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ぴかろんの日常
リレー企画 152
Noise ぴかろん
僕達は部屋に入った
「シャワー借りるね…」
「…みんなでジャグジー入ればよかったね…」
「今度ね…。ね、アンタも一緒に入る?」
「…」
「解った…一人で入ってくる…」
ラブがバスルームに消えてから、僕は深いため息をついた
こんな事をしていても仕方がない…
僕は気持ちを切り替えて…バスルームに向かった
シャワーを浴びているラブを後ろから抱きしめた
「わっ!びっくりした…なによ…やっぱり我慢できなくなったの?」
そういう訳じゃなかったけど、僕は一応笑って頷いた
ラブは僕の方を向いて首に腕を回すとまたキスをしてきた
僕は…うまく応えられない…
唇を離してまじまじと僕を見つめ、それからニコッと笑ってラブは言った
「無理しなくていいよ…なんにもしないで寝てていいよ」
「でも…」
「それともどうにかしてヤりたい?」
そういう訳でもなかった…
ただ…
「お前を抱きたくないと言ったら嘘になるし、どうしても抱きたいと言ったらそれも嘘になる…」
「…ん…。解った…」
短い返事をするとラブは僕の体を洗ってくれた
椅子に座らせて頭も洗ってくれた
僕はラブにされるがまま…
気持ちいい…
でも心は塞がったままだ
「何も感じない?」
「え?」
えっと今なんかされたかな、感じなきゃおかしいような事…
「ギョンビンの事だよ…感じない?」
「あ…うん…何も…」
「…きっと無事だよ…きっと…」
「…うん…」
シャワーのお湯で僕の体を流してバスルームから連れ出すラブ
自分はバスローブを着て、僕にはパジャマを着せた
「かわいいな…パジャマのギョンジン」
「そう?」
「うん…」
揃って歯磨きなんかしてベッドに入る
ラブはいつものぱ○つ一丁スタイルになって僕にくっつく
きっと僕は近いうちに今夜のこの状態を後悔するに違いない
そうなってほしい…
ああんあの時何も気にせずにラブとむふふんな夜を楽しめばよかった…なんて思えるようになりたい…
そう思えるって事はギョンビンの心も体も無事だったって事だから
「ねぇ…」
ラブが甘い声を出す
そんな声を出されても今日の僕は本当に…ダメだ…
「俺、欲しいな…今のあんた…」
「いっ?…だ…ダメだよ…今日は…全然…できそうにないよ…」
「アンタ何もしなくていいからさ…、俺、やってもいい?」
「ひっ?」
「体中にキスしてもいい?」
「…」
「ダメ?」
「…キスしてもらっても…反応鈍いかも…もしかしたらちっとも反応しないかも…」
「構わない、俺がそうしたいだけだから…。ね…いいでしょ?」
「…」
ラブってやっぱり…えっちだ…
返事もしてないのに唇を塞がれた
唇から首筋、喉へと丁寧な口付けが順に降りてくる…
僕は目を瞑ってそれを受け止めていた
パジャマのボタンにラブの指がかかり、一つ外してはその下の肌へくちづけるラブ
一つ…また一つ…外してはくちづける…
全部のボタンを外し終えるとラブはパジャマをはだけさせて自分の裸の胸を僕の胸に重ね、そしてまた唇に優しくくちづける
『あなただよね?…来てくれたんだ…』
え…ちょっと待って…
誰の声?
…なに…今の…
どういうこと?
僕は闇に目をやり、今頭に浮んだ声を反芻した
『違う…彼じゃない!』『ねえミン、ねえミン』『恋人にもこんなに冷たいのかな?』『知られたくない』
『ミン、ミン』『どんな風に君を抱く』『会いたい会いたい会いたい』『こんな姿を見たら』『かわりになろう』『恋人の』
『誰?彼?』『背信は罪では』『うらぎる?そんなこと』『キスしてくれないか』『知らせない!』『ボタンを外して』
『隠し通せば美徳だ』『誰が僕を抱いて』『恋人になってあげよう』『僕だ、こっちだ』
突然、言葉が、洪水のように僕の心に溢れかえり、僕は混乱した
これは僕が思いついた言葉なの?
それとも…
ギョンビン?
ラブの唇が僕の腹から一気に駆け上って僕の耳を啄ばむ
その唇が頬をつたわり、軽く顎を掴んで、また唇を捉える
『僕の好きな瞬間』
止んでいた言葉がまた降り出した…
『違う!違う』『こんな僕を待っててくれる?』『卑怯だ』『理解してくれる?』『心を弄ぶなんて…』『会いたい』『言うとおりにすると』
『兄さん…どうすれば』『言ったのに』『ここへ来て』『卑怯だ』『できないよ…兄さん』『抱いて』『叱ってもいいから』『兄さん助けて』
『拒まないで…こんな僕を』『兄さん…ごめんね…』
「…どうしたの…何か感じたの?」
知らないうちに涙が流れていた
一度に降ってきた言葉の一つ一つが、僕の心に焼き付けられていた
「…ギョンジン…」
「何がどうなってるのか解らない…解らないけど…ギョンビンが…」
「…」
「…壊れそうだ…」
涙が止まらない
どうして今、言葉が押し寄せてくるのか…
ざわつきもしないのに…なぜ抑揚のない言葉だけが降ってくるのか…
それが本当にギョンビンの心かどうかも解らないのに…
ラブは僕の涙を唇や指で拭い続けてくれた
何も言わずに抱きしめていてくれた…
眠れなかった
怖ろしい夢を見たらどうしよう…
それよりも…
あの時捨てたあの禍々しい想いが僕の脳裡を掠めた
弟の身に起こったであろう出来事と、僕自身のあの時の想いが、僕の頭上で渦巻いている
僕は体を動かす事もできずに涙を流し続けていた
♪~
枕元に置いてある携帯電話が鳴った
朝の4時だ…ロンドンか!
僕はどうにか手をのばして電話を受けた
「もしもし…」
『何発やった?』
「ギョンビンは無事か?!」
『…おい~、何焦ってるんだ。今日は何回ヤったかって聞いたんだぞ』
「ギョンビンは無事なのか?!」
『ん…命に別状はない』
「…。撃たれた?」
『うん、右腕を撃たれて刺された』
「だれに!まさかあの教授に?!」
『は?教授はそんな事しないよ。テロリストだ…教授と繋がりがあってな…』
「…」
『ゲイだって言ったろ?教授の元カレがちょっときな臭くてな、教授を内偵中だったから詳しい情報は言えなかった。丁度お前の弟が、教授の論文の事で家を訪ねてた時に襲撃されたんだ…』
「…無事だったんだな…」
『ああ。彼は強いね』
「…教授と何かあったんだろうか…」
『ん?』
「弟は教授に…何かされてなかったか?!」
『…。大丈夫だろう…。彼が家に入ってから襲撃されるまで約30分だった。何もできないだろ?あの教授は一応紳士だぞ』
「見てたのか?!」
『張り込んでた』
「なぜもっと早くに踏み込まない!」
『何言ってるんだよ、襲撃されてないのに踏み込めるかよ!…ああごめんよ…最中に野暮な電話しちゃったから怒ってるんだな?いいだろ?お前だってこないだ僕の邪魔をした』
「本当に大丈夫なのか?!」
『そんなに気になるならこっちに来て本人に確かめれば?とにかく報告したからな』
「待てよ!弟は?弟は今何してるんだ!」
『寝てる。ぐーぐー寝てる』
「…」
『だから安心しろって』
「…あ…」
『じゃあな…お邪魔しましたっ』
「無事だったの?」
「…命に別状はないって…」
「よかった…よかったね…」
「…うん…」
「じゃ…安心してできるね…」
「あ…ラブ…待って…」
ラブは僕の体にまた唇を這わせ始めた
30分では…襲われるなんて事…
紳士だっていうし…
でもギョンビンの心は
「感じない?」
「…ラブ…僕…」
「感じなくてもいい…こうさせて…」
ラブは反応しない僕をずっと愛撫し続けた
「ラブ…ごめ…ごめん…ラブ…」
僕はラブの体をそっと押しのけた
「…」
「イナ…イナを…イナを…」
「…。呼んでくるの?」
「…イナでなけりゃ…だめなんだ…だめ…なんだ…」
ラブに嫌な思いをさせていると解っている
それでもこれだけは…イナでないと…イナでないとだめなんだ…
「待ってて…寝てるかもしれないけど…」
ラブは部屋を出て行き、二、三分後にイナを連れて来た
そのままラブはリビングへ向かった
ごめん…ラブ…
「…。ラブにちゃんと説明してやれよ…」
「イナ…」
これで何度目になるだろう…イナに頼るのは
「どうして俺じゃなきゃダメなの?」
「…祭の時な…」
「うん」
「僕、弟を…犯そうと思ってたろ…」
「…ああ…そういやそうだったな…」
「…もし…もしもあの時…そんな事してたら…」
「…」
ぞっとする
教授という人と自分が重なる…
怖ろしい…
「しなかったじゃねぇか…」
「…お前のお陰だ…」
「…だから俺?」
「…ごめ…」
「ふ…」
「僕は弟の心を…引き裂こうとしてたんだ…。なんて奴なんだろう僕って…」
「…そうしようとしてたのも、それをやめたのも、お前だぞ…」
「…イナ…」
「…な…そうだろ?」
「…もっと強く…抱きしめて…」
「ラブに怒られるよ」
「頼むから…」
「…」
イナはため息をついて僕の言うとおりにしてくれた
あの時…引き返す事ができてよかった…
イナのお陰だ…
「…大丈夫だったのか?…気にしてた人…」
「…ん…、…致命傷じゃない…多分…」
「そ…よかったな…」
「…ありがと…」
「…もういいか?俺、眠いよ…」
「…あ…ああ…ごめん…ごめん…」
イナは僕の頬に右手を当ててにこっと笑い、体を離した
そして部屋から出て行った
少し経ってからラブが入ってきた
僕に抱きついて泣き出した
「ごめんラブ…」
「…」
首を横に振りながら静かに泣いているラブを抱きしめて、ありがとうと呟いた
あとでちゃんと…ちゃんと僕の全てを話すから
「嫌いに…ならないで…僕の事…」
うんうんと頷いて、ラブはまた僕を抱きしめてくれた
Yesterday 足バンさん
「どこに行くの?」
「オドウ山」
「え…」
「行きたいんだ、ソクさんと」
「スヒョク…」
僕はスヒョクの顔を何度も見て運転をつづけた
遅い朝、僕は明るい陽を瞼の裏に感じてぼんやりと目を覚ました
はっとして飛び起き背中側を振り向くと
…スヒョクがいた
…いてくれた
昨日の服のまま僕の布団の端っこに丸まるように横になり
僕の上掛けの端を握っている
僕はそこに座って暫くその顔を見ていた
夕べどんなにこいつの気持ちを痛めつけたかと思うと心苦しかった
でも…わかったこともある
何も言わずに無理に笑っていた時より
さらけ出して泣いた時の方がずっと楽だったし
側にいるスヒョクの顔も優しかった
ふと部屋の奥に散らばっていたはずの荷物を見る
埃だらけだった小さなトランクは綺麗に拭かれ
絵と写真は丁寧に重ねられ
あの子のシャツはたたまれていた
僕はスヒョクの頬に指の外側でそっと触れる
ゆっくり目を開けたスヒョクはしばらく僕の顔を見て
僕の手をとると静かに唇をつけた
「おはようございます」
「ちゃんと寝なきゃ風邪ひくじゃないか」
「大丈夫ですよ」
「起きよう…車を返しに行かなきゃ」
「返さなくていいんです」
「何で」
スヒョクはゆっくり身体を起こすと上掛けを肩から掛けて微笑んだ
「もう1日借りることにしました」
「借りるって…」
「ちゃんと今朝早くレンタカー屋さんに連絡しました」
「なに…どうするの?」
「今日は俺たちだけの休日です」
「休…って…」
「大丈夫です、それも今朝早くチーフにお願いの電話をしました」
「そんな…OKが出たのか?」
「さ、仕度しましょう」
ソウルから車をとばして
僕たちは板門店の手前に位置するオドウ山統一展望台にいる
遥か臨津江(イムジンガン)のその向こうには”北”が見渡せる
海外からの客が多く訪れる観光地だ
通常板門店には一般韓国人は入ることができないがここはそうではない
スヒョクは展望台の柵に腕をのせ
「あそこが境界だ」とどこかで説明しているガイドの声を聞きながら
冷たい風に吹かれて彼方を見つめる
雨に洗われ澄んだ空気は山々を鮮やかに映し
イムジンガンの流れは秋の陽を反射して美しく輝いていた
境界となる江の向こうには一見平穏で静かな大地が広がっている
踏み込むことのできない、そこにある遠い大地
僕はそれを毎日びりびりと肌で感じていた頃のスヒョクを思った
俺はここに来たかった
ソクさんと来たかった
どこまでもつづく見えない哀しい壁が一望できるこの場所
あそこには
目に見えないものに縛られて身動きできなかった自分がいた
身動きできなかった自分に不自然を感じて
なんとかそこから抜け出そうとした
でもそれは…俺が考えてたほど簡単なことじゃなかった
結局あそこで学んだのは
訓練の大切さでも、百分の何秒の銃の早さでもない
人がわかり合うってことがどんなに難しいことか
ただそれだけだった
「思い出すの?」
「ん…」
「毎日…しんどかっただろ?」
「自分の目の動きひとつで戦闘になるかもしれないって…すごい緊張感だった…
そのためにサングラスつけさせられて…飛んでる虫にも緊張して…息するのも辛かった」
「…」
「そうすることが当たり前だと思ってた…」
スヒョクが遠くを見つめて大きく深呼吸をした
「こうして見ると境目なんてどこにも見えないのにね」
「ああ」
「勝手に1本の線を引いて勝手に辛い思いをしている…人間って何だろう」
「…」
「あの頃ずっと思ってました…同じ空気を吸ってるのにって」
スヒョクは振り返って僕を真っすぐにじっと見つめた
その目は昨日までの探るような目ではなかった
「俺…自分も他の人ももっと根っこの所で話していけたらって思います」
「スヒョク…」
「相手と同じ目線で話し合えたら…きっと変われる…
俺はあの頃うまくできなかったけど…諦めなければきっとできるって思いたい」
「…」
「そう思うようにさせてくれたのはソクさん、あなたですよ」
スヒョクが僕に手を差し出した
僕はその手を引き背中からすっぽりとスヒョクを抱きしめた
「一緒にやってみてくれませんか…諦めないってこと」
遥かなる美しい大地を見つめながらスヒョクが言う
僕は抱きしめた腕に力をこめた
女たち れいんさん
僕をからかって楽しげに笑っている彼
何も気にしてない素振りをする彼
でも僕は知っている
彼が時折遠くを見つめて考え込んでいる事を
携帯の番号を押し、溜息をつきそのままパタンと閉じる
何度となく繰り返すその行為に
僕は気づかない振りをしてやり過ごす
エジュさんの事・・気になっているのですね
ここへ来る途中にかけた彼女への短い電話
「今、病院に向かってる。面倒な事にはならないから何も心配しなくていい」
それっきり彼女とは何も話してないのでしょう?
彼女がどうしているのか
自分を責めているんじゃないかと
気にかかっているのですね
どうするのが彼女にとって一番いいのか
僕も考えあぐねています
彼女の傷が早く癒える事を願うばかりです
スヒョンの言葉を考えていた
「彼女の傷をケアしてやれ」「ウンスさんと話す機会を作ってあげたら?」
解っていた。
何かしなくちゃいけない事は
何度も携帯を開いては彼女の番号を押してみる
通話ボタンを押しさえすれば済む事なのに、そこから先ができずにいる
何度もそれの繰り返し
僕は彼女にいったい何をしてあげられるだろう
ケガの事は心配しないで
僕の事は憎んでくれて構わない
身勝手な男の事など綺麗さっぱり忘れてくれ
君の幸せを祈っている・・
どれもこれも薄っぺらに思えてきてかける言葉が見つからない
僕にはスハがいるけれど、彼女は今頃孤独に耐えているのだろう
そう思うとたまらなくて、僕はウンスに電話をしてみた
詳しい事は話せないが、気が滅入っているはずの彼女に会ってみてはくれないかと
ウンスは承諾してくれた
また一つ彼女に大きな借りができた
思いがけないウンスさんからの一本の電話
「元気なの?どうしているの?よかったら顔見せに来ない?」
あれからずっと部屋に篭りきり
ろくに食事もしていない
誰かと話すのはひどく久しぶりの様な気がした
ウンスさんが淹れてくれたアップルティーのカップを指先で弄ぶ
ついさっき天使の様なベビーの寝顔を見せてもらった
日を追うごとにテジンに似てきている気がした
「少し痩せたんじゃないの?」
「そう?」
「煙草はやめたの?」
「いいえ・・吸っても構わない?」
「吸いたければ」
「・・我慢できるわ」
「じゃ、我慢して」
ウンスさんはくすっと笑ってそう言った
僕の先輩_11 妄想省家政婦mayoさん
営業が終わって帰る時..先輩はもう一度ヌナに話しかけていた..
僕が聞こえた単語は先輩の「ホンイック..」だった..
ホンイック..ホンイック..から連想するのは..
学生の僕は麻浦(マッポ)区のホンイックテーハッキョ..しか思い当たらない..
先輩とどう繋がるのか..わっかんねぇ..
僕は両腕に縦に抱いている枕に顎を乗っけた..
僕...BHCでイロイロな「愛のカタチ」ってやつ..見ちゃってるさ?
それぞれアイシアッテルって思うわけ..
でも先輩の”ウヒヒ”だけは...想像つかない..全然..
ぁ..ぁと..ヌナね...これは僕..想像したくない...怖いから..
先輩..完璧主義って言われてるけど..
どんな感じで[致している]のか..[営んでいる]のか..
あれやこれや[成されている]のか..[試されている]のか..
でもって先輩が[受攻OKリバーシブル]なのか...
ちょっと...ぃゃ..かなり気にはなるけどさぁ..どうょ..
いつもの仏頂面じゃなくってぇ.
抗おうとする腕を掴んで..抱えて..ちょっと睨むような眼差しきつく閉じちゃって
でもって..はぁ..のため息でうっすら目を開けて...[そそる]顔....
---しそうもないな...余裕綽々かもしれないしな..
慇懃な感じでぇ..
どこに欲しいか..何が欲しいか..いってごらんなさい..
いけないことをあれこれして差しあげます..
---これは..絶っっ対..あり得ないっ#
一瞬..身体硬直...これは一応するな..ぅん..オトコだしさ..
でもって..[コトを成し終えて]..いつもの顔で身体離す...これはあり得る..
鬱陶しいのは嫌そう..先輩..
あなたって本当にヤな男..
そんなヤな男が好きなんでしょう?
---こんな会話も考えられる..言われそうじゃん..誰かに..
ヤな男ださぁ?..やっぱ冷たいし..
[相手による]とも言ってたしな..くぁー#..んなに凄いのか..
僕は枕を抱いたままベットに寝っ転がった..
ホントに好きならさ..[コトを成し終えて..]もぺとっ#ってくっつくよねぇ..
ホントに好きならさ..鬱陶しいなんて思わないもんなぁ..
先輩は愛を知らない訳じゃない..
聞いたことある...後にも先にもそれっきりだったけ..
「僕を捨ててどっか行ったのょ..」
「@@..」
「何..」
「先輩..それ..マママ..マジっスか?」
「冗談...」
「そぅ-ぉスよねぇ..」
..あん時の先輩の目..一瞬呆けた目..
..同じだ..
ヒスの時とは違う..あの目..僕は一瞬だけ見たっけ..
やっぱり..元カノなのかな..先輩がここんとこおかしいの..
ぅ~~~ん...
で..ヌナとテソンさんが知ってる?
ぅ~~~~ん...
僕は枕を抱いたままベットに寝っ転がった..眠ったのか眠ってないのか..
僕は先輩のダブルベットの上をごろりごろり寝返りを打っていた....みたい..
「...ミンギ..ミンギ..??..」
「...!!!!...ひぇっ?.」
僕は耳元で名前を呼ばれて..腰を揺すられて飛び起きた..
「セセセ...先輩..@@」
先輩がぬぅっとベットの側に立っていた..
いつも床に置いてある球形のタッチングライトがベットサイドをぼんやりと明るくしていた..
「..??..@@..??」
先輩は僕のビックリまなこに焦点の合わないビックリまなこで答えていた..
先輩がタッチングライトを丸みに沿って手のひらでするりと撫でた..
照度が増してベットサイドが明るくなる..
先輩も僕も一旦目を細め..部屋の明るさに目を慣らした..
ベットの側にある低めの椅子に先輩が座った..
「何よ..そんなにビックリしなくてもいいじゃない..ミンギ..」
「ぁ...ぁ..ど..どうしたんスか??」
「??..僕が聞きたいよ?..ミンギ...どうしたの..」
「ど..どぅ..どぅ..」
「ぅ~~ん.ぅ~~ん唸ったり..ぁ~~ぁ..とか..ひひ..とか....」
「ぁひ..」
「..うっへへ..とか..また..ぅ~~ん...言いながら..ゴロンゴロンしてた..」
「そぅっスか...」
「ミンギは寝相が悪い..今晩は特別悪い..何かあった?」
...って..人の心配する余裕あんスか?..先輩~~
「夢見てた?」
「ぁ..夢..みたいなぁ..妄想..つーか..なんつーか..」
「..??..」
先輩はちょっと首を傾げた..
「それ..怖い夢?..」
「ぅぅん..」
「哀しい夢?」
「ぅぅん.....甘ったるい..かなぁ..へへ...」
「そっ..枕抱えながら..彼女との”ウヒヒ”の夢ね..ミンギ..」
「ぁ..ぃ..ぅ...」
...違~~ぅって#
「ミンギ..その...甘ったるい夢..叶いそう??...」
「ぁ..ぁ~~わかんないっス..」
「わかんないか...困ったね..」
...僕のことじゃないの##先輩のことだっちゅ~~に..
先輩はあひる口の僕の顔を覗いた後..キッチンへ行った..
で..グラスのミネラルを飲みながら戻って来た..
また椅子に座った先輩はもう片手にあるグラスを僕によこした..
僕は枕を抱えていた両手から右手を伸ばして..そのグラスを受け取った..
「すんません..」
「ふっ..いいけど..」
...ぁ...「はっ」から「ふっ」になってる...ちょっとマシになってるかも..
僕はグラスの水を飲み干した..
先輩はまたタッチングライトに手を伸ばし..ライトの丸みを手のひらでゆっくり上へ下へ撫でる..
ベットサイドは明暗を繰り返す..
「先輩..」
「何..ミンギ..」
「ぁのさ...」
「..??..」
先輩は手を止めて僕を見た..
「ぁの..何か..悩んでんスか?」
「何故?」
「何故って..ここんとこおかしいから..」
「ミンギはいつもおかしいって言うじゃない..僕のこと..」
「輪かけておかしいんっス#..」
「そ?」
「そっス#..」
「そぅ..」
先輩は下を向いてまたライトを撫でる...
「ぁの..さ..先輩..」
「何..ミンギ..」
「ぁのぉ..そのぉ..先輩がおかしいの..ひょっとして..元カノ..っスか?」
「そ....」
「そそそ...そうなんスか?」
「...冗談..」
先輩はタッチングライトをすぅ~~っと下に撫で降ろした...ベットサイドが暗闇になった..
ブラインドの隙間から入り込む細い月明かりが先輩の横顔を僕に見せてくれた..
伏せ目がちのその顔は..
寂しそうだけど口元はちょっと優しかった..
先輩は僕が持つグラスに中指を差し入れ..自分のグラスに人差し指差し入れ..
他の指で支えて持ち..キッチンヘ戻り..いつものソファに横になった..
What happened ぴかろん
ラブとねるんだと言い張るミソチョルを無理矢理引っ張ってきた
かなり大暴れしてたが抱っこして尻尾をほよほよしてたら急にコトンと寝やがった
こいつったら何で俺から茎わかめを食わないのか…
飼い主に似てヤな性格だぜ…
カチャン
「イナ…」
「ん?何だ。ミンチョルどうした?」
「その…。一緒に寝てもいいか?」
俺は絶句してミンチョルの額に手を当てた
「熱なんかない」
「どどどうしたんだっ!しゃしゃしゃびしいのか?」
「…ミソチョルが気になって…」
「…もう寝たぞ…」
「…」
「まぁ…来いよ…」
そう言ってから俺は一人で照れた
ミンチョルはすんなりベッドに入ってきた
なんか…照れるじゃんっ!
「ミソチョルを返せ」
「なんで!俺が寝かしつけたんだぞ!」
「いいから返せ」
「…ははーん…しゅっごくしゃびしいんだな?」
「…」
「答えなきゃ返さない!」
ミンチョルがいきなりミソチョルを引っ張った
「やめろよ!千切れるだろ!」
奴はパッと手を離した
「しゃびしいか?ん?ん?」
「…けほ…。ぁぁ…」
「ひほほ…ちゃんとしゃびしいって言え」
「この野郎…。…。あ…。さびしい…」
「ミンがいないからか?昨日は一人で寝たくせに」
「なんだ!寂しいって言ったらミソチョルを返してくれると言ったじゃないか!」
「へへーん昨日はスヒョンがいたから気取ってたのか?それともぉ…ふへへん…スヒョンがぁ夜這いしてくるのを期待してたのかぁっ?」
「…」
「黙り込むなよっ!」
「…とにかく返してくれ…」
「…俺だってしゃびしいもん…」
「じゃ、尻尾もたせてやる…」
「…けち…」
「ミソチョルは僕のぬいぐるみだっ!」
「…へんっ…ミンが帰ってきたら絶対言いつけてやるからな…『みしょちょりゅはぼくのにゅいぐゆみらっ』ちってたって。へんっ」
「…イナ…」
「なんだよっ」
「殴ってもいいか」
「…おやすみ!」
「「ふんっ」」
そんなこんなで親友(?)の俺達はまた一緒に眠った
てじゅと草原で『アハハハアハハハ』と笑いながら追いかけっこをする夢を見ていたとき、俺は足を引っ張られ、起こされた
「あんだ…。ん?…らぶ?」
「しっ…」
ラブが足元で手招きしてた
俺はミンチョルを起こさないようにラブについていった
またギョンジンが変になって俺を呼んでるという
ラブはそう告げながら必死で涙を堪えてるようだった
ったくもう…なんで俺?
ラブが悲しむだろーがっ!
健気なラブに背中を押されて俺はギョンジンの部屋に行った
リビングで二人の話が終わるのを待っていた
なんで俺じゃダメなんだろう…
なんで全部話してくれないんだろう…
それは…それは俺が自分の事、昔の事なんにも言ってないからだ…
でも…
もし俺の事を知ったら…
ギョンジンはどう思うだろう…
今みたいに可愛がってくれるだろうか…
薄ぼんやりした闇の中で俺は不安と戦っていた
イナが部屋を出て行った後をそっとつけた
お兄さんの部屋に入っていくイナとラブ
ラブだけが出てきてソファに座っていた
ケンカの仲裁?
どうしたんだろう…
ラブに声をかけようかどうしようか迷った
暫くするとイナが出てきてラブの横に座り何事か話していた
ラブは頷いてお兄さんの部屋に戻っていった
僕は慌ててイナの部屋に戻り、ベッドに滑り込んだ
イナが戻ってきた
僕を起こさないようにと気遣いながら横になるイナと目が合った
「う…」
「何かあったの?」
「…起こしちゃったか…」
「…ラブとお兄さん…どうかした?」
「あ…う…ん…まぁ…」
「ケンカ?」
「や…よくわかんねぇ…」
「?」
「わかんねぇけど…頼りにされちったの…」
「お前が?」
「なんだよっ!」
「…お前を頼りにするとは…」
「…お前もそう思う?」
「…」
「俺もそう思う…なんで俺なんか頼るのかな…あんな可愛い恋人がずっと側にいるってのによ…」
「…。ミンの事…何か言ってなかった?」
「いっ」
「言ってたの?!何だって?」
「…あの…。ほら…祭のときのこと…」
「祭?」
「ギョンジンさ、祭のとき、ギョンビンをお前から引き離そうとしてたじゃん?その事急に思い出したらしくてさ…」
「は?」
「自分はなんて酷いヤツだったんだろうって…」
「…は…。それでお前を?」
「らしいんだけどさ…」
「…。他には?」
「…。他って?」
「ミンの事」
「…ギョンビンの事はそれだけだよ」
「…」
「なんだよ!」
「…いや…」
「寝ろ!俺は寝る!眠い」
「…ん…」
気になった
お兄さんが変だ…
ミンに何かあった?
いや…いや…大丈夫だ…きっと…
僕は朝まで眠れなかった
泣いているラブを抱きしめて横になった
ギョンビンが無事に帰ってきたら、今日のこと全部お前に話すから…待っていてと言うと
「俺も…俺も今度…」
そう言って口をつぐんだ
ギョンビンは怪我を負った
ミンチョルさんに言うべきだろうか…
滞在が伸びるという連絡は入っている…
ならば言わなくても…
でもギョンビンが帰ってきたら怪我してると解る…
その事だけでも伝えるべきだろうか…
どうしよう…どこまで言えばいい?何も知らせないほうがいい?
今日もまた、僕は眠れない夜を過ごしてしまった…
朝になり、ラブが朝食を作りに行こうと部屋のドアを開けた時、昨日と全く同じようにミンチョルさんがそこに立っていた
「ミンに何かあったんですね?」
鋭いまなざしでそう切り込まれた
「ギョンビンが怪我をしたそうです。命に別状はなく、今はぐっすり眠っていると…明け方に電話がありました」
「なぜすぐに知らせてくれなかったんですか!」
「…命に別状がないからです」
「だからって…ミンは怪我してるんでしょ?!」
「…ミンチョルさん…僕達現役時代はこんなの日常茶飯事でしたよ。慌てる必要はない」
「貴方には日常茶飯事でも僕にとっては非日常だ!」
「…」
「ロンドンへ行きます!」
「待って!…ギョンビンはテロリストらしき奴等に狙われたんだ。素人の貴方がギョンビンの周りをチョロチョロしたら足手まといになるだけだ!行っちゃいけない!」
「テロリス…そんな危ない仕事をミンは!」
「ギョンビンが直接狙われたわけじゃない…ギョンビンの交渉相手が」
心理学教授でゲイで元恋人がテロリストのリーダー格らしくて、ギョンビンはその教授に…
「交渉相手と会っている時に巻き添えを食った…襲われた」
その教授に…襲われたかもしれない…
「同じ組織の連中に狙われる可能性は十分ある。そんな場所に貴方が行ったらどうなります?やめてください。ギョンビンは今、MI6に守られています。安全です。二、三日もすれば帰ってこれるはずだ。ギョンビンの身を案じるなら、ここであいつの帰りをしっかりと待っていてください」
「…でも…」
「居ても立ってもいられないのは解ります。でもお願いします。貴方が下手に動くと返って命とりだ」
「…」
よくこんなに口が回ったものだ…
だが半分は本当だ…
ミンチョルさんは…行くべきではない…
弟の気持ちが落ち着くまで…ここで待っていて欲しい…
鋭く僕を射抜いていた瞳が、力なく震えている
「腕を…右腕を撃たれて、刺されただけです。大丈夫です…」
「…」
「すぐ…帰ってきますよ…」
ミンチョルさんは笑ったつもりなんだろう…口元をひきつらせて部屋に戻っていった…
僕は大きなため息をついてベッドに座り込んだ…
女たち2 れいんさん
それから私はぽつりぽつりとそれまでの事を話し始めた
聞かれたわけでもなかったのに
一人で抱え込むにはもう苦しすぎた
長い話が終わった後、ふうっと溜息をつき、冷めてしまったアップルティーに口をつけた
「そう・・そんな事があったの・・。さぞ辛かったでしょうね。。
それ程までに強い想いを抱いていたなんて・・
あの人の事はすっかりふっきれたとばかり思っていたわ
だからなのね・・実はね、貴方と話をしてくれと言ってきたのはあの人なのよ」
「・・テジンが?」
「そう・・きっと貴方の事を心配してたのね」
テジンの気持ちが嬉しくて、そして哀しかった
「ねえ、ウンスさん。テジンと暮らした日々は・・幸せだった?」
「・・解らない」
「テジンの事を愛していた?」
「彼をホジンだと信じていた頃は・・幸せだったし、愛していたとも思うわ」
「テジンだと解ってからは?」
「どう説明したらいいのかしら。・・あの時は・・とにかく愕然としたわ。
だけどその時私は既に身篭っていた。実際あの人の秘められた強い想いに心が動いた事も事実よ
だからずっと気づかない振りをしていたの。彼を彼として愛そうと心に決めて」
「あいつの事・・憎んでいる?」
「いいえ」
「どうして?一人で子供を育てていくのは辛くないの?」
「私ね、以前あの人に煙草を勧めた事があるの。ホジンは煙草を吸わないのにね。
その時あの人一瞬凍りついたわ。そして全てを悟ったの。私が何もかも知っているという事を
それからの私達は毎日が地獄だった。あの人はずっと苦悩し続けていた
いえ、それ以前からずっと苦しんでいたと思う。
あの人が工房で声を殺して一人むせび泣く姿を何度も見たわ
自分を責め続けていたのね」
ウンスさんの瞳には怒りや憎悪は微塵もなかった
ただ淡々と話し続けた
「ベビーには父親が必要だと思う時も確かにあるわ
この子が大きくなったら、私、恨まれるんじゃないかとも思う
でもね、私とあの人は一緒にいるべきじゃないのよ
互いの苦しみが増していくだけ
あの人は私が気づいていると知りつつも苦しみながらホジンを演じ続けていた
私はといえば、あの時意識を取り戻したのがホジンだったらよかったのに
生き残ったのが彼じゃなくてホジンだったらよかったのに・・
そんな邪まな考えが頭を掠める時さえあったの
それはそうなる運命であの人のせいじゃなかったのにね
もしかしたらあの人もそんな私の気持ちを察していたのかもしれない・・
だから私達二人に、平穏な暮らしも温かな家庭も訪れる事はなかったの
薄氷を踏む様な日々だったわ
彼に恋人の存在を聞かされた時は驚いたけど、その反面ほっとした自分がいたの
偽りの日々に終止符を打てるのだと。
ホジンに詫び続けながら生きて行かなくてもいいのだと
あの時私が子供の父親でいてほしいと言ったなら、あの人は思いとどまったかもしれない
だけど私には解っていた
私を愛した時が確かにあったとは思うけれど
あの人にとって私は、永遠に、心を許せる相手ではなかったのよ
私にとってもそうだった・・」
ウンスさんは強い
とても強く、そして冷静に過去を整理し前を見据えて生きている
子を守る母親はこうも強くなれるのだ
「貴方、彼の恋人に会った事は?」
「ええ、あるわ」
「どんな人なの?」
「・・優しくて、純粋で・・彼の事をとても愛しているわ」
「そう・・あの人少しは笑っているの?」
「昔と違って随分柔らかくなった気がする」
「きっと、その人の前では取り繕う事もなく自分らしくいられるのね
あの人にとって心許せる相手なのね」
「このままずっとテジンの事を父親とは明かさないつもりなの?」
「私もその事には迷いがあるの。私と彼の関係が義姉と義弟になったとしても
この子にとって彼は父親
あの人も父親として我が子を抱きしめたいのかもしれない
だけどこの子が真実を知った時、それを理解してくれるかどうか
無用な混乱を招いて逆にあの人を憎んでしまうのではないかと
それならば、ホジンの弟として、父親代わりとして
この子を見守る立場にいた方がいいのではないかとも思っているの
正直先の事は解らないわ。どうしたら皆が幸せでいられるのか」
「私達みんなどうしてそう難しい道を選ぶのかしらね」
「本当にそうね。自分を偽ってホジンの亡霊に苛まれながら私と暮らし続ける苦しみと
恋人と暮らしながら、責任を果たせなかった自分を責める苦しみと、どちらの方が辛いのかしら
あの人もその恋人もその苦しみを背負って生きる覚悟でいるのでしょうね
貴方だってそうだわ。新しい恋を見つける事なんていくらだってできたはずなのに」
「ほんとに私達って救いがたいわ」
結局は何の答えも出なかった
皆、何かを犠牲にして何かを必死に守っている
何が幸せで何が不幸せなんてそんな事誰にも解らない
皆、痛みを堪えて血を流して、それでも踏ん張って生きている
彼女と話した長い夜
ずっと諦められなかった私の想いに、幕を引く時が来たのだとそう思った
Expansion 2 オリーさん
僕は改めてアンドルーさんと向き合った
「あの・・怪我はありませんでしたか?」
気になっていた事を尋ねた
「ほんのかすり傷だけだ」
「よかった・・でも、まいったな」
「それはこっちのセリフだ」
僕らは見詰め合って最初は小さく笑い、その笑いがだんだんと大きくなった
「あっ・・」
大きく笑ったので肩が痛んだ
「鍛え方が足らんぞ」
思わず肩をかばった僕を見て、またアンドルーさんが笑った
「テロリスト達はどうなりました?」
「二人死んだ。残りは捕まえた」
「アーメッド、いえ、リーダーは?」
「死んだよ」
「死んだ?」
「MI6は捕まえたかったらしいが、仕方なかった」
「そうですか」
教授とテロリストの会話を思い出した
「教授は?」
「別室で休んでる、と言ってもMI6が事情聴取したからあまり休めなかったろうが」
「事情聴取?」
「エリックがあのテロリストと関係あるかどうか」
「エリック?教授のことご存知なんですか?」
「あ、ああ・・」
「そう言えばなぜ助けに?どうしてわかったんです?」
「君を送った帰りに奴らの車とすれ違ったんだ。この辺でアラブ系は珍しい」
「それだけで?」
「エリックの事も気になってた」
アンドルーさんの目が窓のはるか遠くを見つめた
カーネルは教授との関わりを話してくれた
教授のお父さんとカーネルは古くからの友人だった
カーネルは陸軍に、教授のお父さんは海軍に入隊した
フォークランドで教授のお父さんは亡くなった
駆逐艦シェフィールドに乗っていたところを撃沈された
二人は約束していた
もし自分たちに何かあったら、互いに残った家族の面倒を見ようと
だが教授のお母さんはアメリカの資産家の娘だったので
夫を亡くした後、息子を連れてボストンの実家へ戻った
なのでカーネルの出番はなかった
ただカーネルはいつも教授の事は気にかけていた
どこで何をしているかはいつも把握していた
この人のことだ、
自分の娘の成長と教授の姿をだぶらせたりしていたに違いない
オックスフォードに教授が来たことも当然知っていた
父親の事を思い出させては悪いと思い訪ねたりはしなかったが
時々様子を見ていた
半年くらい前から教授に見張りがついている事に気づいた
それで以前より頻繁に教授の様子を見に行っていたという
「君がハーバードを飛び級して博士号を取った若い教授だと言っただろう」
「ああ、それで・・」
「エリックだとわかった」
「半年も前からMI6が内偵していたんですか」
「アーメッド・サラ・ブルガティ、その世界では有名人だ
恐ろしいほど頭の切れるアラブ開放同盟の新しい幹部
アーメッドの過去を洗っている時にエリックの事が上がってきたようだ。
まさか学生時代の友人だったとは・・」
カーネルはまた窓の外に視線を飛ばした
僕はテロリストの研ぎ澄まされた殺気を持つテロリストと教授の驚いた顔を思い出していた
「少し休むといい。私も帰ろう」
アンドルーさんはそう言うとスツールから立ち上がった
「アンドルーさん、いえ、大佐・・」
「何か?」
「ありがとうございました。助けていただいて」
「お互いさまだ。君が突き飛ばしてくれなかったら今頃あいつは未亡人だった」
「奥さんにも謝っておいてください、ご心配かけました」
「あいつは君のファンだから心配ない。怒られるのは私だ。
テロリストより怖いんだ、あいつが怒ると」
アンドルーさんは頬に張ってある絆創膏を撫でつけた
「また来る。たぶん差し入れがあるぞ。病院の不味い飯は残していいぞ」
そういうとアンドルーさんは首を振りながら帰って行った
アンドルーさんの姿がドアから消えると僕は眼を閉じた
昨日起こった事をひとつひとつ思い返した
手入れの行き届いた教授の家の庭先、教授の熱い瞳・・
荒々しい顔のテロリスト達、その中で一人美しく冷たい横顔を持った男・・
格闘するカーネル、硝煙、銃、光るナイフ、飛び散ったガラス・・
次々と色々なものが浮かんでは消えた
そして・・最後に・・彼
帰るのがまた遅れちゃった
彼は笑った
遅いぞ、と言って
帰るよ、もうすぐだから・・
そうして僕はいつの間にかまた眠っていた
誰かが僕の頬を触っている感触で目が覚めた
教授がベッドの脇に座っていた
「先生・・」
「ああ、起こしてしまったね」
教授はそう言うと僕の頬から手を離した
「君を巻き込んでしまった。すまなかったね」
「いえ」
「ずいぶん出血してしまったようだ。かなり輸血したと聞いたよ」
「大丈夫です。それより先生は?ちょっと顔色が悪いです」
「あまり眠れなくて、色々事情を聞かれたりもして」
「そうですか・・」
教授は一晩でいくつも歳をとったように感じられた
エネルギッシュに輝いていた瞳は光を失い
目の下には浅黒いくまができていた
僕はそんな憔悴した様子の教授にかける言葉が見つからなかった
朝日が穏やかに降り注ぐ病室で僕らはしばらく黙ったままだった
唐突に教授が口を開いた
「アーメッドを撃った」
「え?」
「僕がアーメッドを撃った」
「先生が?」
「そうでなければ大佐や君が撃たれていた」
教授は震える声でそうつぶやいた
僕の中でもやもやとしてベールに包まれていた記憶の断片が蘇った
僕が倒れたとき、遠くで銃声が聞こえたんだ・・あれは・・
下から上がってきて、大佐に銃を向けたのは彼だったのか
僕は思わず頬に手を当てた
この頬をかすった弾はあのテロリストが撃ったものだった
「君に預けてもらった銃で僕が撃った」
教授はそう言うとベッドのかたわらで固く目を閉じた
「僕の銃で・・」
僕の心臓は早鐘のように鳴り出した
僕らはまたしばらく黙り続けた
僕は心臓の音が病室に響いてしまわないか心配だった
「先生」
僕は傍らに腰掛ける教授の手に手を重ねた
「僕とアンドルーさんを助けてくれたんですね」
「アーメッドはテロリストだ、選択の余地はなかった」
教授はひっそりと笑った
だがそのうっすらとした笑顔が突然くずれ、顔が歪んだ
光を失った瞳から涙がとめどなくあふれ出し
知的な口元からは嗚咽が漏れた
そんな教授を目の前にして
僕はただ重ねた手を握り締めることしかできなかった
あちこちに朝日が溢れ返る病室の中で
僕と先生の回りだけ時間が止まってしまった
Yesterday2 足バンさん
振り返った瞬間
スヒョクは僕の首に手を回しその唇を押しつけてきた
僕はやっとのことでその唇を離した
「スヒョク…」
「抱いて下さい…今日」
統一展望台に行ったあと帰路につこうとした僕に
スヒョクは「もう1カ所行くところがある」と言った
そこはあの”祭”のホテルだった
なぜかと聞いても何も答えないスヒョクに戸惑いながら
とにかく僕はそこに向かった
車の窓にひじをかけ頬杖をついて風に吹かれているスヒョクは
どこか楽しそうに微笑んでいる
久しぶりに見るその優しい横顔が嬉しかった
僕に一生懸命近づこうとしてくれるスヒョクが愛しかった
ふとした瞬間に暗闇に引きずり込まれそうになる僕に
そっと手を絡めて静かに寄り添う
もしかしたら僕はこの子に全部見せられるのかもしれないと
そんな気持ちになり始めていた
到着し、車を預けるのに手間取っている間に
スヒョクはさっさとロビーに入りさっさと出てきた
そしてまたさっさと中庭に出ていく
僕はただその後を追って行くしかなかった
「ああ…懐かしいですねぇ…本当に懐かしい」
斜陽でオレンジのグラデーションに染まる中庭
スヒョクは空を仰ぎながら大きく深呼吸をしている
あの時のままだ
手入れの行き届いた芝も風に揺れる樹々も静かに置かれたベンチも
風の冷たさと葉の色だけが季節の移り変わりを物語っている
スヒョクはすっと腕を伸ばし僕の手を掴んだ
そしてそのまま手を引いて僕を連れて歩き出す
祭の会場になったホールの通路のドアをそっと開ける
「勝手にいいのか」と心配する僕に
「許可はとりました」と言ってそのまま入って行った
一番奥の楽屋を開けるとスヒョクは懐かしそうに中を見渡した
あの頃はガラクタや荷物で一杯だったが
今は何も置かれていない小さな静かな部屋
「ソクさん憶えてますか?ここ」
「うん…」
スヒョクはそこにあるソファにゆっくりと腰を下ろした
「俺が膝をかばってるの…指摘したんですよ…ここで」
「うん…そうだった」
「人にバレたの初めてだったからすごく驚いた」
「うん…」
「あの時ソクさん…俺のこと、自分を見てるみたいだって言ったでしょ?」
「そうだったかな…」
ああ…そうだった
あの時のスヒョクは怯えた目を隠すこともできずに
救われることなどこれっぽっちも考えずにただ寂しい背中を見せていた
その目を何とかしたいと心揺らいだんだ
僕は座っているスヒョクの前にひざまずきその顔を覗き込んだ
スヒョクは僕の頬に手を添えて潤んだ瞳を向ける
「ソクさん…俺あれから一度も膝をかばってないですよ」
「そうか…おまえの方がずっと強かったね」
「俺にみんな話してくれませんか」
「…」
「どれくらいあなたの力になれるか…やらせてくれませんか」
「スヒョク…」
「側にいるだけじゃなくて…分かち合わせて下さい」
僕は目が熱くなってまた答えられなかった
その代わり今度は何度も頷いた
スヒョクはちょっとはにかんだように微笑みキスをすると
僕の手をとって立ち上がった
どんどん歩いて行くスヒョクが向かったのは…
まさかと思ったが
やはり僕が泊まっていたあの部屋だった
スヒョクはジーンズのポケットからキイを取り出し
呆気にとられている僕を中に引き入れた
「どういうこと?」
「夕べテジュンさんに連絡して話を通してもらったんです」
「夕べって…スヒョク…」
何もかもあの時のままと同じ部屋を懐かしく見回し
振り返った瞬間
スヒョクは僕の首に手を回しその唇を押しつけてきた
僕はやっとのことでその唇を離した
「スヒョク…」
「抱いて下さい…今日」
「スヒョク…」
スヒョクはもう一度僕に唇を重ねると
そのまま体重をかけて押し進んだので
僕たちふたりはベッドに勢いよく倒れ込んだ
長いくちづけの後スヒョクは僕の顔を柔らかい目で見下ろす
その瞳は静かに澄んでいた
「先のことはわからないけど…今はあなたと生きていきたい…」
「スヒョク…」
「あなたは…どうですか」
僕はかすれた声で「僕もだ」と言った
そしてスヒョクの背中に回した腕に力を入れ
もう一度深く唇を重ねた
雷雨のあの日
スヒョクはずぶ濡れになってここに来た
何も言わずただ辛そうな目でここに来た
そんな姿を見せることでしか物言えなかったスヒョク
自分を語る術を知らずに生きてきたスヒョク
信じてもらうことに怯えてきたスヒョク
そんなこの子が今僕を闇の淵から引きずり出そうとしてくれている
スヒョクの唇が丹念に僕の隅々を這う
僕と生きていきたいと言ったその口が僕を愛撫する
僕はその快感とともに愛しさで心が満たされる
身体を入れ替えてスヒョクの全てに舌を這わせる
熱く染まった肌がうねり僕をたかめる
汗で濡れた身体が僕の身体にぴったりと吸いつきそして滑る
頭のどこかで誰かに言われた言葉がよぎる
あれはドンジュン君だったか…
ちゃんと辛いって言えばいいのに…
ちゃんと聞いてくれる人を見つけて、ちゃんと言えばいいのに…
待ってるんでしょ?そうなる日を
そう
待っていた…ずっと
スヒョクは僕の下からするりと抜け出ると僕の胸を押し
汗の光る肢体は僕の上に四つん這いになる
開かれた唇は紅く濡れ
その眼差しは雌の獣を思い起こさせた
僕の上にゆっくり腰を沈め
艶やかな苦痛の表情を見せる愛しい人
しまいまで深く繋がると
その人は僕を優しく見下ろし微笑んだ
そう
待っていたんだ
スヒョク…
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