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ぴかろんの日常
リレー企画 167
みちとのそうぐう ぴかろん
※166の続き
「正直、あいつに感動した。あいつ、マジメなヤツだったけど、そんなに深い男じゃなかったんだ。何年か会わないうちに随分成長したなぁって思ってさ
しきりに恋人が恋人がって言いやがる…君が寂しがるからどうのこうのってね…
恋したからあいつ、懐が深くなったのかと思ってそれで恋人に会いたくなったというわけ」
「…」
「君があいつを変えたんだな」
「え…」
「君と付き合うようになって、あいつの世界が拡がった」
「…それは…。それは俺もそうだし…どんな人と付き合ったって…世界は拡がるものでしょ?」
「いや…君だから…だと思うよ」
「…」
「俺はしつこく『早く結婚して子供作っちまえ』って言っちゃった…申し訳ない事を言った…」
「はぁ…結婚も子供も…俺とではムリですもんね…」
「俺の頭が硬い証拠だ…。恋人と聞けば女性だと思い込んでた」
「…普通…そうでしょ…」
「普通な…。でも、ホテルのお客様は『普通』で括られる以外の方々もいらっしゃるわけだ」
「…はあ…」
「どこの世界でもそれは言える事だよな…」
「…はい…」
「…。君を通してあいつの世界が拡がり、あいつを通して俺の世界も拡がる。だから…」
「…」
「礼を言いたい」
「は?」
「あいつと出会ってくれて有難う」
「…そ…そんな…」
「偶然であってもだ。出会って、愛し…ケホ…ちょっと言いにくいな…いかんいかん…けほ…愛し合ってくれてその…けほ…有難うな、キム・イナ氏」
「…は…はぁ…」
「それで?テジュンの研修についてくるか?」
La mia casa*特捜最前線one 妄想省mayoさん
俺等4人は朝からボンボンリキュールとマカロン・サレを作り..
かなり遅めのパスタの昼飯とマカロン・サレの試食を兼ね..少しのアルコールを飲んだ
アルコールでぽやぽやになったテスとテソンはリビングのソファに寝そべって昼寝を始めた
テスがテソンに纏わりついて2人は寝息を立てている..
闇夜は部屋から毛布を持ってきて2人に掛けた
俺がキッチンでコーヒーを淹れている間..
リビングに置いた俺のPCで闇夜は申の調査資料と午前中に届いた申のメールを読んでいた
「申君..よく解ったね..」
「ん..あいつは中華圏に強いからな..」
「そっか..」
「ん..」
~~~~~
昨日casaに入って申は廊下で帽子を取り..スタンドカラーのコートを脱いだ..
律儀に莫迦丁寧な挨拶の姿勢になる申を制した
「堅苦しい挨拶をするなっ」
「しかし..」
「ぷっ..いいからっ..」
「ぁ..はぃ..」
オルシン邸ではゆったりとした韓服に包まれている申の体躯が
今日は細身のスーツにぴたっ#っと収まっている..
いつもは下げている前髪を上げると形のいい目が現れ薄茶色の大きな瞳が際立つ
「何だ..今日は格好いいスーツ着てるな..申..」
「そうですか?」
「ん...な?..はるみ..」
「みゃん*^_^*..」.
「ありがとう~はるみちゃん」
ンッケッケ..(>▽<)//..
申に頭を撫でられ..俺の胸でご機嫌のはるみである
「スーツがいいんだな...申..」
「テックヒョンさん..」
「何だ..」
「着る人を選ぶんですよ..このスーツは..」
「んまっ..小僧にしか似合わんつーことだな..」
「そういうことです..」
「くっ#..」
俺に軽く小突かれ頭で入れと促すと申はリビングに入った
部屋からPCを手に俺がリビングに戻ると申はジャケットの釦を外し..椅子に座っていた
毎度椅子にだらけて座る俺と違い..申は毎度背筋がしゃん#っとなっている
父親が韓国人..母親が香港人だからなのか
申はテコンドーの有段者でもあるが中国武術の方が性に合ってると自分でも言っている
接近戦に強い"八極拳"よりも少し離れた距離から腕全体を鞭の様に上下する"通背拳"を得意とし
武術を会得している闇夜は「申君のふわ~~り伸びやかで高い跳躍にはいっつも負けるんだぁ..」っとこぼす..
「建築現場に行く前に奴が接触した人間は撮ったか?」
「ぁ..はい..ここに..」..申は極小のカメラと手にかざした
「音は録れたか?」
「はぃ..」..申は極小チップを摘んだ
俺が茶を淹れる間..申はデータをPCに落とした..
「ぁ..金柑茶ですね.」
「寒い日にはいいだろう..」
「はい..いただきます」
金柑茶はへたを取った金柑を軽くつぶし龍井茶(ロンジンチャ)の葉を入れた茶碗に入れ熱湯を注ぐだけだ
2人でふぅふぅと茶を飲み..落ち着いた申が口を開いた
「テックヒョンさん..さっきも気が付いたんですが..」
「何だ」
「相手の人物..韓語に少しだけ..上海訛りありました..」
「ふっ..そっか..さすがだな..」
まだ若い申は北京語..上海語..広東語..台湾語..と中国語全般の会話能力に長け
北京語4..上海語5..広東語9..と面倒な声調の違いを巧みに使い分ける
北京語で話していても内緒話は台湾語..広東語等という場に出くわしても聞き分けるのだ..
中華圏の人間はこいつの前で内緒話は出来まい..話がすべて筒抜けになる...
これにはさすがの俺も恐れ入る..オルシンじじいが手元に置いてくわけだ..
「ちょっとこの上海訛りの人物調べてみます..」
「心当たりあるのか?」
「はぃ..少し..」
「ん..頼む..」
「はぃ」
晩飯を食っていけという言葉に申は
「オルシンが待ってますから..」と遠慮した
「ならばじじいと食え..」っと冬瓜のスープと中華風肉じゃがを土産に持たせた
冬瓜のスープは薄味に仕上げ..肉じゃがはスペアリブと八角を使いスペアリブの旨みを野菜がたっぷり吸い込んでいる
「@@..テックヒョンさんが作ったんですか?」
「ぃゃ..スープはテソンで煮込みは闇夜だ..」
「^^..オルシンが喜びます..」
「じじいにあまり肉を食わすなよ..あれ以上元気になったらかなわん..」
「テックヒョンさん..その言葉オルシンにそのままお伝えします..」
「たはは...^^;;好きにしろ..」
クスリと目を細め笑った申の睫が目許に影を落とす
オルシン邸まで申を送っていく間..
はるみは申の膝に乗り..申が車から降りるとボタンを押してウィンドウを下げた..
手を振る申にはるみは..みゃみゃ~~^o^〃と前足を振った
~~~~~
「ちぇみ..」
「何だ..」
「元(ウォン)の持分は自分では持ってないってことかな..」
「あくまでもソヌのターゲットは金グループだろうからな..だろ?」
「ぅん..恐らく..ぁ..Hotel-Crownどうなったの?」
「まぁ..このまま行けばバンザイだ..だが元から離れたら戻す..っという筋書きにした..」
「それまで誰のものょ..」
「ホテルに強いつったら..あいつだろ--..」
「ぁ..っ--...しんしゃーじゃん?」
「ん...ぶつぶつ文句言ったがな..俺は弱み握ってるからな..」
「何..これっ?..(小指立てる)」
「ぃゃ....まっ..勘のいいお前ならわかるだろ..」
っと俺が小声で言うと
ちょっと考えた闇夜は程なく「ぁ~~らら..」っと小さく呟いた..
店に行く時間を考えテソンとテスの顔を覗きに闇夜とソファに近づいた..
闇夜が髪を指で横に流すとテソンはすぐ目を開けた..
眠ったのは最初だけで..殆ど起きていたに違いない..
余計な会話をしなくてよかった..っと安堵した俺である..^^;;
たれ目のかみさんは駄目だ..揺するとぐずる..俺は鼻を摘んだ..
ぱくぱくぱっくん#と金魚のように口を動かしてふんわぁ~~っとテスはやっと起きた..
寝起きの2人は互いに顔を洗った後シャツ着替えて部屋から出て来た
その後ビターチョコのボンボンリキュールと12種のマカロン・サレを詰めた箱を持って3人はお手々繋いで店に行った
イナの試練~大親友と連動~ ぴかろん
「まったくぅ先輩ったらはぁはぁ!あっ…はぁはぁ…。見つけてる…」
テジュンがはあはあ言いながらやって来た
「遅いなぁ。お前、歳くったなぁ…」
「…。イナ、この人他のテーブル回ってからお前んとこに来た?」
「んにゃ…。まっすぐ俺んトコきたよ。お前がテーブルの場所、言ったんじゃないの?」
「…」
「ははは。俺の勝ちだな」
「…先輩…驚かなかったんですか?…僕の恋人が男だってことに…」
「ははは」
「はははって先輩…」
「勘付いてた」
ジャンスさんは口の端を上げてテジュンにウインクした
「イナ君、テジュン、明日からまた研修だ。ついてくるか?」
「…明日から?…」
「せんぱいいい…」
「そ」
「いえ…。俺、仕事ありますから…」
「テジュンはそれでいいのか?」
「…ええ…」
「どうして?心配なんだろ?イナ君が寂しがるって」
「イナは仲間と一緒に仕事してて、イナにとっては仲間ってのが家族みたいなもので…。彼にはとても大切な場所なんです…。この3日間でよく解りました
イキイキとした彼の姿を見て、本当にこの仕事が好きなんだなって事も解りました。彼は僕がいなくても寂しくないように仲間の家に居候する事にしました
ちゃんと仲間がフォローしてくれてます。それに…僕自身も安心して仕事に打ち込める」
「イナ君は?」
「…テジュンに仕事を頑張ってほしいです。テジュンの言ったように、俺にとっては仲間とやってる仕事が俺の生きがいですし
仲間と一緒にいたいです。テジュンとだって一緒にいたいけど、でも、今回、離れてると余計気持ちが募るんだって思いました
だから…ここで待つことにします」
「先輩だってそうでしょ?久々に家に帰る事で奥さんや子供に愛情たっぷり注いであげてない?僕はそんな風に思いましたね…」
「♪あっえっない時間がぁ愛そっだってるのさ~目をつっぶっればきっみっがいるぅぅぅ~」
「先輩?」
「知らないか?ニホンの歌手のヒロミ・ゴーの歌だ…」
「僕は演歌しか…」
「げほん…」
「イナ君、寂しくないの?」
「しゃびし…寂しいですけど…寂しくないです」
「ん?」
「てじゅ…テジュンが俺の心に根を下ろしてくれてるから…」
「イナ…」
ジャンスさんは懐から手帳を取り出してなにか書き付けていた
「先輩…何してるんすか?」
「メモ…。『俺の心に根を下ろす』…。いい言葉だ…」
「…先輩…」
「帰って来る場所は『俺』かぁ…。くぅっ…。どうだ、今晩一杯付き合わないか?イナ君、君と飲みたいなぁ」
「だめです!イナは今から予防接種に行くんです!」
「予防接種?」
テジュンは俺のおたふく風邪の予防接種の事をジャンスさんに話した
笑われるかと思ったらジャンスさんは真剣な顔でそれはいいことだと言った
「俺は子供に移されてなぁ…大変だった…。高熱と頭痛、そして男として夫としてやっていけるかどうかという心痛に苦しみ悩み、それは杞憂に終わったがほんと、タイヘンだった…。注射してもらいなさい!罹っても軽くすむ!」
「へぇ…」
じぇったいいかなくちゃ…ひひん(;_;)
それからテジュンと俺は、今度絶対店に行く、テジュンが出張中に慰めに行ってやるというジャンスさんに別れを告げ、おたふくの予防接種に行った
てじゅは明日からまた研修らしい…ぐす…
しゃびしい…けど…しゃびしくない…けど…しゃびし…ぐしゅ…えっええっ…
俺は心の中で泣いた
ちっと涙目になった
とにかく先輩がいい人でよかった
「先輩にも気をつけろ!いいな!あんなガタイに組み敷かれたら攻められ上手のお前は一遍でヤられる!」
「何言ってるんだよっ!」
「ああああ…心配だっ…あああ…お前に僕を刻み付けておきたいっ…でも…お医者様が『激しい運動は控えるように』っちってたしなぁ…きいっ」
テジュンはごちゃごちゃと一人で悩んでいた
俺は…3日間、どうやって過ごせばいいのだろうかと考えていた…
「お前…絶対に…ヨンナムんちに来るなよ…僕がいないときに一人で来るんじゃないぞ!いいな!」
「解ってるよ…俺ヨンナムさんに嫌われてるし…お前がいても行きづらいよ…」
「嫌う?」
「うん…。なんか…きっと…憎まれてるよ…俺」
「…。なら…近づくなよ…」
「…うん…」
「それと、先輩の攻撃に気をつけろ」
「…攻撃?」
「…仕掛けてくるから」
「なっ…何を?」
「あの撫で肩を見たろ?!」
「ああ、すっげぇ撫で肩だった…」
「あれは筋肉だ」
「解るよ…」
「ああ見えて回し蹴りなんか得意だ」
「…」
「乗せられて勝負とかするな!もし先輩がBHCに来ても先輩の前で回し蹴りなんかするな!」
「…そんな…他のお客さんからリクエスト来たら、俺、するぞ」
「だめっ!先輩の戦闘モードに火がつく!」
「…戦闘モード?」
「お前なんか吹っ飛んじまう…」
「…」
「いいな…先輩の前では可愛らしく、大人しく、逃げまくるんだ!」
「むずかしいなぁ…。てじゅの周りにはなんでそんな要注意人物ばっかしいるんだよぉ…」
テジュンは異常なくらい俺の事を心配していた
そんなに信用ないのか?俺…
お昼ご飯を食べた後、テジュンは俺をRRHまで送ってくれた
「今晩泊まってくんだろ?」
「え?」
「…泊まらないの?」
「だって僕、明日から研修行かなきゃいけないもん。準備しなきゃなんないからヨンナムんちに帰るよ」
「…朝、早いの?」
「8時に集合して現地に向かうんだってさ」
今度の研修は、こないだの研修と同じ内容だが、それを3日間でやるから大変なんだとテジュンは言った
その準備もあるから今夜は一緒にいられない
しょか…。じゃ…、夕方までか…。ぐしゅっ…
胸が締め付けられて涙が出そうになったけど、なんとか我慢した
RRHに着き、エントランスで俺を降ろすとテジュンは片手を上げて車を発進させた
え?
え?もう帰るの?
…しょか…じゅんびがたいへんなんらな…ぐしゅ…
俺は込み上げる涙を唾と一緒に呑み込んで、なんとかトンプソンさんの前を笑顔で通り過ぎた
エレベーターに乗り込み、扉が閉まったと同時に、我慢していた涙が溢れ出てきた
んな急に帰っちゃうんだもん…
あんまりら…
もうちっと別れを惜しんでもいいじゃんかっぐしゅぐしゅええん…
俺はハコの中で声を出してすすり泣いてしまった
手で顔を覆っても、涙も嗚咽も溢れ出る
しゃびしいよ…急なんだもん…
ええっえっえっ
てじゅぅ…でじゅううう…
ぐしぐし泣いていたら扉が開いた
人が乗り込んできて扉を閉め、40階のボタンを押して、そして俺を抱きしめる
え?あれ?
「馬鹿だな。40階押さなきゃ動かないでしょうが…」
「でじゅ…」
「帰ったと思った?」
「で…じゅ…」
「夕方までまだたっぷり時間あるのに?」
「らって…」
「キスもしないで僕が帰るとでも?」
「うえっええっ…」
ハコが40階に着くと、テジュンは無言で俺の腕を引っ張り、真っ直ぐに俺の部屋に向かった
ミンチョル達がいるはずだが、声もかけずに部屋に入る
心臓が高鳴る
部屋に入った途端ドアに押し付けられてキスされた
長い時間キスしていた
唇が離れてから俺は冷静に告げた
「手洗いとうがいしなきゃだめだ…お医者さんが言ってたじょ…」
「ん…」
テジュンは俺の手を引いて洗面所に行き、二人で手を洗ってうがいをした
それは滑稽な光景で、俺は涙目のまま吹き出した
うがいの水が喉の変なところに入って、俺は咳き込んでますます涙目になった
「なんで泣いたの?」
「…急なんだもん…。お前の予定、前もって言ってくれりゃ、俺だって心構えできるから…泣かなくて済むもん…」
「しょうがないだろ?僕だってさっき聞いたんだもん…」
「…」
「これからこんな事、しょっちゅうだぞ。いいのか?」
「…」
「こんな事があっても僕はお前に謝らないぞ。いいのか?」
「…慣れるよ…」
「…。イナ…」
「しゃびしいのを埋めてくれるより、お前が仕事を楽しそうにやってくれることが俺の望みら…」
「イナっ」
テジュンはまた俺を抱きしめた
俺はテジュンの両腕を掴んでキスをかました
うんと濃厚なのをしてやった
「だめ…イナ…。そんなに濃いキスしちゃ…明日から仕事になんない…」
「…てじゅ…」
「ああもぅっ…好きだっ…」
明日からまた離れ離れだ
今夜も一緒に過ごせない…
俺はテジュンに吸い付いて、テジュンの服のボタンに手をかけた
テジュンは驚いて、口ではだめだよと言いながら、服を脱がせるのに協力してくれてる…
テジュンをベッドに押し倒して温かい体にキスをする…
テジュンの甘い声が聞こえる
くふ…うまくいけば俺がてじゅを…くふ…
てじゅの体中(いちぶ避ける)にキスを落とし、気持ち良さそうにしているスキを狙って両足を抱え込んでやった
「こらっ!何してんの!」
「おれがやる」
「だめだ」
「やだっうしくといぬせんせいらっていれかわったんらっ!おれもやるっ!」
「お医者様に言われたろ?激しい運動は控えろって!」
「…」
「な?」
「…れも…」
「激しい運動をすると予防接種の効き目がなくなるんだぞ!知らないのか?」
「うしょらっ!」
俺は動きを止めててじゅを見た
真剣な顔をしている
やら…
大人になっておたふくに罹るとそれはもうタイヘンらしい事をジャンスさんも言っていた…
やらっ!
怖くなってお口におててを当てて涙目になっていたらいつの間にかてじゅが俺の背後にまわり、俺を後ろから抱きしめていた…
しょ…しょして…
「こうなら激しくないだろ?」
「あ!ひ…卑怯もの…あ…や…」
おれはまたてじゅにっきひ…はへん…やらっ…はへん…
「ミソチョル君が寝言で言ってた…。『イナしゃんはせめられじょうず』って…」
「あ…あゃっ…あ…」
「…イナ…こらっ逃げるなイナ…」
「…てじゅ…あ…やだ…てじゅのおかおがみえない…」
ついそう呟くとてじゅは俺から離れ、俺をベッドに寝かせた
そして、安静にしてなきゃね、と言いながら俺の脚を抱えて…ああんもうっ!なんでこうなるのへへん…
れも…おかおが見えるからいい…
また3日も会えないから…いい…
ああ…てじゅ…てんごくら…ああ…
気まずい朝 れいんさん
話は決まったとばかりに彼女は着替えるために席を立った
「お待たせ」
チェックのシャツに薄手のダウンジャケット
細身のダメージジーンズにラフなスウェードブーツ
今時の大学生ってこんな感じなのかな
彼女の車は紺のSAAB
これもきっと家族の誰かからのプレゼント?
だけど、彼女が本当に欲しがってるのはこんな物じゃないんだろうな
「行き先は?」
聞かれて僕は答えに困った
ヨンナムさんちに帰るべきだろう
あいつが一人ぼっちでいるはずだから
だけど・・今朝は・・なんだかあいつの顔・・見られない
あいつにとってはどうでもいい事かもしれないけど
僕が・・僕の気持ちが・・そうできない
「寮まで・・」
彼女に寮の場所と簡単な道順を説明した
あいつには・・寮に着いたら電話を入れよう
忘れ物を取りに来たとか・・戸締りするのを忘れてたとか・・
昨夜の僕は人肌の温もりが恋しくて、流れに身を委ね寂しさを埋め合わせた
この娘はきっと悪い娘なんかじゃない
感受性が強くて傷つきやすくて本当は優しい娘なんだと思う
だから・・昨夜はこの娘の事・・突き放す事ができなかった
結局僕は自分の気持ちに嘘をついた
そう、僕は心の弱い人間で・・
中途半端な優しさは逆に誰かを傷つけるって分かってるのに
自分の気持ちを整理できないこんな時に、あいつの顔、まともに見れるわけがない
「ふぁっくしょんっ・・!」
ぷるぷる・・
しゃ・・しゃぶいっ・・
俺はあいつの身体で暖をとろうとゴロンと寝返りを打った
手探りでそこいらを探してみる
あれ?いない・・?
手を伸ばしてペタペタ何度も確かめた
なのに探し物が見つからない
仕方なく電気スタンドを点けてみた
やっぱり・・ドンヒが・・いない・・
いつから・・いない?
寝具の乱れはほとんどなかった
俺はあまりの寒さに両腕をゴシゴシと擦りながら窓辺に立った
吐く息が煙草の煙みたいに白い
引いたカーテンの隙間から眩しい朝日が射し込んだ
ドンヒの奴・・昨夜は確かにここにいたよな
あの馬鹿・・いったい何処に行ったんだ
ひょっとして・・ヨンナムさんに頼まれて、早朝の配達にでも行ってんのかな
俺の朝メシ・・どうすりゃいいんだ?
くぅぅ・・腹減ったよぉ・・
俺は階下に降りてみた
ヨンナムさんの姿もなかった
子猫のブルーがにゃあと身体を摺り寄せてきた
おまえメシは食ったのか?
見るとお皿の上に、何やら食べ残した物があった
ヨンナムさんが用意してくれてたの食べたんだな
空腹ではなさそうなのに、ブルーは俺の脚にまとわりついて離れない
温もりを恋しがっているみたいに
おまえも・・寂しいのか?
まわりを見回すとテーブルの上に二人分の朝飯の支度がしてあった
俺とドンヒの分なのかな・・
手付かず状態って事は・・ドンヒの馬鹿は食ってないんだ・・
とにかく俺は腹が減って死にそうだ
だけど・・一人で食うのはなんだか寂しい
そうだ、その辺を探してみよう
俺はスエット上下にジャンパーを羽織り、サンダルをつっかけた
ブルーがにゃあにゃあせがむから、ジャンパーの内側にくるんだ
ふわふわしてて温かい
そのまま表に出て辺りをキョロキョロ探してみたが、誰もいない
ヨンナムさんの配達トラックが置いてある場所まで行ってみた
ドンヒがたまにヨンナムさんを手伝う時に使う予備のトラックは、そこに置いたままだった
って事は・・配達じゃないってわけだ・・
誰もいない家には帰る気になれなくて、俺は気のむくままその辺を歩く事にした
腹は減ってるけど、朝の清々しい外気は気持ちが良かった
どこというわけでもなく、しばらくぶらぶら歩いてみる
ブルーがいるから寂しくなんかない・・よな・・
俺は鼻をぐしゅっと啜った
あてもなく歩き続け、初めて通る入り組んだ路地なんかにも行ってみた
ちょっとした冒険みたいだ
今どこをどう歩いているのかわからない。
どこに辿り着くのかもわからない
曲がり角を左に曲がってどんどん歩く
急に見慣れた通りへと出た
あれ・・?ここって・・寮の近くじゃん・・
ふうん、ああやってこう歩くと、この通りに出るんだな
へへっ、今度ドンヒの奴に教えてやろっと
秘密の近道を見つけて俺は少し気分がよくなった
そしたら・・その時・・丁度見たんだ
寮の前に止まってた車の中の男と女を
僕達の短いドライブは終わった
彼女は寮前の路肩に車を止めた
「また会える?」
「・・」
こういう場合どう答えたらいいのかな
もう会わない・・会わない方がいい
そう言ったら・・またマリアは心を閉ざして周りに毒づき一人ぼっちで孤独と闘うのだろうか
僕は何をしてあげればいいんだ・・
「私ねドンヒに頼みたい事があるの。会ったばかりで頼めた義理でもないんだけど」
「どんな事?」
「うん、あのね、凄く言いにくいんだけど・・私の・・恋人のふりをしてほしいの」
「え?」
「実は私、お見合いさせられそうなの。パパが世間体を気にして勝手に話を進めちゃってさ。
不良娘をなんとか落ち着かせて安心したいのね。
相手は一回り以上も年上の歯科医・・そっちは多分開業資金をあてにしてるのね」
「お見合いって・・君まだ学生だろ?」
「今のうちに婚約までこぎつけて、卒業と同時に結婚って筋書き。
パパ達は早く約束を取り付けたいんじゃない?いわば契約みたいなものよ
取引といった方がいいかしら」
「酷いな・・君の意思は全然無視ってわけ?」
「私だってそうやすやすと思い通りにはならないつもり
昨夜のバーのあの男も、恋人だと紹介してお見合いをやめさせようと思ったの
もし反対されても既成事実をちらつかせて結婚話をぶち壊そうかと
でもあの通り喧嘩別れしちゃったでしょ?だから・・ね?このとおり、お願い」
「気持ちはわかるけど・・僕と君、昨夜知り合ったばかりじゃないか。お互いの事まだ何も知らない」
「あら、身体の相性はよかったじゃない」
「うっ・・」
「お互いの事はこれからよく知っていけばいいでしょ?ね、恋人のふりだけでいいの
結婚話さえなくなればそれで・・他に頼める人いないのよ」
「あのさ・・言ってなかったけど・・僕の職業ってね、その・・コホっ・・ホ○トなんだ」
彼女はえっ?と驚き、言葉を失くした
それから・・お腹を抱えて笑い出した
「何て素敵なの。パパの驚く顔が目に浮かぶわ」
「・・」
「ね?タダでとは言わない。ちゃんと謝礼はする。
そうだ、抱きたい時はいつでも抱いていいってサービスもつけてあげる。どう?」
「そんな事、簡単に言うもんじゃない。自分をもっと大事にしなきゃ・・それに僕は・・」
こんなに魅力的な子といても、話してて楽しいと思っていても
僕の心に・・なぜか・・あいつが居座ってるんだ
いつだって、僕の心の中からあいつを追い払う事ができない
口に出しちゃいけないって分かっているけど
口に出した途端、何かが音を立てて崩れていくって分かっているけど
「ドンヒの心の中にいる人の事・・好きなままでも・・それでも私いいんだよ」
「え?・・そ、そんな事・・ダメだ・・よくない事だよ」
「だって、もうドンヒしか頼める人いないのよ。ね?とにかく考えてみて。また、電話するから」
「電話って・・」
「さっき、携帯拝借したの。バッチリ登録しちゃった」
いつの間にそんな・・
「ごめんね。怒った?」
彼女はお詫びのつもりなのか、僕の頬に軽くキスした
はぁ・・僕はまた厄介な物、背負い込んだのかな・・
ああ、頭痛がしてきた・・今日のところは・・とにかく帰ろう
・・家に帰ってからゆっくり考えよう・・
僕は小さく溜息をつき車から降りた
またね、という彼女の声と車の発進音
辺りにけむる排気ガス
走り去る車が遠ざかるのを見届けて、僕は寮の方へと二・三歩歩いた
そこで・・顔を上げた・・
そしたら・・あいつの姿が・・目に入った
怒っているのか、呆けているのかわかんない顔をして僕を見てた
想い ぴかろん
僕の肩に顔を埋め、まどろんでいる恋人
僕の頬をその髪が擽る
それはとても硬そうに見えて実はとても柔らかい
まるでこの子自身のように
初めて見た時強い男だと思った
初めて触れた時実はとても柔らかいと思った
初めて知った時…それはいつだったろう…
もうとうにお前を知っていたような気がする
柔らかな髪に唇を寄せる
お前の唇を肩に感じ
僕の眼には涙が滲む
愛しいというのはこういう事か?
ソク、お前はスヒョク君をこんな風に思っているのか?
ギョンジン、お前はラブをこんな風に思っているのか?
スヒョンさん、貴方はドンジュン君を…ミンチョルさん、貴方はギョンビン君を…イヌ先生、貴方はウシクさんを
こんな風に思っているの?
切なくて辛くて放っておけなくて、それでも僕は自分が大事で…
苦しめて悲しませて喜ぶ顔が見たくて、僕はお前の元へ駆け寄る
僕といると安らぐ?
僕といると嬉しい?
僕といると楽しい?
僕といると幸せ?
僕はね
お前といると
不安で、安心して
悲しくて、嬉しくて
イライラして、楽しくて
辛くて
苦しくて
…幸せだ…
僕はどうすればいい?
これからどうすればいい?
僕はお前を泣かせるばかりだ
きっと…きっと泣かせてばかりだ
それでも僕でいいの?
…ヨンナムに…するかい?
ううん…いやだ…
絶対にいやだ…
僕はお前の望みを
何一つ叶えてやれない
僕は僕の望みばかりを
一つ一つ叶えている
お前が側にいてくれるから
遠くにいてもお前が僕を待っていてくれるから
僕がお前を置いて
あの子を愛した時も
お前は一人傷ついて苦しんで
僕を待っていてくれた
僕が帰ってきた時に
手放すべきだったのかな…
でも僕はお前に取り縋ったよね
お前がいない人生なんて僕にはもう考えられなくて
イナ…
僕の愛しい人
僕がどれほどお前を愛しているか
お前、解るかな…
いつもいつも自分勝手でさ
いつもいつも自分の事を優先してさ…
僕がどれほどお前に甘えてるか
お前、解るかな…イナ…
どうすればお前を世界一幸せなヤツにできるんだろう…
僕は解らなくてお前の髪に接吻する
僕は解らなくてお前を抱きしめる
ん…てじゅ…
起こしてしまったみたいだ…
僕は涙を見せないようにお前の髪に唇を押し付けた
おれはしあわせだよ…
てじゅがここににいるから…
お前の手がココロに乗っかる
僕はお前のココロに住む価値のある人間かな…
ここにいるってかんじるから…
そんな事を言うな…
また涙が溢れる
おれはてじゅがすきだから…
だから…震えないで…
どこにもいかないから…
どうしてお前は感じ取るの?
どうしてお前は気づいてしまうの?
僕の不安を…
ヒトの揺れる心を…
どうして…
耐え切れずにすすり泣く僕の唇を
お前の柔らかな唇が捉える
僕の不安を半分こするように…
いつもそうだ…いつもそうだ…
お前はヒトの揺れる心を半分こしてしまう…
いつもそうだ…いつもそうなんだ…
だから怖いんだ…
「ヨンナムに…近づかないで…お願いだから…」
言うつもりのなかった言葉が口をついて出た
お前はいつもの寂しげな笑顔を見せて
僕の唇を啄ばんだ
その唇をヨンナムの唇に重ねないで…
その手をヨンナムに触れさせないで…
ヨンナムの言葉を聞かないで
ヨンナムのことを想わないで
ヨンナムと僕を重ねないで
僕達は…別々なんだ…イナ…
寂しいよ
お前がいないと寂しいよ
耐えられないのは僕の方だ
昨日までの自信が今日はこんなにも脆い
だいじょうぶだよてじゅ…なかないで…てじゅ…
おれはどこにもいかない…
おまえだけだよ…てじゅ…
そう…初めて知った時、柔らかくて脆いと思った
脆いのは傷つきやすいから
でも柔らかいからすぐに傷を治す
お前は立ち上がる
迷いながら進んでいく
両腕に仲間を抱えて
お前は歩いていく
僕はどこに捉まればいいの?
お前はここにいるから…
イナはもう一度手をココロの上に乗っけた
僕はイナにキスをする
特等席だなと言ってキスをする
しょうがないよジジイだからと僕の大好きな顔で笑う
僕はイナの肩に顔を埋める
僕はイナに浸透する…
あいしている…
mio tempo riservat_8 妄想省mayoさん
営業が終わってミンギと帰る道すがら..歩きながら下げた袋の中の箱をゴソゴソと物色した
小さな丸いボンボンリキュールは赤..青..緑..ピンク..金..銀..と色とりどりの銀紙に包まれていた..
赤い包みを開けて一個口に入れた..
生クリームを使ってビターなチョコで覆われたガナッシュのボンボンは..カルヴァドス...
☆o★//..美味しいじゃなぃの....
今度は金色の包みを開けて口に入れた..コニャックだ..^o^..美味しい....
また袋の中をごそごそしているとミンギが僕の手から袋を奪い取った..
「何ょ..ミンギ」
「部屋帰るまで我慢できないんスかぁ?」
「@@..」
「何スか?」
「それ.."僕に"くれたものだょ?」
「ぁ---..そっ#..スか..」
ミンギは取り返した袋を僕に押しつけてさっさと前を歩き出した
@@....
ぁ..怒っ↑ちゃ↓た↓..ミンギ...
僕はまた袋の中をごそごそしながらミンギの後をスタスタスタ..追いかけた
「@@..」
「っんぐぁ..」
後ろからミンギを軽く後ろから羽交い締めした
青の銀紙を剥いてボンボンをミンギの口に入れた..
「美味しいょ..ミンギ..」
「はひひん...ぅ..旨いっスぅ~~」
僕は歩きながら2つ食べたから..
ミンギのもう一個..銀の包みをあげた..ミンギはいしし...と笑った..
よかった^^..機嫌治った..ミンギ..
部屋に帰ってからボンボンリキュールを冷蔵庫へ入れてミンギとマカロン・サレの箱を開けた (サレ=塩の意)
「@o@//..」
「先輩..すんげぇ..甘いの見事に一個もないっスよ...」
ガーリック..ジンジャー..バジル..ブラックオリーブ..ブラックペッパー..パプリカ..カレー..柚子..山葵..
書いたメモの上に普通より小ぶり..500ウォン程のマカロンが並んでいる..
「ほんと..山葵と柚子って...テソン君かな..」
「ひひ..そうかも..わぁ..どれにしよう..」
生地は普通のお菓子のマカロンと同じ感触で
クリームはフレッシュチーズ..クリーミーなチーズをベースにスパイスやハーブ..塩味系の風味を混ぜ込んでいる
マカロンに合わせああでもないこうでもないと様々な酒を試した
アペリティフにもいいし...食後にもつまむ..っと2度楽しめる..
これはかなりイケる..と僕もちぇみさん曰く.."小僧"のミンギも唸った..
朝遅い時間に僕とミンギは起きた..
夜に僕と一緒になってちゃんぽんして飲んだミンギは少々二日酔い気味だった
「先輩~~この車やっぱ寿命っスよ」
「そぅなのょ..整備も追いつかない..帰りまで持つかな..ミンギ..」
「ぁちっ..だからぁ..早く替えたほういいって言ってるじゃないスかぁ..」
「そうなんだけどねぇ..気に入ってるんだもの..」
僕の黒の280-SLのエンジンは..>>>バババフフン<<<ばふっ#..ばふばほぉぉ--<<<<...っとたまにご機嫌を損ねる..
不安げなミンギとソウルの北..坡州(パジュ)へ向かっている
ソウルから1時間程で京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市の文化団地にある[ヘイリ芸術村]に着いた
[ヘイリ]という名は坡州地域に残されている農民の民謡から付けられた
車を降りてミンギと村をぶらぶら歩いた
「先輩..よく来るんスか?..此処..」
「たまにね..」
ここは芸術や文化活動に携わる350人が広大な土地を購入し..自分達だけで芸術村を作った
映画..美術..音楽..出版等様々な分野の文化芸術家達が今もこの村で暮らす
商業施設を集めた観光地目的ではなく村全体が文化と芸術の見本市のような村だ
まだ手が付けられていない大自然を背景に建築物ごとに作家たちのコンセプトが表現され
広大な敷地には60戸の建物が点在し未完成故まだまだ可能性を秘め..今でも建築工事が行われている..
「よく来るの?ミンギは..」
「ぁ..ここライブとか..自主映画とかやるんスよ..だから仲間と来るっス」
「そっ..」
[カメラタ音楽鑑賞室]はオーディオシステムが素晴らしいmusic cafeだし..
他にギャラリー..ブックハウス..カフェ..映画スタジオもある
「何でこんなとこにいるスかね..」
「げぇーじつか..なんじゃなぃ?そのBH顔..」
「げぇーじつかねぇ..」
「何か聞いた?..ミンギ..」
「ぁ--..本人のことは詳しくは聞いてないっス」
「そっ..取り敢えず”拉致”しろ..ってことね..」
「先輩~~チョコとマカロンで釣られたんスから..」
「^^;;...」
僕とミンギは一際大きな建物[ブックハウス]に入った..
1Fには文化・芸術の本を始め様々なジャンルの本がある..2Fは児童書..3Fは教養書だ
BH顔は[ブックハウス]にいる筈です..っと厨房の彼女が言ったが..見あたらない..
ミンギは店員にメモを見せ..頼まれた何冊かの本を買い..ついでに僕を指さし..店員に聞いた..
「この顔の人..此処にいるって聞いたんですけど..」
店員は僕の顔を見てちょっと首を傾げ..
「もっと若いのならいましたけど..」っと言った..
そっ#..(-_-)..また若者なの..
「...けど..って?もうここにいないのかな?」...僕が聞いた
「今日の夕方のバスでソウルに帰る..って言ってましたよ..」
店員に宿舎の場所を聞き..本の売り場を出て[ブックハウス]1Fのレストランではなく..3Fのカフェに入った
カフェは建物の正面とは逆の裏側の当たる..斜面なので裏から見れば1Fになる..
元々あった地形に自然と合わせ地形と建物が有機的に繋がっている..ヘイリにはこのような建物が多い
ブックハウスの3Fのカフェで遅めの昼食を摂り..
僕とミンギは少しゆったりとした時間を過ごした
「行こうか..ミンギ..BH顔"拉致"..」
「うぃっス..”若いBH顔”っスね..」
「@@」
「ひひ..^^;;..」
ミンギとカフェを出..ブックハウスの店員に教えてもらった宿舎へ車で移動した
宿舎の建物に入りBH顔がいる部屋の前に来た..
「...??..」
部屋のドアの前でミンギと僕の耳が<<ぴぴ~~ん>>と立った..
「..??..ぁ..」ちょっと赤くなったミンギが僕にこそこそと言う..
「せ..先輩..何か..変っスよね..」
「別に..変じゃないでしょ..」
「で...でもさぁ--」
「初めて聞く訳じゃないでしょ..ミンギ..」
「ぁ--..でも..僕..現場侵入ない..っスょ--..」
「またまたぁ..ミンギぃ~~」
「ないっスよぉ~~..」
「そっ..じゃ..丁度いいじゃなぃ..見ておくのも..」
「ま..マズイっスょ...」
「ぃ~~んじゃなぃ?..」
「ぁ..ぁ..ぁ----」
僕はドアノブを掴み..ゆっ..くり回し始めた..
「ミンギ..」
「な..何スか?」
「鍵..かけてないみたいょ..」
「(ミンギ..声無し..).@0@~~~」
あんぐり口で驚くミンギに@@でgo!のサインを送る..
僕のバリトン...ミンギが無言で答える..
「ハナ..」...ミンギの指が人差し指を出す...
「トゥル..」...ミンギの示す指が2本になる...
ミンギが指を振り出す毎に時計とシルバーのブレスが触れ..『カチャ#』っと音を立てる
「セッ##」
僕はミンギはその部屋のドアを開けた..
「ぁひっ..>_<..」
「ぉゃ...」
「ぉ?」...BH顔が振り向いた..
*
ヘイリ芸術村
はオド山の統一展望台のすぐ向かいに位置してます
ヘイリ芸術村には映画[誰秘密]で
スヒョンの画廊
として登場した建築物があります
*マカロン・サレは05年6月パリ・マカロン・コンクールで2位に入賞したマカロン・サレの引用でしゅ..種類はちょと違います^^;;
*
申君のイメージ
インファナル・アフェアでアンディ・ラウの若かりしを演じたエディソン・チャン
ミソチョルの不覚 オリーさん
ミソチョルでしゅ
引き続きミソチョル寝入りをしていましゅ
ぐーすーぴー
そして硬派の見舞いに来た二人も、引き続き居座ってましゅ
というのは、ひとしきりお話した後で、
硬派が二人に何かを食べていけと言ったのでしゅ
何でしょうかっ
ミソチョル寝入りをしながら、ちっとらけ目を開けて見てみました
僕の目はいつも開きっぱなしだろう、などと無粋な突っ込みはやめてくだしゃい
僕は人知れぬ肉体の神秘を秘めているのでしゅから、けほっ
えっと、どこまで行きましたか・・
そうでしゅ、何かを食べていけというお話でしゅ
持てる力を振りしぼって看病にあたっている天然が、箱を持って出て行って
きっとキッチンでその箱の中身を切ったのでしょう
しばらくするとお皿に切ったものをのっけて持ってきました
なんだか天然がおままごとしてるみたいで可愛いでしゅ
で、やっぱりケーキでしゅ
タルトっぽいでしゅ
フグがコーヒーはないのか、と言って天然に睨まれました
が、天使もせっかくだからコーヒーを所望したいと波状攻撃をかけてきたので
天然は仕方なく、またキッチンへ行ってコーヒーを淹れてきました
天然がコーヒーを淹れるのは久しぶりではないでしょうかっ
深夜の会社でいきなりコーヒーカップを持って涙もろいおなごを驚かせて以来ではないでしょうかっ
すみましぇん、古い話でしゅ
なぜ僕がそれを知っているか、などという突っ込みも抑えてくだしゃい
DVDで見たことにしてくだしゃい
そんなこんなで普段は誰も入れないこのぱお寝室は、リビング状態でしゅ
テーブルがないこのお部屋でみんなは床に座って何やら食べ始めました
美味しそうでしゅ
このお菓子は硬派がイギリスから不法に持ちこんだブツらしいでしゅ
硬派はこのおかげで飛行機に乗り遅れそうになったらしいでしゅ
だから心して食べるようにと言ってましゅ
大騒ぎだったらしいでしゅ
なんとかタルトと言っていましゅが、一度聞いただけでは覚えられましぇん
葡萄ジャムの甘い香りのするお菓子でしゅ
当然ですが、僕も食べたいでしゅ
でも、くどいようでしゅがミソチョル寝入りの最中なので我慢しました
硬派は弱っているくせに、天然のお皿からお菓子を半分カットしました
これ以上ウェスト回りを太くしてはいけない、と言いました
体育会系はこういうところは厳しいでしゅ
熱を出して看病してもらっているというのに情け容赦がありましぇん
なぜ天然はこんな厳格大王の硬派がいいのでしょうか
やはりぐいーんに秘密があるのでしょうか・・
天然は一瞬さびしそうに目を潤ませましたが
天使とフグが美味しそうに食べているので、それがまた気に入らないようでもありました
根は負けず嫌いでしゅから
でもあきらめてカットされた残りの半分を噛みしめながら食べていました
意外といじらしいでしゅ、あうあう
ケーキは八等分されていたので、八分の一の半分しか食べれなかったということでしゅ、あい
つらいでしゅね
八等分されたタルトを今4人で食べていましゅが
残り半分の4ピースをイナさんとお兄さん達が食べるようでしゅ
残りはイナ達とお兄さん達にあげようと、天然が言っていたからでしゅ
やったっ
後でイナさん経由で手に、いえ口に入れたいと思いましゅ
攻められ上手なイナさんなら僕の声が届くと思うのでしゅ
困った時のイナ頼みでしゅ、あい
そんなこんなでお菓子を食べ終わって満足した天使とフグは帰っていきました
早くよくなれよ、とかお大事にとか、ありきたりの言葉を残していきました
硬派はまたベッドに横になり、天然は後片付けをしていましゅ
皆さん、後片付けでしゅっ!
天然がでしゅっ!
洗い物をするのでしょうかっ
その時、お決まりのゴム手袋ははめるのでしょうかっ
どうでもいいでしゅけど、全然っ似合いましぇんっ
天然がゴム手袋をしている姿を想像して、僕は思わず吹き出してしまいました
意外にも可愛らしかったでしゅけど
でも忘れてました
ミソチョル寝入りの最中だったのでしゅ・・
恐ろしい事が起こりました
僕が吹き出したので隣の熊が・・また・・話しかけてきたのでしゅ
RRHの最上階でしゅからディッシュウォッシャーがあったのに、と思った時には遅かったでしゅ
ひいいいんっ
ミソチョルの勇気 オリーさん
Hi! Have you awoke? Good, I have something to ask you. Can you tell me where I am?
ぐるる・・謎が謎をよんで、僕はパニックでしゅ
こんなことなら、英語でしゃべらナイトでも見ておけばよかったでしゅ
後悔後を絶たず、とはこのことでしゅ
ひいいいんっ
でもちっと待ってくれでしゅ、ここは僕のテリトリー(おっとこれは英語だと思いましゅ)でしゅ
なぜなら僕はここの家主の天然のお気に入りでしゅから
え?
名義は硬派になってる?
細かいことはいいんでしゅっ
硬派の持ち物はすなわちっ天然の物でしゅっ!
でもって何でしたっけ・・
あ、そうだ、僕の持ち主が天然だと言う話でしゅ
だからっ遠慮することはありましぇんっ
僕の持ち主は留学してますが、僕はしてましぇん
行動範囲も限られてましゅ
英語がわからないのは当然でしゅっ
自分に自信を持つでしゅ
僕は人間とお話できる賢いミソチョルでしゅっ、持ち主は天下の天然、きちゅねでしゅっ!
ぐいーーんっ
おおっ、何だか硬派のかけ声で力が湧いてきましたっ
力が湧いたのと、追い詰められたのとで
近頃の女子高生のようにありえね~状態でマジ逆ギレでしゅ
僕は隣の熊を睨んで言ってやりました
「ふんっ、ここはソウルでしゅ。英語なんか通じましぇんっ」
「Seoul?」
「そうでしゅっ!お話したいならそっちがこっちの言葉を喋りなしゃいっ!」
ふふん、どうでしゅか、僕のこの毅然とした態度
我ながら自分にうっとりでしゅ
隣の熊はびっくりして僕にアイムソーリーと謝りました
というのは嘘でしゅ
熊は垂れ加減の小さい目をぱちくりさせて言ったのです
「ここはソウルでっかあ?っちゅうことは韓国でっかあ?」
話できるじゃねえかよ、ちっと変らけろ
「そうでしゅ、ここは韓国、ソウル、RRHの最上階でしゅっ!」
「RRH?」
「ろいやるろーずひるずでしゅっ!」
「なんや、とーきょーの六本木ヒルズのパクリみたいやな」
「とーきょーではありましぇんっ。六本木ヒルズでもありましぇんっ」
「そっかあ」
「それより何で僕とお話できるのでしゅかっ」
「それはでしゅねえ、あ、あんたのおしゃべりうつったで」
「余計な事はいいでしゅっ!何ででしゅか?さっきは英語を話してたくせに」
「なんや、聞こえてたんかい」
ちっ、語るに落ちるとはこの事でしゅ、また不覚でしゅ
「ま、細かいことはええわ。実はわては世界的に有名な熊なんや」
「ぼ、僕は局地的に超有名なきちゅねでしゅ」
「局地的でっかあ。まあそれもええかもしらんなあ」
「ど、どういう意味でしゅかっ」
「有名なのも考えもんでな、わてら、顔が知られすぎてどこに売り飛ばされるかわからへん」
「そ、そうなんでしゅか」
「そーやねん。パディントン駅で隣にいた奴はアメリカ行きおったわ」
「アメリカ?」
「そやで。アメリカ言うても、えろード田舎らしいて、みな同情してたわ」
「何で?」
「アメリカも都会でないと大変なんや。だだっ広くてな」
「そうでしゅか・・」
「反対側の隣にいた奴はな、中国行きおったわ」
「中国?」
「そや。奴は神経質やったから今頃しんどい思いしてるやろな」
「どうしてでしゅか」
「中国いうたら、そりゃあドデカイ国でな、万事大雑把なんや」
「そうなんでしゅか」
「なんでも公衆便所に仕切りがないっちゅう話や」
「げっ!」
「だからな、わてらの間には買われて行くベストスリーっちゅうのがあんねん」
「買われていくベストスリー?」
「そや。まず三番が日本や。ちんまりしてて小奇麗な国やからな。ちっと飽きっぽいのが玉にキズやけど。
で二番目がアメリカや。アメリカ人はぬいぐるみに弱いさかいにな、でもこれは都会にかぎるで。
さっきみたいに田舎はあかん、やっぱだだっ広いだけやからな。
で一番がイギリス国内や。なんちゅうても生活習慣が一緒やからな」
「そうなんでしゅか」
「でな、うちらそうやって世界中どこへ買われていくかわからへんから
生まれた時から大体の言葉はわかるようにできとんねん」
「ひぇっ!そりはしゅごいでしゅっ」
「そら、あんた長年世界のアイドルやっとるわてらやで。それなりのストラテジーはあるがな」
「そないでっかあ、あっ、僕もうつったでしゅ」
「だからな、言葉のことは気にせんとき」
「あい」
「ここは韓国の金持ちの家らしいな」
「特に金持ちではないと思いましゅ」
「そうか?でもえろうたいそうな寝室やんか」
「貰いもんでしゅ」
「ひぇ、こんなんくれる人おるん?」
「あい。ミンミンには何でもあげると言う奇特な人がいるんでしゅ」
「世の中には随分気前のええ人がおるもんやな。わてにも何かくれへんかな」
「欲張ってはだめでしゅ。ミンミン以外で貰った人は僕と硬派のお兄さんだけでしゅから」
「兄弟だと貰えるんか?何、もろうたん?」
「超高級腕時計と超高級外車でしゅ。あとここに居候もしてましゅ」
「そのお人、ごっつい太っ腹やなあ」
「ミンミンに関してはでしゅ」
「であんたは何もろうたん?」
「僕は、秘密のおままごとせっとでしゅ」
「おままごとせっとに何で秘密がつくんや?」
「そりは秘密でしゅ」
「けち臭いこと言わんと教えなはれ」
「いつかわかると思いましゅ。ぐいーんで縮んだら一緒にするんでしゅ」
「何、わけのわからん事言うてんねん」
「とにかくっ、いちゅかわかると思いましゅ」
「そうか、で肝心のミンミンて何や?」
「僕の持ち主とその相方でしゅ。超エロいから気をつけた方がいいでしゅ」
「エロいの好っきやねん、どこにおるん?」
「あそこでしゅ」
「男しかおらんやないの。寝てるのと、寝てるのにとじりついとるのと」
「そのとじりついとるのが僕の持ち主でしゅ」
「あれがエロいんかい?」
「有名でしゅ」
「そう言えばあんなんに掴まれて袋に入れられた気ぃするわ」
「そうでしゅか。土産にたくさん買ってきましたから」
「いっぺんに一緒の袋に詰められてえろう息苦しかったわ」
「苦しかったでしゅか」
「おかげでさみしゅうはなかったけどな」
※168に続く
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