ぴかろんの日常

ぴかろんの日常

BHC サイドストーリー 6

お土産…『オールイン』のミナサマへ… ぴかろん

俺はオールインに顔を出してみんなにみやげ物の説明をした
みんなとっても喜んでくれて俺としてもかなり嬉しかった

俺にはBHCのほかに『オールイン』っていうふるさとがあるんだなぁ…しみじみ…なぁんてね
顔を出したとき、一番にハグしてくれたのは、言うまでもない…チョングヒョンだ

「いい顔になって帰ってきたな、おーよしよし…」

なんて涙ためてハグしてくれたので、照れくさくて思わず奴の耳を噛んだ
ちっと強く噛みすぎて、歯型が残った上に…ちっと血が滲んでしまった…
いてて、あーいてぇなぁなんて言いつつニコニコしているチョングヒョンは、俺にとって実の兄貴みたいなもんだ

それにしても…アメリカではよく一緒のベッドで眠ったもんだよな…
ハグだって相当数やってる…
なのに…俺…よく無事だったよな…うん…

その次にチュニルの兄貴が優しい顔でハグしてくれた
ぐりぐりと頭を撫でてくれて

「いい仲間が増えたようだな。男たるもの友人を大切にせねばな」

と言った
そしてすっと『若武者』というペットボトル入りのお茶をくれた

それから幼馴染のテジュン、サング、シボン、ヨンテとハグしあい、他の人たちには握手ですませた

え?チョンウォン?
あいつは腕を広げていたけど、俺はその腕をパンパン叩いてにっこり笑ってきびすを返してやった

さて、俺達四人が選んだお土産を披露しよう…

「スンドン会長」
「おお、わしに?」
「やっぱ会長はこんなイメージだよなってこれにした」

よく見かける「王様」のイラストつきのバスタオル
ラブたちからは同じキャラのストラップである
他の皆にも大体俺達が選んだキャラとあわせたストラップをお土産にしているみたいだった

「おお、このタオル、野球の時にでも使わせていただこうかな」

野球…。バスタオルもスンドン会長にかかると普通のタオルみたいなもんか…

次はトファン会長だ
イメージ的にどうしても…『らいおん王』にでてくるイボイノシシだっけ?『ぷんばぁ』ってやつ…
そのタオル
セットでマイケルもぷんばぁの相棒、『てぃもん』のタオル

トファンは単純に顔をほころばせて喜んでくれたけど、マイケルは

「私にしてはきらびやかさが足らないような気がします」

と言って少々むくれてた

ソン秘書には『くまのぴーさん』のろばのぬいぐるみ『いいよお』のTシャツ
ぼけっとしたとこが…似てるかな

ハン&ユン理事には、『ありす』にでてくる『はんぷてい・だんぷてい』のたまごのじじいの置物
お揃いだ…

幼馴染四人と、パウィさんとマンスの六人には、『しらゆきひめ』の七人のこびとのタオル、それぞれ一人ずつ描かれてるやつね?
この七人の小人、それぞれ名前があるんだな…
でも六人しかいないからなぁ…ひとつ余る…どうしよう…
ああ…オーナーにでもやるか…

んでその振り分けなんだが
『おこりんぼ』がパク・テジュン、『てれすけ』がシボン、『ごきげん』がさんぐで『ねぼすけ』がヨンテ…別にねぼすけじゃねぇんだけどな…『おとぼけ』よりボケたとこあるからな…あいつ…、『おとぼけ』はパウィさん…だって…すっとぼけるだろ?あの人…、んで『くしゃみ』がマンス…これもなぁ…なんか、首のバンドエイドが…くしゃみって感じで…え?変か?…

てじゅにも
「どうしてバンドエイドとくしゃみがくっつくの?」
って言われたけど…
なんとなくさ…いいじゃん!

余ったのは『先生』ってやつなんだけどな…
オーナーって…先生かよ!正反対だよな…やだな…『先生ですよ』なんちってやるのさぁ…

ちっと真剣に悩んでたらてじゅがアドバイスしてくれたんだよぉひひん

「先生って…『先に生まれる』って書くんだよねぇ…」

俺は物凄く納得してすんなりオーナーに『先生』を渡す気になった
やっぱてじゅはしゅごい!

チュニルの兄貴にはこれしかない!
にっきーのイラスト入り『抹茶茶碗』
渋いグリーンの器だ…ひひん…
それからスングクさんには、和風にっきーのイラスト入りてぬぐいだ
ラブ達のストラップは和風にっきーのもので、ストラップというより『根付』みたいなもんらしい
ねつけって何のことかわかんねぇけどよ…
んでチュニルの兄貴とスングクさんの奴はお揃いなんだって
でもな…スングクさんのストラップ(根付)にだけ、なんだか解んないけど『印籠』ってのがついてるんだよな…
ギョンジンがてじゅとひーひー笑いながら

「やってくれないかなぁスングクさん…『控え控え控えぇぇい』」
「うぷっ…『この紋所が目に入らんか!』くくくっ」

って言ってた
…俺がわかんないって顔してたらラブが

「俺たち若者はそんな事しらなくていいんだよ」

って言ったからきっと…きっと…すっごくすけべな事なのかもしれない…あの二人がくっくくっく笑ってるんだしな…ばか!

あとさ、ねずみーしーでこのキャラクター見つけたとき、『ああ、あいつもいたんだった』って思い出してさ、買ってきてやったんだよ
C-3POのおもちゃ…
誰にって?…ロボジョンジュンにだよ…

それからサンドゥのおやびんには、人魚姫のありえるの『おでかけメイクアップせっと』
結構充実した内容のセットなんで、サンドゥおやびんはニコニコして喜んでたな…
最新式だから『ネイルアートシール』だとか『タトゥシール』だとかも入っている

タトゥシールは…いらないかもしれないけどよ…

さあこれで渡し終わったと思ってたら、チョンウォンが睨んでたんだよ…忘れてた

「僕にはないのか…」
「ああ…ごめん、忘れてた。あるある。お前のはかさがあるからさ…ちょっと待って」

俺はロッカーの隅でぺしゃんこになっているお土産袋を取り出した
がさごそと開けて中の物をチョンウォンの頭に被せてやった

「…これは…」
「神秘的だろ?アラジンの…」
「ターバンだなっ?おお、僕達はやっぱり『まだ友達』なんだな?ありがとうイナ!アラジンなんて僕のイメージにぴったりのかっこよさじゃないか!ふふふんふふふん♪」

まったくあいつは…なんで人の話を最後まで聞かないか…
そしていつも先走ってしまう…
昔から変わらないよなぁ…ふうっ…

あれは『アラジン』の『悪者、ジャファーのターバン帽子』なのに…

まぁいいか…

これで終りかな?と思ってたらすっごい大事なものを忘れてた
チョングヒョンへの土産だ…
チョングヒョンは少し落ち込んでた
俺が土産を忘れてると思ってるんだな?
ばかだなぁヒョンはぁ~
『渡すのを』忘れてただけなのに…

俺はヒョンをハグして耳にカプしてにっこり笑った

「なんだよ…やめろよ…さっき噛まれたとこ、まだ痛いんだからな…」
「ごめんごめん、ヒョンにはいいもの買ってきた」
「…ふっいいもの?お前のいいものってのはなぁ…」
「あっ…じゃあいらねぇの?」
「いやっいるいる!考えたらお前からのプレゼントなんて貰ったことないもんなぁ」
「そんな事ないだろっ!」

俺はヒョンに袋を渡した
ヒョンは恐る恐る中を見た
そして顔をほころばせた

「おお…パーカーじゃねえか…ふううん、胸ににっきーのシルエットか…これなら渋くていい男だよな。サンキュー
トレーニングの時に活用させてもらうぜ」

にっこり笑うヒョンに、着て見せてと言うと、照れくさそうにそれを着た
パーカーも被ってみろよというと素直に被ってくれてにっこり微笑んだ
可愛らしいぞ…
めっちゃくちゃ可愛らしい

ケタケタ笑ってるとヒョンがちょっと変な顔をした
そして…鏡を見に行った…

「いなああああつ!」

ヒョンのパーカーにはにっきーの耳がくっついているのだ

「たまには丸いかわいいお耳に変身したらぁぁ?」

俺はヒョンに首根っこを掴れないうちに『オールイン』の戸口を出た
BHCの方に逃げ込もうとしたとき、ヒョンがラブたちの土産をぶら下げて怖い顔をした

「これはなんだよっ!ねずみー関係じゃねぇじゃんかよっ!」
「ああ…だってラブがどおしてもそれじゃなきゃだめだからって、わざわざ帰りに回り道してショップに寄ったんだぜ。じゃあねぇ」
「くそがきぃぃぃぃっ」

ヒョンの手の中で、『せさみ通り』の『数取り伯爵』のストラップが揺れていた
喜んでもらえてとっても嬉しかった…ひひん


反応  ぴかろん

スヒョクとソクの反応
「ガンホルダーだ…」
「えっ?」
「ソクさん…嬉しそうな顔しないでください」
「別に嬉しそうな顔はしてないよ」
「…意味深だな…。どういうつもりで…」
「あっスヒョク、ぐーふぃーのイラストがついててかわいいよ。ここに銃を入れるんだね…銃を…ブツブツ」
「ソクさん、目が危ないです…。それよりソクさんのは?」
「僕のはティッシュカバーだ」
「へぇ…じーにーのぬいぐるみつき。かわいい」
「…ふふへほん…。『じーにー』に…お願い…してみようかな…」
「何を?」
「…はふへほん…」
「…何をお願いするつもりなんですかっ?!」
「…そのガンホルダーに早く銃を収められますように…とかさぁ…」
ボスッ
「てぇ…」
『ふんっ口でそんな事いいながら、この頃冷たいもんな…。ぐすん…』
「で、ラブ君たちのは?」
「えっと…俺のは…。…」
「あれ?またガンホルダーのストラップ?」
「…ガンホルダーだけのストラップなんて…普通売ってないですよね…」
「いやぁみんなよく解ってるんだなぁ」
「…ソクさんのは?」
「…あ…」
「ピストルのストラップですね…。ほんと、よく解ってますねぇ、筒先が細いや」
「…」


チョンマン、ジュンホの反応
「あ…かわいい帽子。猿じゃないキャラクターって僕初めて!」
「ああ…それはぼくとせっとですね」
「え?」
「ぼくのはだんぼのぬいぐるみがふたぁつです。きっとふたりのこどものためにふたぁつかってきてくれたんですね。うれしいです」
「セットって?」
「そのねずみはてぃもしーといって、だんぼをはげますんです」
「ふぅん…そうなの?ジュンホ君」
「はい。チョンマンさんはひとをはげますのがじょうずなので、きっとそのてぃもしーがぴったりだとおもったのでしょうね」
「…そっかぁ…。ね、似合う?」
「とってもにあいます」
「ラブさん達のは…あはっ同じてぃもしーのストラップだ」
「ぼくのはだんぼのすとらっぷがふたぁつはいってます。きっとそにょんさんのぶんもかってくださったんだ。うれしいな」
「よかったね」
「はい、よかったです」

ほのぼのとした空気がながれていた

シチュン、テプンの反応
「おいっなんで俺が『ばずらいといやー』なんだよ」
「似てるからじゃないすか?それ着たらウケますよ」
「で、なんでお前は『うっでぃ』のTシャツなんだよ!お前の方がかっこいいじゃねぇか!」
「俺に怒ったってしょうがないでしょ?選んだのはイナさん達なんだから…。ま、宇宙服着てるし、なかなかナニができないって点で…似てるとか思ったんじゃないですか?」
「きいっ!ラブ達のは…。なんだよ…。合わせるなよ…。俺がまるでこのハイテンションな宇宙人みたいじゃねぇか!」
「ガタイもいいし、似てるじゃないすか」
「お前のは?あっ!きいっ!ストラップもやっぱし『うっでぃ』だっ!絶対おめぇのイメージじゃねぇ!くそっ!」
「へへん。悔しかったらもっとキメたらどうです?」
「…。きいいっ!」

ドンヒとホンピョの反応
「ドンヒの何だ?」
「ん?…なんか…訳解んない…」
「何さ。見せろよ」
「…いいけど…。僕、犬なんか飼ってないんだけどなぁ…」
「犬?…何これ、『ぷるーとの首輪とリード』」
「…お前のは?」
「俺も…訳わかんねぇ…。誰かのと間違えてねえか?」
「どれどれ?ん?…これは…」
「にっきーの耳がついた赤ちゃん用キャップだよ…。赤ちゃん用なのに…でかいんだよ。こんなでかい頭の赤ちゃんなんか、いねぇよなぁ。ほら、俺、被れるぞ」
「うっ…」『…かわいい…』
「顎んとこにゴムついてるしよ、赤ちゃん用だよなぁ」
「…いや、きっとお前用だよ…」
「え?」
「…すっごく似合うぞ」
「…じゃあこの首輪とリードは…お前がするのか?」
「…。違うと思う。これはきっとこうやって」
「あっ!何するんだっやめっ…」
「…うっ…」『どうしようっ!子犬みたいだっ!』
「なんで俺の首につけるんだよっ!」
「…きっとお前があちこちでツバを吐かないようにするためだ…きっと」『ドキドキドキドキ』
「もうツバなんか吐いてねぇだろぉがっ!」
「とにかく…使い道は間違ってないと思う。きっと…きっと店で…その…芸として…その…やれと…」
「…ふうん。俺達の芸が少ないのを心配してくれたのかな?いいとこあるな、イナさんって」
「そ…そうだよきっと」『くぅっなんて可愛らしくて素直なんだっホンピョ…』
「んで?ラブさんたちのは?」
ガサゴソ
「あれ?ベビーぷるーとのストラップだ…」
「俺のは…ベビーにっきーだ。やっぱ誰か子持ちの人の土産と間違えてるんじゃねぇか?」
「…。ホンピョ…お前…子持ちじゃん…」
「…あ…そうか…。そうだった…。そ…ぐしゅっ…」
「…よしよし…」『くそう!パパのくせになんでこんなに可愛いんだっ!』

テジンとスハの反応
「テジンさんのはどんなのですか?」
「アームカバーだよ。かわいいトラの模様入り」
「ああ…『てぃがー』ですね?ぴーさんシリーズでまとめてくれたんだ」
「え?ぴーさん?」
「くまのぴーさんに出てくるキャラクターです。僕のは『ぴぐれっと』っていうピンクの子豚。そのイラストつきエプロン」
「へぇ…どれどれ。…うふふ」
「やだな。はずかしい」
「…かわいい。スハらしいね。恥ずかしがりやみたいだね、この子も」
「…。ストラップも揃えてくださってますね」
「…かわいい…」
「ええ」
「このエプロンつけて、キッチンに立ってね」
「…じゃ、テジンさんはそのアームカバーつけて隣に立ってくださいね」
「隣?後ろじゃなくて?」
「…え?後ろ?」
「そ。んで…スハはぁ、エプロンの下はぁ…。ごしょごしょ…」
「!テジンさんっ!」
「くふふ。ウソウソ」
『…。テジンさんがそれを望むなら…。僕…今度…』



イヌ先生とウシクの反応
「先生、見て見て」
「あはは。可愛い。似合ってるよそのにっきーの耳つきニット帽」
「ラブ君達のお土産はね、じゃーん」
「…にっきーが眼鏡かけてる…」
「うふふ。先生みたい。うれしいっ。ね、先生のは?」
「ん?僕のは…あ、ニット帽被ったにっきーのストラップだよ、ウシクみたいだ」
「わあっ可愛い」
「本とだ、可愛いね…」
「イナさん達からのは?」
「ちょっと待って…。ん?」
「何?この棒みたいな物は…」
「…」
「…」
「…にっきーのイラスト入り…扇子だね…はは…」

テスとテソンと闇夜の反応
「あははは。あははは。これいいなぁ。ほらっ」
「くふふ。いいねぇ。両手がにっきーじゃん」
「mayoも、みみーの手になってる!」
「鍋つかみだって…。使えるのかなぁははは」
「…別の事に使おう…」
「え?別の?」
「…ふふん…」
「…テソンシ?」
「あっ。ラブ君たちのストラップもかわいいよ。ほら。にっきーの頭と手がついたストラップだ」
「私のはみみーだ」
「粋だねぇ」
「テスのは?チェミのは何さ…」
「…えっとこれが僕のだよ」
「…『もんすたーず・いんく』の『まいく』とかいう、ひとつめオバケのキャラクターのTシャツ…。なんとなく…イメージがあってるな」
「じゃ、ストラップも…やっぱりそのキャラだ」
「チェミのは? こっそり見ちゃおうよ」
「…『もんすたーず・いんく』の主役の…『さりー』だ。顔もガタイもでかい…」
「くっくっくっ…そっくり…。ほら、本とは優しいとこなんか…くっくっくっ」
「ぷははっ。はるみのも見てみよう」
「…おっ!はるみの衣装だ!」
「にっきーのTシャツ…でも…犬用だよ…」
「それでイナさん、はるみが怒るかもって…(^^;;)」
「ラブ君たちもはるみに買ってきてくれたんだ!あっ…」
「にっきーキャップ・犬用…」
「…はるみ…。怒るかなぁ(^^;;)」

ソヌとジホとミンギの反応
「おお、帽子だよソヌ君」
「はい…かわいいイラストがありますよ」
「僕のも帽子ですよ先輩。僕のは『るーい』だ」
「は?」
「先輩のは『ひゅーい』、ジホ監督のは『でゅーい』。これ、『どなるどだっく』の三つ子じゃないかな?」
「…三つ子?僕達が?」
「怪しい三つ子ですねぇ」
「…イナ君、きっと僕達への土産は手を抜いたんだね…」
「僕はチョコレートでよかったのに…」
「こうなったらあの四人組のドキュメンタリーを盗撮しなくては!」
「監督っ!だめですっ!」
「ストラップも三つ子だね」
「手抜きだ…」
「チョコレートでよかったのに…」
「先輩!せっかくのお土産なのに!」

ドンジュンとギョンビンの反応
「うわっかわいいっ『ちっくとれーる』のTシャツだ!でも…恥ずかしいな…、外では着れないや…」
「なら僕んちに置いておきなよ。寝るときにはそれ『だけ』身につければいい」
「ばかスヒョンっ!もう…。あ…ストラップも『ちっくとれーる』だ…」
「似てる…」
「え?そう?…ギョンビン!ギョンビンはなんだった?」
「え?僕も『ちっくとれーる』のTシャツですよ。ストラップも…ドンジュンさんとお揃いですね」
「…双子だから?」
「はは…そうかもね」
「…二人とも可愛いよ。似合ってる」
「「…」」
「なに?どうしたの?何にらんでるの?」
「「…」」
「ど…どうしたの?ギョンビン、目がつりあがってきたし…ドンジュン…ほっぺが…」
「「僕達がペアって事は…貴方達ジジイもペア?!」」
「…ま、まさか…」
「どうしたんだミン、そんなに目を吊り上げて…」
「ミンチョルさんのお土産なんだったの?」
「え?スヒョンは?」
「まだ見てない」
「じゃ、一緒に見ようか」
「「なんで一緒に見るの!」」
「お前たちも一緒に見ればいいじゃないか。…どれどれ…ほう、渋いぞ。渋いストラップだ。どう?ミン。シルクハットを被ったにっきーの銀のストラップだ」
「「…」」
「…なんだ。機嫌が悪いな…。スヒョンのは?」
「ん?ストラップか?…ああ。僕のも銀のにっきーだ。でもウェスタンにっきーだよ」
「「…銀。お揃い…」」
「ほう?やはり大人には渋いものをってことかな?ラブ君なかなかセンスがいいな」
「やるね、彼。伊達にギョンジン転がししてないなぁ」
「「…」」
「で?イナは何くれたの?」
「さぁ。なんだかでかいぞ」
「僕のもでかいな。開けてみようか」
「ああ」
ガサゴソガサゴソ
「「うっ」」
「「!」」
「…まさかイナは僕にこのシルクハットを被れと?」
「…まさか僕にテンガロンハットを?」
「「被ってみれば?」」
「「…」」
被ってみる二人
「うっスヒョン」
「ミ・ミンチョル…」
『『かわいい…』』
『『うっ…ジジイのくせに…可愛い…』』

四人は押し黙ったまま固まっていた…

ターゲット!  ぴかろん

「先生…ちょっとお話が…」
「…どうしたの?ラブ君…」
「先生を…変えてみたいんだ…俺の手で…」
「え…」

ラブの手がイヌ先生の肩にかかり瞳が妖しく光る

「先生~先生どこ行ったの?おかしいなぁ…さっきまでここにいたのに…」

バタン

「あ、先生…」
「…ハァハァハァ…」
「…先生…どうしたの?」
「うっ…ウシク!」
「…どうしたの?凄い汗…。珍しいね…シャツのボタン三番目まで開けてるなんて…」
「ハァハァ…」
「…何してたの…」
「…あ…いや…ちょっと…」
「あっ先生!」

ウシクの手を振り切ってトイレに駆け込むイヌ先生
ウシク、疑いの目でイヌ先生の背中を見つめる

パタン

「ラブ!」
「…あ…ウシクさん…」

ウシクから視線を外し、逃げようとするラブ
ラブを捕まえ問い詰めるウシク

「待てよ!何してたんだよ!イヌ先生とここで何してたんだよ!あっ!」

ウシクから逃れてどこかへ行くラブ
不安そうなウシク

トイレで顔を洗っているイヌ先生

「おや、イヌ先生。どうしたんですか?」

ガタドタベチャ…

ギョンジンに声をかけられビクつくイヌ先生

「や…ややややぁ…ギョンジン君…げげげ元気かな?ゲホッ」
「…どうしたんです?先生が慌てるなんて…。ははぁん…ウシクさんとケンカでもしたんですか?」
「ケケケケケンカなんてっしなしなっしなっハアハア…」
「…凄い汗ですね、息も荒いしシャツもびっしょり…着替えないといけませんね」
「あああああああ、着替えるさっヒィヒィ…」
「…?…あ、そうそう、ラブがね」
「ひいっ」
「?…ラブが、こないだからイヌ先生かっこいいイヌ先生とロマンチックなキスがしてみたぁぁいなんて言って僕にヤキモチ妬かせようとするんです…かわいいでしょおお?」
「…」
「…イヌ先生?顔色悪いですよ…」
「ゲホっ…」
「ま、イヌ先生がラブに振り向くはずないですしね、僕は安心していますあっイヌ先生…どちらへ?…ああ…行っちゃった…どうしたんだろう…」

トイレから出て廊下の片隅で言い合いをしているウシクとイヌ先生を見つけるギョンジン

「何があったの?どうして言えないの?」
「…くっ…」
「…まさか…ラブと…浮気した?」
「…違う…」
「なんだってえぇぇっ!聞き捨てならないっ!ラブと浮気いいいっそそそれで貴方はあんなに挙動不審だったのかっ!」
「…違うんだギョンジン君、ウシク…」
「「何がどう違うの?!言ってよっ!」」
「…言えない…言うと…ハァハァゼロゼロ」
「…ゼロゼロ?」
「…と、とにかくゼロ…僕を信じてゼロ…」

イヌ先生を見つめ、不安になるギョンジンとウシク
その時イヌ先生に電話がかかる

「あっ…ゼイゼイはいっ…あ…今…まずいよ…あうっ…でも…そんな…は…あ…う…」パタン

力なくフリップを閉じて虚ろな目でフラフラ歩き出すイヌ先生

「先生…どこ行くの?ねぇっ先生!」

ウシクの問いに答えずフラフラと彷徨うイヌ先生
追いすがろうとするウシクの腕を掴み、引き止めるギョンジン

「離して!先生が変だ!」
「…ウシクさん、今の電話…きっとラブだ…」
「えっ?!」
「…先生のあとをつけよう…」
「…」
「…現場を押さえて…もし二人が何かしてたら…ああああっいやあああっ」

顔を覆ってしゃがみこむギョンジン

「ギョンジンさん!やめてよ!僕は先生を信じてる!…きっと誘惑したのはラブだ!」
「ひどいっ!マイ・ダーリンをそんな風に言うなんて!」
「だって先生が誘惑してると思えないでしょ?」
「…うん…誘惑するならラブからだ…」
「…とにかく…つけよう…」

項垂れてウシクのあとに続くギョンジン
フラフラと外に出て『オールイン』に入っていくイヌ先生
続いて入ろうとするが、鍵がかかっていて入れないウシクとギョンジン
焦って顔を見合す二人
バタバタと、開いている窓を探すがどこも開いていない…
途方にくれて『オールイン』のドアの前に座り込む二人


「…できないよラブ…」
「だめ…できるはず…」
「できない…僕には…」
「できるよ…先生は色っぽいんだもん…ね…俺に任せて…」
「どうして僕なんだ!」
「…だって…先生…かっこいいんだもん…」
「…」
「お願い…今夜だけ…俺の言いなりになって…。それでダメなら…諦めるから…」
「…ラブ君…」
「ラブって呼んで…」
「…ラブ…」


その日の営業中、店のライトが落ちて突然 3. Take Five が流れ出す

ステージにピンスポが当たり、ソフト帽に黒いシャツ、えんじのネクタイに細身の黒いダークスーツを着た男が立っている

店全体が注目する中、男は音楽に合わせてモデルのようにポーズを決める
指の先までピシリと決まり、場内からため息が漏れる
巧みに帽子を操り、顔を見せないがBHCのホストのうちの誰かであることは間違いない

音楽に合わせながらスルスルとネクタイを外し、片手はソフト帽のヘリを持ち、ポーズを決めながらシャツのボタンを三つ外す

うっとりとした熱い視線が彼に注がれている
男は後ろを向き帽子を片手に持つ
帽子を右から左に一文字に移動させ、音楽がフェイドアウトするのにあわせてゆっくりと振り向き、妖艶な視線を客に投げかける

「きゃあああ…」ばたっ…
「はあああん…」くたっ…

失神者続出…
ピンスポが細くなり暗転…

ギョンジンとウシク、呆然としていたが、顔を見合わせステージ袖に走り込む
袖には、がっつりと抱き合っているラブとイヌ先生がいる

「「何やってんのおおおおっ(T_T)」」
「よかったぁ先生…すっごくかっこよかったぁぁ」
「ありがとうラブく…ラブ…。君のお陰で新しい技ができたよぉぉぉ」はぐうううっ
「あんっ…せんせい…せんせいいいいっ」はぐはぐはぐうううっ
「「やめてえええっひゃめれぇぇぇっ(T_T)」」
「「ん?」」
「「あうあうおうおうえうあううー」」
「ああウシク…ごめんごめん…ラブが本番まで秘密にしなきゃだめって…それに僕中々指先まで神経が行き届かなくて…結構体力使うんだなぁ、ポーズ決めるの…息切れしちゃうしゼロゼロしちゃうし…」
「ぜんぜいいいっ…あうあうおうえう…」

自分を見失い、泣き続けるウシク

「先生かっこよかったぁ…やっぱ俺の目に狂いなし!ウン!ご褒美…ちゅ」

イヌ先生の限りなく唇に近いホッペにキスするラブ
泡を吹いて倒れるギョンジンとウシク

「ラブ…やりすぎだよ」
「えへへっいいじゃん…唇にしたいの我慢したんだからさっ…ちゅっ」
「あ゛っ…」

照れるイヌ先生
微笑む小悪魔
翻弄され目を回しているギョンジンとウシク…

ま…平和っちゃ平和なのである…


じゅんほのちょうさ  ぴかろん

まつりもおわり、ぼくはへいおんなひびをすごしているというのに、おーなーからふぁっくすがはいりました…
またぼくに、しらべものをしてほしいというのです

ぼくはひまですか?!

そうさけんだら、そにょんさんがにっこりわらって

「ひまでしょ?」

といいました
それでしごとをひきうけることにしました…ちょっとくやしいです…

しごとのないようは、またまたあんけーとをとることでした
どうやらおーなーが、おぎょもというひとにたいこうして、みんなのことをしらべあげたくなったようです…
ほんとうに…こまったものです

そうつぶやいたら、じゅんが

「お父さん、困った人にも親切にしなきゃ」

といいました
このごろじゅんが『こまっしゃくれている』とかんじます
そのいみは、よくわかりません…

みなさんに、いちおうそのあんけーとをしました
ぼくもこたえなくてはなりません…
ちょうさないようは、とってもかんたんでした…
きっとぼくはすぐにまた「ひま」になるんでしょう…ぐすん…


【アンケート】
質問:寝る時の服装を答えよ

ミンチョル:黒いシルクのパジャマ
ミン:白いシルクのパジャマ

ああ…なかよしですね…

イナ:Tシャツとぱ○つかパジャマのズボンだけ穿く
テジュン:普通のパジャマ(チェックが多い)でも…イナと寝る時はくふふん…あははん…

あーあ…

ラブ:ぱ○ついっちょぉ~(^o^)
ギョンジン:ストライプのパジャマでピシッと決める。時々ラブを着る…くふふん



シチュン:Tシャツかなぁ…。メイと一緒の時は勿論全ラらよぉひひん

テプン:怒られるんだけどよ…着の身着のままで寝る

おふたりともさもありなん…

チョンマン:ランニングとジャージだったりぱ○つだったり色々…。その日の役者気分によって変わる

ふぅん…

スハ:チェックのパジャマ
テジン:病院のパジャマ…

てじんさん…それはやめたほうが…

スヒョン:いつでも全裸
ドンジュン:だから僕はレーサースーツで防御

…なにやってるんでしょう…

ドンヒ:派手なストライプのパジャマ。最近はホンピョ…なんて言うと怒るかな…
ホンピョ:着てるものでそのまま寝る…布団代わりにドンヒ…っていうとまた圧し掛かられるから消しといてくれっ!

なか、わるいんですか?

ソヌ:知ってるでしょ?プラダのシャツとぱ○つ。色は白
ジホ:パジャマ。答えが普通すぎるって?じゃあ腰にゴム巻いてるって書いといて。あ、ソヌ君とこに『ベッドは土、水、または紐。それか血』って付け足して…

おとなになると…ふぅっ…

イヌ:パジャマだったりポロシャツだったり裸だったり…色々と楽しんでます
ウシク:イヌ先生!

…うしくさん…ずいぶんかわりましたよね…

テソン:かつらむきにした大根の皮…おもしろくない?じゃあ…蝋!怖い?じゃあ…花びら…。え?いやらしい?(^^;;)

てそんさん…あかるくなってうれしいです…

ソク:…。パジャマだとかTシャツだとか…。はぁ…
スヒョク:前は裸で寝てたけど、この頃は身を守るためにTシャツ着てる…

みをまもるため?まだまもるんですか?!
あ…すみません…ちょっといらついてしまいました…
そくさん、すこしげんきがないみたいです…

あとは…だれかいましたっけ?わすれてたらあとからききましょう…

じゅんほ:ふっといたてじまのはでなぱじゃま。でもかならずぬぎます。そしてまたきます。きたあとは、れいぞうこでのみものをさがし、なかにわでおとうさんとおはなしして、それからほんかくてきにねむります…

こんなことをしって、おーなーはどうするきでしょうか…うーん、なぞです…


注文の多いお客様 れいんさん

チーフ室にて
トントントン・・
「はい?」
「失礼します・・あの・・チーフ」
「ん?ドンヒ・・?」
「あのぉ・・あちらのお客様がチーフを呼べとおっしゃっているんですが・・」
「え?どうかしたの?」
「はい、あの・・顔のパーツが派手目の・・ちょっと怖いというか、背筋がゾッとする様な
ギラギラした目をされてるご婦人なんですが・・」
「ゴクッ・・な、何かトラブルでも?」
「ええ、それが、僕がドリンクのメニュー表をお持ちしましたところ、違うメニュー表を持ってこいと」
「違うメニュー表?」
「ホ○トのメニュー表をと・・」
「それで?」
「で、とりあえず、顔写真やプロフィールが載ってるリスト表をお見せしたら」
「お、お見せしたら?」
「全員指名したいと・・」
「・・で?」
「それで僕が、基本的に指名は一人に絞っていただく様お願いしたのですが、聞いて頂けなくて」
「わ、解った。行ってみよう」

フロアにて
「いらっしゃいませ、ようこそ、ミヒさん」
「あ~ら、スヒョン君。お久しぶり」
「うちの新人が、上品で美しいご婦人がいらしてると言ったので、ミヒさんの事だとすぐに解りましたよ」
「あら、相変わらずお世辞が上手ね。・・ところで、その子新人?」
「ええ。ドンヒといいます。以後お見知りおきを」
「まあ、新人なら仕方ないわね。私の顔よく覚えておいてね。指名も一人だけなんて堅い事言わない様にね」
「それは大変失礼致しました。で、ご希望のホ○トはお決まりですか?」
「そうねえ・・セクシー系でお薦めは誰かしら」
「そうですね。ご存知だとは思いますが、危うい若気の至りセクシー系ではラブとか、
大人のしっとりセクシー系はイヌ先生・・エロティックいけいけラテンセクシー系はギョンジン
普段はそうは見えないのですがベッドでは凄いんです、のむっつりフェロモンセクシー系はテジン、
それから’’’ハイパースペシャル天然セクシー系はミンチョル
スマートエレガンスセクシー系は僕、といったところでしょうか」

「じゃあ、母性本能擽り系は?」
「はい。たまに色っぽい口元三部開きの表情をしたり、切ない顔をしてみせたり
幼児から大人の男まで変幻自在の擽り系ではイナでしょう。
あと手におえないやんちゃ者で、つい更生してあげたくなる擽り系ではホンピョの右に出る者はいません」
「ふうん・・。じゃあ、アレコレ手ほどきしたくなるウブ系では誰が?」
「そうですね。まあ、近頃やる時はやるみたいですが、とりあえず、捨てられた子犬の瞳をして
こちらから迫られずにはいられない純情系ではジュンホ君でしょうか。
それから、本編ではキスのひとつもできなかった筋金入りの純情系はスハでしょうね。」
「精悍系では誰かしら」
「軍服の似合う男臭い精悍系はスヒョク、婿及び配偶者にしたいくらいの頼りがいある精悍系ではウシク
少々手は早いですが、一度関係を持った女性は命懸けで守り倒す精悍系ではドンヒですね
ま、この3人についてはかなりキャラ変更しつつありますが」、
「コミカル人情系は?」
「テプン、チョンマン。シチュンなど芸達者を取り揃えております。情にも熱い男達です」
「クセがある気難し系なんかはいるの?」
「なかなか思い通りにならないものを手に入れたいというお客様のニーズに合わせて
もちろん各種ご用意しております。テソン、ソヌ、ジホ・・といったラインナップです。
これはなかなか取扱に注意が必要で上級者向けかもしれません」
「それで全部なの?」
「いえ、BHCのホープ、ギョンジンとドンジュンはあいにく出張中で留守にしております」
「あら・・そうなの?残念だわぁ。それにしても・・まあ、迷うわぁ。皆捨てがたくてぇ。
どれもこれも味見してみなきゃわからないし。。とりあえず一人一人」呼んでもらえる?」
「ええっと・・それは、他のお役様との兼ね合いもございますので、それぞれと相談してみなければ。
少々お時間いただけますか?」
「ええ。待ってるわ。なるべく早くしてね」
控え室にて

「ミンチョル・・かくかくしかじかで・・おまえ、そういうご婦人の扱いは上手いだろ?
俯いたり、口を手でサワサワしてればいいだけだ。頼むから行ってくれ」
「スヒョン。すまないが僕は今からミューズに行かなければ・・それに僕はあのテの女性とは相性が悪い」
「そうだよな。僕もお前にそんな気苦労はさせたくない。じゃあ・・イナ頼むよ・・あれっ?イナは?」
「イナさんは急に胸が苦しくなったとかで向こうでくの字になって倒れてます」
「しょうがないな。都合が悪くなるとすぐ倒れる・・」

「そういうスヒョンが行ったらどうだ?」
「いや・・僕はそういう骨の折れる仕事はしない主義だ。
それにチーフとして店全体を総括する責任がある
ええっと、それから書類の決裁や映画の台本も今一度読み直したりなどあれやこれや・・ブツブツ」
「けっ!みんななんだかんだと尻ごみしやがってよ。情けねえな。
ここは一つ俺が行ってそのオバさんガツンと一発懲らしめてやるよ」
「よせ。ホンピョ。お前が敵う相手じゃない。」

「ラブはどうだ?」
「ええっ・・俺・・昔あの女に体中撫で回されたトラウマがあるからやだ」
「そうか・・じゃ、悪いけどジュンホ君が行ってきて和ませてくれないか」
「ぼ、ぼくもむかし、からだをさわられたうえに、だまされておかねをまきあげられたりしました」
「そんな事があったのか・・スハはどうだ?」
「あ、あの・・僕・・あの方は別居中の妻のお母さんにそっくりなので、とても顔を合わせられません」
「そうなのか・・いろんな所に顔出したり手出したりしてるんだな。ミヒさんって」
「クセのある人にはクセのある人で・・。テソン。ソヌ君、ジホ監督に行ってもらうのはどうかな」
「しかし、ミンチョル。あいつらはキレると何をするかわからない。火の傍にガソリン置いておくようなものだ」
「それもそうだ。では、イヌ先生にしっとりと大人のムードで・・」
「だめっ!絶対!ダメです!そんなの僕が許さないっ」
「はあ~~ウシク・・そこにいたのか。
精悍系のスヒョク・ウシク・ドンヒは・・無理だな。魂抜き取られて骨までしゃぶられる・・」
「コミカル人情系のテプン達はどうだ?」
「そうだな・・案外その選択は賢明かもしれないな。盛り上げて楽しませて煙に巻いて
早々に引き取ってもらおう。・・頼んだぞ。そこの三人!」
「「「ええっ!!そんなっ!!」」」
「頼むよ!ボーナスはずむから!」

諸処の事情により貰えるものは貰っておきたい三人は
その夜、飲んだり食べたり盛り上げたり、
一発芸や物真似なども織り交ぜて半分ヤケになりながら楽しい(?)ひとときを提供しました
ミヒさんはたいそうご満悦の様子でBHCを後にしたのでありました。


ミスターN、お別れパーティの前に… 猫型人間さん

東京の街中を走り回るBHCのホスト達。

今夜限りでホストを引退するミスターNのお別れパーティを企画したのだが、東京中を24時間走り続ける宿命の彼が今どこにいるのか手分けして懸命に探しているのだ。

タイムリミットは今夜の24時ジャスト。

その頃彼は東陽町のオフィスビルの中にいた。
エレベーターの天井から現れ、ドアが開くと風のように走り抜けて行った。

果たしてお別れパーティには現れるのだろうか?


ミスターNよ、永遠に 猫型人間さん

東京の街中を探し回ったBHCのホスト達だったが、とうとう彼を見つけることはできなかった。

捜索に疲れた彼らが店に戻ると、ミスターNからのメセージ映像が届いていた。
大勢の人に見送られることなど、都会のアドベンチャーである彼の美学に反するのだ。

深夜の映画館で最後の休息を済ませた彼は、東京の夜空に漆黒の静寂を施す為に1人向かって行った。
BHCのホスト達は同じ空の下、今もどこかを走り続けているであろう彼の無事を祈って主役抜きの送別会を開いた。明日も彼は様々な人達との出会いの中、東京中を走り続けるのだろう。

さらばミスターN。いつかまた会える日を願って(完)


じゅんほくんのあるばいと  ぴかろん

『ボディガードできそうな人を探せ』

おーなーからふぁっくすがとどきました
とうぜんぼくのしごと…らしいです
はい、ぼくはひまですよ!
ぼでぃがーど?
おーなーをまもるための?

…どさくさにまぎれていっぱつぶんなぐってもいいならぼくがしがんしますが…

『オールインの中からでもいいから探せ』

はあ?なんでぼくが?

いいですよ、どうせひまですから、さがせばいいんですね?
でもどうやってさがしましょう…うーん…

ひとりひとりにきいてみましょう…
まずは『おーるいん』から…

「は?ボディガード?…ここには候補者が一杯いるぞぉ。まず俺」
「はい…ちょんぐさんはぴったり…なきがしますけど…でもあの…」
「なんだ?」
「…いなさんがいなくてもだいじょうぶですか?」
「イナ?当然一緒に行動するさ!」
「…」

「俺はもと警察官だからな、任せとけ」
「はい。てじゅんさんはけんかもつよそうですしくちもたっしゃですし…○と」
「テスとチェミは一発合格じゃないのか?」
「ちぇみさんはだいじょうぶですが、てすさんはつよくないとおもいます」
「…ああ…そういえば…。あいつは口ばっかりだったなぁ…」
「あと、ぼくがみためではんだんしたんですけど、ちゅにるさん、すんぐくさん、とふぁんさん、それからときどきへるぷにくるとちさんとちゃぐさん…あとさんどぅおやぶん…」
「ふむふむ…。なんかボディガードっていうより…ヤ○ザみたいなきがするけどな…」
「ちょんうぉんさんはどうでしょう」
「あいつは剣道しかできねぇぞ」
「…そうですねぇ」
「それに勘違いと早とちりが多い」
「…はい…BHCにもにたようなひとがいますが…」
「へぇ…誰?」
「はい…しんじんのぎょんじんさんです」
「…元諜報部って人か?」
「はい…」
「…」

おーるいんではこんなもんでしょうか…ほかにいましたっけ…

BHCのほうはどうでしょう
ぼくのみためではんだんすると、ぜったいむりなのはみんちょるさんとすひょんさんとじほさんです
あってじゅんさんもむり…
てぷんさんはつよそうにみえるけどぼこぼこにされそうだし、しちゅんさんもしてぃぼーいらしいのでむり…
このふたりは『おとり』として、てきになぐらせ、そのあいだにまもるべきひとをつれてにげる…そのばあいはゆうこうです

てじんさんはくるまのうんてんがうまいので、てきからとおくににげるときにゆうこうです
どんひさんは、くるまがうごかせないときに、すばやくはしりつづけることができるので、ゆうこうです
てそんさんは、いざとなったらもちあげてたたきつけてくれますからだいじょうぶ…

あとは…どんじゅんさんは…てきをくるまにのせてふぇろもんでやっつけるからだいじょうぶでしょ?
らぶさんは、おいろけさくせん
それがだめならないふさくせん…
ゆうこうです
ちょんまんさんは…うーん…おしゃべりこうげきもできるし、けっこうにげあしはやいし…ゆうこうかな…
そぬさんはばりばりです!いうことなし!
ほんぴょさんもけんかっぱやいしまわしげりなんかとてもきれいです
いなさんもおなじりゆうでゆうこうです
ぎょんびんさんとぎょんじんさんはぷろでしたからこれもいうことなし
すひょくさんもいざとなったらじらいをふんでまもるべきひとをまもるからだいじょうぶでしょう…
そういえばそくさんだってぷろですからだいじょうぶです!

あとは…すはせんせいといぬせんせいとうしくさん…
このさんにんは、てきとはなしあうときにゆうこうかもしれない…
ということでかなりゆうこうなひとがおおいようです

ああもうしらべおわりました…またひまです…
ちょっとひるねしてよるにそなえます…くふ…


オーナーの無事を祝って~BHCの控え室にて~ 猫型人間さん

営業終了後のBHCの控え室。ホスト達が集まって会話している。

「今日はオーナー、人間ドックに行ってきたらしいな。僕も母さんに一度は行って欲しかったのに…」
「にんげんどっくってなんですか?ミンチョルさん」
「ジュンホはまだ入ったことがなかったのか?お前も頭の中のくもが暴れ出さないように行った方がいいぞ。そうだ、イナだって一度撃たれた後遺症で倒れたことがあるんだから一度行っておけ」
「余計なお世話だ」
「チーフとしての勤めだ!」
「まあまあ、ケンカはやめて。オーナーの帰宅祝いだが、今夜は寒いから特製おでんにしたよ」
「ちくわ、はんぺん、こんにゃく…なんだよテソン、このおでんの具ミスターNの好物ばかりだな。そういえばあいつこの寒いのに今頃どうしてるんだろうな。」
「そういえばさっきみすたーえぬのことでけいさつからでんわがありました」
「あいつとうとう警察に捕まえられるようなことをしたのか?」
「そういえばさっきもソンジュの奴から、あいつがグローバルランドで食べて行ったホットドッグの代金を払ってくれって電話があった。自分はいつでも使い放題のくせに他人にはけちな奴だ」
「お坊ちゃんって言うのはどこでもそういうものさ。チョンウォンの奴もあいつが見て行った映画のチケット代を払って欲しいって言ってた」
「誰もがそうという訳じゃない!」
「ミンチョル、何もお前のことを言ってるわけじゃない。落ち着け。ジュンホ、ところでその電話の内容って?」
「みすたーえぬをさがすためにはったポスターがらくがきされているから、はりなおしに来てくださいって」
「全く、いなくなった後まで手間をかける奴だ。今夜の帰りに俺が貼り直しに行って来てやるよ」
「ご苦労だな、ホンピョ」
「こういう肉体労働は任せてくれ。慣れてるんだ」
「出かける前におでんで体を温めて行け」
「すまねぇな、じゃいただくぜ」
「みんなも冷めないうちに食べてくれ。あっ、テプン。僕が取り分けないうちに勝手に鍋に箸を入れるな!」
「大変だ、テソンが変身しそうだぞ!テソン落ち着け!」
…落ち着いたテソンが取り分けたおでんを各自黙々と食べ始めた。その様子を扉の隙間から覗いているミスターNの視線に気づく者は誰もいなかった。


オーナーにも秘密がある. 猫型人間さん

子供の学校から帰り、BHCに出勤したオーナーの机の上に伝言を書いたふせんが貼ってあった。

「今夜店の営業が終わったら、店の厨房に一人で来て下さい。テソンと二人でおでんを作って待っています。fromスヒョン」

高鳴る胸を押さえて閉店後の厨房に向かうと、テソンが作っておいたおでんを鮮やかな手さばきでスヒョンが盛り付けてくれた。
「さあオーナー、今日は学校でお疲れになられたでしょう。このおでんは僕も作るのを手伝ったんですよ。テソンはあやうく変身しそうになったので、先に家に帰しましたがどうぞお召し上がり下さい」
そのおでんはテソンの正統な味の他に、スヒョンならではの不思議な隠し味がされているような気がした。
「ねえスヒョン。このおでん、なんだか不思議な味がするけどどんな隠し味を入れたの?」
「簡単にわかってしまっては面白くないでしょう?オーナーの卓越した味覚で当ててみて下さい。それまでは秘密ですよ」
秘密…その一言にオーナーの胸は高鳴ったが、動揺を隠すように話題をそらした。
「このおでん、ミスターNも食べたのかしら?スヒョン、あなたは彼と仲良しだったでしょう?」
「彼は時々僕の所に会いに来てくれるんですよ。でも、その事はみんなには内緒ですよ。彼は厳しい契約に縛られていますからね」
「わかったわ」

…おでんを食べ終わったオーナーは、しばらくの間スヒョンとミスターNの思い出話をした。
「彼が現れたのは今年の暑い夏が始まる前だったわね。秋の終わりと共に去って行った台風のような男だった」
「好きな食べ物はおでんとマスタード抜きのホットドッグ、チョコレートケーキとコーヒー。ホストのくせに『お酒は強いじゃない!』ってよく言ってましたね。ちょっと目を離すといつも東京中を走り回っていた子供みたいな奴だった。チーフとしては扱いに苦労させられたけど、お客様にはダントツの人気だった」
「彼に会いたいあまりに日本中の女性達が寝不足になるなんて社会現象も起こったわね。本当に困った人だった。でもね、彼が去って一月もたっていないのに、心の中の彼の面影が少しずつ薄れていくの。いつかは彼の顔を完全に忘れてしまうと思うとやりきれないわ」
「大丈夫ですよ、オーナー。彼はいつかまた僕たちの前に違った姿で現れるでしょう。今夜は遅くなったからご自宅まで送って行きますか?」
「いいえ大丈夫。あなたに送ってもらうと家中が大騒ぎになっちゃうから」
「そうですか。じゃ、お気をつけて。厨房は僕が片付けておきます」

…その夜、オーナーの夢の中には東京中を全力疾走するミスターNの姿が鮮明に現れたのであった。
それは多分、不安を抱えるオーナーへのスヒョンからのささやかな贈り物だったのだろう。








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