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ぴかろんの日常
BHC サイドストーリー 26
BHC学園 part2 2 ぴかろん
ハリウッド学園。小さな舞台のある教室で『演技』の授業が行われようとしている
昨年のこの時期、すなわち『学生交換交流期間』での『演技』授業は、校外ロケという大掛かりなものだった
学園の映像・撮影科の授業を兼ねていたこともあったが、何よりBHC学園一の生徒が来るとの噂に教授陣も色めき立ち
ハリウッド学園の威信をかけて『演技授業』を行ったのである
ただ、大幅な予算オーバー、学生交換後の転校希望者続出(皆、BHC学園への転校を希望していたが、BHC学園転入には厳しい基準があると説明、断念させた経緯がある)、本学園総代の自信喪失等、多大なる波紋を残したこともあり、本年度は通常と変わらぬ授業を行うことになった
もちろん、ミン兄弟には何も知らされてはいない
「ふぅん、まずは舞台演技なんだ」
「何よ兄さん、不満なの?てか、兄さんって演技なんかできるの?」
「失礼な!僕は演技して生きているって言っても過言ではない」
「へぇ~じゃあラブ君への愛も演技?」
「違う!それは違う。ラブとお前への愛情は本物だよくふふん」
「ふーん。そう。ま、どーでもいいけど」
「どーでもいい?おにいちゃんに向かってなんてこと言うのよアンタって子は!」
「しーっ。静かに。授業が始まるよ、僕、あっちに行くからついてこないでよ」
「あっギョンビンちゃん!…もう…恥ずかしがっちゃって、可愛い奴め」
「兄弟仲がいいのね。ミン・ギョンジン、ここいいかしら」
「わぉ、あんじぇりいなちゃん。どうぞどうぞ」
ミン・ギョンジンは学園総代のあんじぇりいなに微笑みかけ、彼女が座りやすいよう椅子を整えた
ワインバーグ教授が学生達の前に立つ
「さて、本日の演技授業は『一人芝居』だ。各自、即興で考えた芝居を、自分の感性に従って演じたまえ。他の人はしっかり鑑賞しなさい。後ほど、皆の演技から何を感じ取ったかを発表してもらう」
「最初は軽く一人芝居ってわけか」
「軽くないわよ、演技の基本だもの」
「去年は最初から校外での授業だったらしいね」
「…。去年の事は言わないで。屈辱よ」
「え?」
「貴方の学園の生徒に『特A+』と『特別教授奨励賞』まで持っていかれたんだもの…悔しい…そして惜しい」
「え?惜しい?」
「…ええ…とっても…」
「君、美しいだけじゃなく負けず嫌いなんだね」
「ええそうよ。負けたくない。特に狐には」
「狐?」
「ええ!」
ミン・ギョンジンは『狐』と聞き、弟のゴージャスでスゥイートな恋人を思い出した
しかし彼女の言う『狐』が弟のそれと同一だとは思わなかったため、ミン・ギョンジンは直ちにその会話を忘れ去った
「では始めよう。最初は…BHC学園のミン・ギョンビン君」
「はい!」
「トップバッターだが大丈夫かな?」
「精一杯頑張ります」
「よし。ではスタート」
~ミン・ギョンビンの一人芝居~
…何度言ったらわかるんだ!いい加減にしてくれ!僕につきまとうな!僕はもう一人前の男だ!
ああ、僕はあの男に何度その言葉を叩きつけようとしただろう
どうしたらいい?あの粘着質な男から逃れるには一体どうしたら…
あの男は僕を雁字搦めにしている
このままでは僕は破滅だ…あの美しい銀の瞳を守ることすらできない…ああ…
はっ…
僕を呼んでいる
僕を探している
僕が従順であるかどうか試している
…はい…ここです。ここにいます。ええ、大丈夫。もちろんです
僕は、生き延びるためにあの男に媚びている
あの男の隙をついて僕はここから逃げ出すんだ
外の世界に出たら
そうしたら僕は
あの美しい銀の瞳とともに
あの男を叩き潰す
そうして僕たちは羽ばたくんだ
その日は近い
…はい…ええ…いつもありがとう…あなたの親切は忘れません…
ふふふ
ふふふふ
もう少しの辛抱だ、ふふふははははは
~暗転~
場内にうっとりとしたため息が溢れる。教授陣からひときわ大きな拍手が起こる
「トレビアン。素晴らしいよミン・ギョンビン君」
「…ワインバーグ先生…」
ミン・ギョンビンの頬が赤く染まる。ミン・ギョンジンがピクリと反応する
「エリック、一人褒めたら全員褒めなきゃならなくなるぞ、いいのか?」
「硬いことを言うなよサラ。思わず口をついて出たんだ、それほど彼の演技は素晴らしいってことさ」
「昨年の交換学生と比べると地味だが」
「サラ、君は彼の秘めたる色気がわからないのか?」
「ふ。全く君は…わかりやすい男だ」
「ん?どういう意味だ?」
「君の好みは僕が一番良く知っているということだよ」
教授達の会話は学生には聞こえていない
「さあ、二番手は誰だ?」
「僕、やります」
彼の演技に何かしら感ずるところがあったミン・ギョンジンは、どうしても次に演じたいと強く思った
「おや?君は…」
「ミン・ギョンジンです」
「ええっと…先ほどのミン・ギョンビン君とそっくりだが…ああ、兄弟ね、なるほど…。皆、二人を間違えないように。先に演技したのがミン・ギョンビン君だぞ、いいな」
「「「「は~い」」」」
「ではギョンジン君、演じたまえ」
「はい!」
~ミン・ギョンジンの演技~
…まったくもう、しょうがない奴だなぁ。いいんだいいんだ、わかってる、気にするな。…え?…ああ…うんうん…よしよし。ふぅ、お前には負けるよ…まったくもう…僕がやっといてあげるから、先に寝なさい
僕はあの子に弱い
あの子の頼み事は断れない
澄んだ瞳が無邪気に僕を絡めとる
あの子の世話をやくのはとっても幸せだ
どんなワガママだって受け入れられる
あの子を守るためなら、僕はなんだってするだろう
…服、持ってきたよ…え?気に入らない?だってこれがいいって君が言ったんじゃ…あうっ…痛いな、モノを投げるなってば…
…え?気に入らないのは僕?…ひ…ひどいな…ひどい…
あの子は時々意地悪を言うんだ
僕をひどく傷つける
僕は少しだけ悲しそうな顔をして
あの子の前から姿を消す
平気だよ
平気だ…
僕はあの子が幸せならば
僕は嫌われていたって…
平気だよ…平気…
~暗転~
場内のあちこちですすり泣きが聞こえる
「トレビアン。さすがはミン・ギョンビン君のお兄さんだけある。深い演技だった。感動したよ」
「ありがとうございます、アーメッド教授」
ミン・ギョンジンは嬉しそうにミン・ギョンビンを振り返り、彼に近づき言った
「聞いた?見た?褒められちった。くふん」
「あーそーよかったね。幻かな、兄さんの隣にラブ君の姿が見えた気がしたよ」
「あぅん、ダーリンだけじゃないもん、お前のことも…」
「次の演技が始まるから席に戻って!」
「きゃいん、冷た~い」
ミン・ギョンジンは嬉しそうにあんじぇりいなの隣の席に戻った
「サラ、僕が弟を褒めたからってこれみよがしに兄貴を褒めることはないだろう?」
「おや?珍しいな、君が嫉妬するなんて」
「嫉妬などしていない。あの演技が感動に値するものかどうかよく考えてから発言すべきだよ」
「感動したからそう言ったまでだ」
「ほう、どこに感動したのか後ほどゆっくり意見を聞こうじゃないか」
「ふふ。妬くな妬くな」
「妬いてなどいない!」
「ふふふ」
二人の視線が意味ありげに絡まっていることなど、ハリウッド学園の学生達は知らない
二十数名の学生が一人芝居を終え、皆が感じ取ったことを発表している
「ミン・ギョンビン君の演技からは、怒り、苛立ち、希望といったものを感じ取れました」
「私は、あの短い時間で人間の二面性を表現した点が素晴らしいと思いました」
「誰につきまとわれてるのかな~って気になりました」
「私は銀の瞳のヒトが気になったわ。彼が守りたいと思ってるヒトなんでしょ?とってもロマンティック…」
「どろどろモヤモヤした日々を過ごしながらも、きっとそこから抜け出して幸せになるんだっていう、そういう力を感じます。BHC学園にも演技の授業はあるの?」
「いえ、ありません」
「トレビアン、ミン・ギョンビン君。演技の素養なしに皆にあれほど深い印象を残すなんて…。天性の演技者だな」
「そんな…恥ずかしいです、ワインバーグ教授」
「シャイなところもまた良い」
「エリック、ミン・ギョンビン君に関してはそれぐらいに。次、ミン・ギョンジン君の演技についてはどうかね?」
「はい、最初、彼の演じた人物は幸せなのだと思いましたが、彼が守ろうとしている人物からの手酷い仕打ちに耐えているのだとわかりました。彼は辛い状況に居ながら、それでも明るく希望を持って人生を送っているのだと思います」
「僕も同じように感じました。付け加えるならば、ミン・ギョンビン君が演じた人物と正反対の性格なのかなと思いました。彼の演じた人物は、自身を犠牲にしても相手を幸せにしたいという、愛を与える人、という印象を受けました」
「私は逆に、ギョンジン君の演じた人物の中に、じわじわと怒りが鬱積されているように思いました。この人物はいつかバーストする…そういう兆しが見え隠れしていたと思います」
「うーむ。いろんな風に解釈できる演技というわけだね?僕もそう思うよ、いや、素晴らしい。ミン・ギョンジン君、恐れ入ったよ。BHC学園の二人ともがこんなに演技に長けているなんて。我がハリウッド学園も負けてはいられないね」
「「「「はい!がんばります」」」」
他の演者への感想が述べられている間、ミン・ギョンビンは兄ミン・ギョンジンの横に座り、兄の肩にポンと手を置いた
「兄さん、皆が認めてるってすごいじゃん。僕はどうも偏見を持ってたみたいだ。ごめんね、見直したよ」
普段決してこのような言動を取らないミン・ギョンビンが、微笑みながら誇らしげな視線を兄に向けている
「ねねねギョンビン」
「何?」
ミン・ギョンジンは、惜しいかな、他のことに気をとられていて、その言葉や視線に気づいていない
近い将来、彼はこの時の事を激しく後悔するであろう
「ラブシーンはいつやるのかな」
「は?」
「なぁんかぁ、ニ十人以上が一人芝居やって時間食っちゃったじゃん?もうお昼じゃん?ラブシーンの授業は午後なのかな」
「…」
ミン・ギョンビンは、前言を撤回したいと心から思った
「ねねね。お前、誰とラブシーンしたい?可愛い女の子が一杯いるよ。色っぽい子もナイスバディな子も個性的な子もよりどりみどりじゃんふふふ~」
「…兄さん何考えてるの?」
「スヒョンさんに負けない濃厚な演技で僕達の名前をハリウッド学園に刻まなくちゃ」
「兄さんスケジュール表、確認した?」
「え?」
「午前一杯演技の授業、午後からは明日の対抗試合についての話し合い及び練習ってなってたろ」
「え…え?じゃ、なに?演技のお勉強ってお昼までなの?対抗試合ってなに?」
ミン・ギョンビンは大きなため息をつき、兄の肩を支えにして立ち上がった
「いったぁぁい。痛いじゃんかギョンビ~ン。お兄ちゃんの肩、外す気?」
「兄さん」
「なになに?」
「兄さんは本当に幸せ者だね」
「うん。僕、とっても幸せだよ、ギョンビン」
「…」
キラキラと純粋に光る兄の瞳を訝しげに見つめ、諦めたように項垂れ、ミン・ギョンビンは兄に背を向け、離れた場所に移動した
「ああん、なんでそっち行くのよぉ」
ミン・ギョンジンはそそくさと立ち上がり、弟の横の席に腰を下ろした
「なんで来るの…」
「ねねね」
「…何!」
「対抗試合ってなに?」
「…。学生交換三日目恒例の、ハリウッド学園対BHC学園の対抗試合だよ」
「そんなのあったっけ?」
「…。あったじゃん。そういえば兄さん、去年試合に出てなかったんだよね」
「あれ?そう?僕がそういった試合に出ないなんて、どしてかな」
「…。教えてほしいの?」
「うんうん。僕、忘れてるみたい」
「兄さんはね、ハリウッド学園のアナスタシアちゃんと、体育館の裏であーんなことやそーんなことをしまくって」
「アナスタシアちゃん?あーんなことやそーんなことってどーんなこと?」
「…。とても言えない」
「しまくったの?」
「…。自分のことだよ、覚えてないの?」
「ない」
「…」
「どしてかな。あ!そういえばうっすら記憶が…」
「…どんな?」
「えっとね、なんかね、女子と仲良くしてたらね、ダーリンにしばかれた」
「…」
「すっごくしばかれて、記憶が飛んだのかな」
「…。ああそうだね、きっとそうだよ、よかったね、兄さん。じゃ、もうあっち行って」
「ねねね」
「何!」
「今年は二人でフケようか」
「は?!」
「可愛い女の子誘ってWデートしない?兄弟で…くふっ。飽きたら交換とか言っちゃったりしちゃったりくふふ」
「バカか!」
「…」
「ラブ君に報告する」
「あやっ…だめっだめぇぇ。そんな事したらミンチョルさんにあのじいさん教授の事言ってやるから!」
「…とにかくね、僕たち二人はBHC学園の代表なんだよ。もうちょっとピシっとしてよ!それと、対抗試合には絶対出なきゃいけないの!わかった?」
「ああん、面倒くさーい」
「…。兄さん」
「なになに?」
「脳みそ出して。洗濯機で洗ったげるから!」
「やーん、そんなコワいこと、無理~」
幸いにもこの会話を聞いた者はいなかったらしい
「でも残念だな…まだ僕全力を出し切ってないのに…。ああんどうしよう。僕の誓い、守れない」
「誓い?好成績を残すっていう?」
「そう。校長先生に宣言したの。スヒョンさんには絶対負けないって。僕の濃厚な演技でこの学園の女の子全員のハートと唇を奪ってきますって…くすん」
ミン・ギョンビンは大きなため息をついた。しかしそういう事態に陥らなくてよかった…後世に残るBHC学園の恥になるところだった…とほっと胸を撫で下ろしたのも事実だ。色事となると見境がない兄ではあるが、なんとも憎めない愛らしい部分もある。ミン・ギョンビンは兄に微笑みかけ、こう言った
「明日の対抗試合で全力出せば?そしたら爽やかにモテモテだよ」
「爽やかに?そんな僕のキャラに似合わないことできないもん。僕はエロミンなんだぞ!」
「…。モテモテになった後にでも伝説残せば?」
憎めない兄だと思ったことを猛烈に後悔したミン・ギョンビンは、ムッとして席を立った
その頃、BHC学園では翌日の対抗試合についての会議が続いていた
BHC学園。集められた生徒達が大会委員長の到着を待っている
会議室の扉が開き、艶やかな笑顔のチェ・スヒョンが舞うように入ってくると、ずっと不機嫌だったカン・ドンジュンの様子が変わった
閉じていた口をぽかんとあけ、チェ・スヒョンに見とれている
チェ・スヒョンはとびきりの微笑みをカン・ドンジュンに投げかけ、彼に近づき頬に手を伸ばした
カン・ドンジュンはうっとりとチェ・スヒョンの瞳を見つめた
「マイ・ハニー」
「は…はふ…」
「口。あいてる」
「…は…。へ?」
「アホづらしないの」
「あ…アホづらって…」
「僕にとっちゃ可愛い顔だけどね」
そう言ってカン・ドンジュンの唇をキュッと摘むと、チェ・スヒョンはイ・ミンチョルに向き直った
「決まったよ、種目」
「こちらへ来て発表してくれ」
チェ・スヒョンは、唇を摘まれてぼんやりしているカン・ドンジュンに素早くキスを落とすと、イ・ミンチョルのいる教壇に向かった
イ・ミンチョルはチェ・スヒョンに微笑み、チェ・スヒョンはイ・ミンチョルの耳元に唇を寄せる
「ミンチョルには後で…」
「え?」
「もっと濃厚なのを…」
「濃厚?濃厚牛乳?」
天然のイ・ミンチョルはチェ・スヒョンの妖艶ななぞかけがまるでわからない様子で、得意のキョトンとした顔で小首をかしげた
「…。全く、君は一筋縄ではいかない男だね。そこが可愛くて魅力的なんだけどね」
「…スヒョン…なんの話?」
「キーワードは『一年前』『校外授業』『保健室』』
「…あ…。けふ…」
ようやくチェ・スヒョンの言葉の意味を理解したイ・ミンチョルは頬を染めた。彼の変化に気づいたカン・ドンジュンは再び頬をぱんぱんに膨らませた
「けほん…それはそうとギョンビンは優秀な男だね」
「ミン?ミンはとっても優秀だよ。僕の宿題をいつもやって…あわわ」
「宿題?やっぱりギョンビンがやってたのか!」
「あわわいや、自分でやってる」
「…。ふぅん、僕だって教えてあげるのにな…」
「はふ。む…むじゅかしいお勉強の時はスヒョンに聞く…」
「うふふ。番犬とフグの処理が大変だけどね」
「う…うん…」
「ちょっと、室長と委員長、早くしてよ、みんな待ってるんだよ!」
「けほ。ス…スヒョン、早く種目を発表してくれたまえ」
「了解。では…。諸君。たった今、職員会議で今年の対抗試合の種目が決まった」
わいわいがやがやわらわらわら
「今年の種目を発表する。男子新体操団体。以上」
「「「「「ええええええ?!し…新体操?!」」」」」
「どういうことだ。俺は野球しかできねぇぞ」
「僕だって野球しかできないぞ」
「俺はテコンドーしかできない」
「ぼくは『ぼくしんぐ』せんもんです」
「冗談じゃないぜスヒョン!いい加減にしろよ、なんで反対しなかったんだ」
「そうだそうだ。どうせお前適当にウンウン頷いてただけだろう!」
「責任とれ~」
委員長のチェ・スヒョンを責め立てる皆。慌ててスヒョンを庇う室長のイ・ミンチョル
「静粛に。決定されたんだから仕方あるまい。皆、委員長を責めるのは筋違いだ。文句があるなら校長先生に直談判しろ」
「仕方あるまいって…新体操だぞ!どうするんだよ、どうやってやるんだよ。俺は出ないからな」
「僕も出ない」
「委員長と室長がやればいいんだ!」
「そうだそうだ~」
「みんな、そう興奮せずに。聞いてくれ。新体操とは言ってもダンスパフォーマンスみたいなことをすればいいらしいんだよ」
「だんす?!」
「あ!ダンスなら俺得意~」
「スヒョン、ダンスって社交ダンスか?」
「違うよミンチョル。どちらかというとストリートダンスとかヒップホップに近いだろうな」
「…ふぅん…」
「みんなダンスは得意だろ?特に2年L組のみんなはリズム感が抜群だし」
「…若干名を除く…」「室長は無理だよな~」
「誰だ!今発言したのは!」
しーん
「…すひょん…僕、音感はいいけどリズム感はちょっと自信がない…」
「ミンチョル、心配するな、君と僕は放送係だ」
「…へふん…よかった」
「待ちたまえ、チェ・スヒョン君、放送は3年N組の先輩方が担当だろ?皆さん、はりきってらしたぞ」
「おや、地獄耳のソク君、僕の囁きが聞こえたの?放送担当って決まってたんだっけ?」
「スヒョン!ズルはダメなんだからね!それとなんでミンチョルさんとくっついてんのさ!」
「ドンジュン、僕は大会委員長なんだからしょうがないよ」
「は?意味わかんない!なんでしょうがないの?放送担当はN組の先輩たちがしてくれるんだからスヒョンも新体操やんなきゃダメだよ!そうだ、スヒョンはフィナーレに羽根しょって出てくるの、どう?」
「さんせー」「さんせー」
「決まり。スヒョン、フィナーレに羽根しょってね」
「無理だドンジュン」
「どおして?どぉしてスヒョンは僕の言うこと聞いてくれないの?!」
「だって僕、もともと羽根生えてるから」
しっとりとウインクして微笑むチェ・スヒョン。騒いでいた皆は納得してため息をつく
「スヒョンスヒョン、僕はシッポが生えてるよ。きゃは」
無邪気な笑顔でスヒョンに告げるイ・ミンチョル
カン・ドンジュンが怒り顔になり、スヒョンの前ではいっつもブリッコなんだから!とブツブツ呟いている
「ミンチョル!ウソつきキツネはどろぼうギツネになるんだじょ」
キム・イナがイ・ミンチョルを睨みつけて抗議する
イ・ミンチョルはきまり悪そうな顔で目を泳がせた後、冗談はここまでにして…と小声で言った後こう付け加えた
「とにかく、スヒョンが言ったように、ダンスぱほーまんすのような新体操らしいから、明日までに準備しよう。頑張ってハリウッド学園に勝つんだ!オー」
「勝てるのかよ」
「ぼくたちのちからをあわせれば、きっとかてますよ」
「でもジュンホ君、今から振り付けとか考えて明日までに練習なんて…無理じゃない?」
「ぼくたちみんな、それぞれとくいなぱふぉーまんすをもっているでしょう?かくじがせいいっぱい、じぶんのちからをだしつくせば、きっとかてます。きっとしぜんとちーむわーくができます!」
「うーん。ジュンホ君が言うと説得力があるな」
「それにてぷんさんは『げいたっしゃ』ですから、りーだーとしてみんなをひっぱってもらうというのはどうでしょう?」
「テプン、どうだ?リーダーになってくれるか?」
「お…。俺?」
「そうです。てぷんさんは『てぷんおどり』や『まじっく』もできますし、みんなをあかるくする『てんねんぱふぉーまー』でもあります。だからぜひおねがいします」
「わかった。ジュンホ君にそこまで言われちゃできねぇとは言えねぇ!」
「よし!臨機応変で行くか。早速練習を始めよう。スヒョン、いいな?」
「え?あ…ああいいよ」
「スヒョン、フィナーレに羽根出してよ!」
「ああ、わかった」
「じゃ、早速練習を始めよう!」「「「「「オー!」」」」」
「みんな、ちょっと待って。明日の審判員等について連絡がある。審判はイヌ先生、テジン先生、ジホ先生。炊き出し担当はテソン先生。救護班はスハ先生とソヌ先生。ということだ、以上」
「ソヌ先生が救護班?」
「吊るされるんじゃない?」
「ジホ先生、審判できるのかな。ゴムで括ったら真っ白いモノでも真っ黒だって言いそうじゃん」
「テソン先生の炊き出し、楽しみだな~」
「ラブちゃん、僕も新体操に出るのかな?」
「あたりまえだよぴ~ちゃん。ジョシュも出るんだから」
「僕、体カタイけどいいのかな」
「大丈夫だよ。それよりさ、対抗試合なんだからハリウッド学園も『新体操』なのかなぁ」
「え?そうなんだろうか…そうしたら『あんじぇりいな』も『しぇな』も…もしかしてれおたーどに…」
「ぴーちゃん?顔がスケベそうだけど…」
「けほ…」
「ポール、スヒョン君の言ったこと聞いてなかったのかい?『男子』新体操なんだぞ。『あんじぇりいな』も『しぇな』も『女子』だ」
「お…そ…そうか…そうだったな、ジョシュ」
「そろそろ生徒会長引退したらどうだ?」
「なに?!」
「やぁん、喧嘩しないでぇ」
「あ、ラブちゃんごめんごめん」でれでれでれ~
「あんじぇりいなに報告するぞ」「ぎょんじんに言ってやる」
ともあれ、どんな状況に陥っても前向きなBHC学園の学生達である。皆は早速あれこれと構想を練り始めた
そこに職員会議を終えた教員達がやってきた
穏やかな表情のソ・イヌがチャン・ウシクに近づく。チャン・ウシクは嬉しそうに明日の構想を話した
それを無表情で聞いていたキム・ソヌが、突然イ・ミンチョルを呼んだ
「イ・ミンチョル君」
「はい、何でしょう先生」
キム・ソヌはイ・ミンチョルになにやら耳打ちしている。イ・ミンチョルは顔面蒼白になり、トトトトとチェ・スヒョンのもとに走っていった
チェ・スヒョンの腕にとりついていたカン・ドンジュンがイ・ミンチョルを睨みつけたが、イ・ミンチョルはフグの膨れ面など目に入らなかった
「どうしたの?ミンチョル」
「あのあのあの…新体操って種目別だって聞いてた?」
「え?…ああ…そういえば先生達、なんか言ってたなぁ」
「みんな一回踊ればいいと思ってる」
「え?ダメなの?」
「らって種目別だから一回じゃないんですょってソヌ先生が…」
「…あ…こっち見て笑ってる。目が笑ってないけど…。あは。忘れてた。オッケー今から言うよ」
チェ・スヒョンは右腕にカン・ドンジュンをくっつけたまま教壇に立ち、皆に言った
「みんな、ごめーん。新体操は新体操なんだけどぉ、種目別なんだって」
「「「「「え?なにそれ、どういうこと?」」」」」
「えっとだから種目があるってことだよね?先生」
チェ・スヒョンはキム・ソヌに目をやったが、キム・ソヌはくるりとUターンしてどこかへ行ってしまった
「あれっ、ソヌ先生、どこ行くんですか。困ったな…。ね、イヌ先生」
「はい」
「新体操の種目、なんでしたっけ」
「…それを生徒に伝えるのが君の役目だったろ?」
ソ・イヌが教壇に向かって歩いてくる。チェ・スヒョンはソ・イヌを眩しそうに見つめながら悪戯っぽく言った
「すみません。会議中、上の空だったんで」
自分の左隣に並んだソ・イヌに、チェ・スヒョンは囁いた
「あなたのせいで…」
ソ・イヌは俯いてフフンと笑った
「君って奴は全く…。しょうがない、僕から説明する」
「ありがと、イヌセンセ」
ソ・イヌにだけわかるようにウインクしたチェ・スヒョンは、カン・ドンジュンの肩を抱き、教壇から降りた
すれ違いざまに、ソ・イヌの耳元で「後でね…」と呟き彼の小指をそっと握るチェ・スヒョン。その早業に誰も気づいてはいない
「え…ええっと…」
ソ・イヌは裏返った声をごまかそうと、内ポケットにある眼鏡に手を伸ばした
「いやっ!だめぇぇぇ!眼鏡しちゃだめぇぇぇ」
「…けほ…ウシク…」
チャン・ウシクの叫び声で我に返ったソ・イヌは、チェ・スヒョンの後姿を見つめながらもう一度咳払いをした
「ごほん。や、今日は乾燥してるな」
「雨降りそうですよ、センセ」
「げほ。そうかね。ま、いい。ええっと…しん…しんた…新体操なんだけどね」
「センセ、しっかりしてよ、どうしたのさ」
「げほん、大丈夫だよウシク君。あー、新体操の種目別についてなんだが、ダンスパフォーマンス的なもの一つと、道具を使ったもの二つ。計三つの演技で競技することになっている」
「道具?いわゆる『リボン』とか『バトン』とか?」
「それでもいいし、日常で使用する道具でも構わないとのことだ」
「日常で使用する道具?」
「ペンケースとか」「鉛筆?」「尖ってて危ない」「スリッパ?」「枕」「皿とか?」「コップ」「新聞紙、OK?」「どうやって使うんだよ」「CD」「本」「かばん?」「携帯電話」
「「「「「センセ~、そういったものでもいいんですか?」」」」」
「ああ、構わない」
「「「「「どうする?」」」」」
テプンをリーダーとした皆は、頭を突き合わせて『道具二つ』を選ぶ話し合いを始めた
チェ・スヒョンは、くっついていたカン・ドンジュンに『ハンドル』と提案し、話し合いの輪に加わるよう促した
「スヒョンも来てよ」
「うん。ちょっと休ませて。職員会議に出てたから疲れちゃって。ほら、僕、天使だから」
そう言ってカン・ドンジュンの唇に素早くキスを落とすチェ・スヒョン
ソ・イヌとイ・ミンチョルがキュッと唇を噛み締めた事は、チェ・スヒョン以外誰も知らない
「…んふ…わかった…。スヒョンも後から参加してね」
カン・ドンジュンは皆のところへ行き、話し合いに加わった
カン・ドンジュンがチェ・スヒョンから離れ、チャン・ウシクとともに真剣に意見を出し合う光景を確認したソ・イヌは、ゆっくりと教壇を降りてチェ・スヒョンに近づいた
「…やはりBHC学園の生徒達はまとまりがある。僕は誇りに思うよ」
「そうですね」
「それにしてもスヒョン」
「はい」
「委員長なんだから決定事項は正確に伝えなきゃだめだろ?」
「あなたのせいだよ」
「…」
「反論しないね。自覚してる?」
「僕が何かしたかな?」
「…」
潤んだ瞳で見詰め合った後、ふふふと笑いあう二人。小指と小指が触れ合っている
イ・ミンチョルは彼らから目を背け、雨が降り出しそうな空を見上げて携帯電話をいじくっていた
「ぶぁかぎちゅね、早く来い!お前も話し合いに参加しろよぶぁか!」
睨みつけるキム・イナに睨み返しながら、イ・ミンチョルは渋々皆の輪に加わった
三十分後、使用する道具が『ハンドル』と『携帯電話』に決定した
ダンスパフォーマンス部門はソ・テプンが、『ハンドル』部門はカン・ドンジュンが、『携帯電話』の部門は、キム・イナの強い推薦によりイ・ミンチョルがリーダーとなり練習することになった
「さあみなさん、ぼくたちならできます!たんじかんではありますがしっかりれんしゅうして、すばらしいぱふぉーまんすをみせましょう」
「「「「「おー」」」」」
精神的リーダーのじゅんほ君により一つにまとまったBHC学園の生徒達は、その日の夜遅くまで練習を続けた
この日の午後、ハリウッド学園でも翌日の対抗試合の種目発表が行われ、学生達は意外な競技に頭を悩ませた
この時、交換学生のミン兄弟が硬軟を取り入れた演出企画を提案し、教授陣、学生達に絶賛された
ミン・ギョンビンのしっかりした骨子に、ミン・ギョンジンならではの柔軟性溢れる肉付けをし、ハリウッド学園の新体操企画は揺ぎ無いものとなった…との報告が、イ・ミンチョルとラブの携帯メールに届いていた
『…ってことで、僕たち、負けないよ。じゃあね。(今から輪読会です。電話しないでね) あなたのギョンビンより』
「…噛み付く気だな」
「番犬か?」さわっ
「くひ…。はふん…はりきってるようだ…ひひん」
「それじゃこっちも張り切らなくてはね…」しゅるん
「へひん…」
だーりんだーりんだーーーーりん・いったああいいったあああいいったぁぁぁい…
「ラブちゃん、携帯、5分おきになって…むん…るよ…むぐぐ」
「んむむ…はむ…いいの…」
「だって気になるむぐぐ…」
「んん…あむ…いいから…」
「…電源切っておけば気にならない…うむぐぐ」
「だめ!これがないと燃えないんだから!」
「はうっ…」
それぞれがそれぞれに頑張っている2日目の夜であった…
ぎゃー(触れぬ指・ウソドンチューを読んだ男の話) ぴかろん
ぎゃーぎゃーぎやーやややや
たたた
たいへんっ
ついによ!やったのよっ(@_@;;)
「にいさん、何慌ててんの?」
「だめっ(@_@;;)」
「何よ、何を隠してるのさ、見せてよ」
「あっちぃいってぇぇっ!アンタには見せられないっ(@_@;;)アンタとだーりんとスヒョンさんには見せられないっ!」
「…ラブ君とスヒョンさんにも?…ってことはウソ…」
「うわぁやっだぁ~アンタなぁにやってんのぉ?!兄弟仲がいいね、嬉しいねっおにーちゃん!」
「あっだだだーりんっ。こここれはその」
「ラブ君、愚兄が君と僕とスヒョンさんに何か隠し事があるらしいんだ」
「…俺とギョンビンとスヒョンさん?…ってことはドンジュ…」
「だめぇぇっ(@_@;;)あっち行って!」
「おや、何騒いでるんだい?」
「「「ぎょぎょぎょ(@_@;;)ススヒヒ」」」
「ん?隠し事?」
「あいや、スヒョンさん、愚兄がとっちらかってるだけで」はぐ…
「ふむふむ。ドンジュンに何かあったのかな。どれどれ。アムールなラブ、おいで」
「え?え?おいでって…え?ハグしてくれるの?スヒョンさんが?きゃはっ」はぐうううう
「ふむふむ。多分あのウソクが関係してるとね…。よし、さぁギョンジン、君の番だよ」
「え?」
「ハグしてあげよう」
「す」
「ん?」
「スヒョンさんとはぐ?」
…ハグされたらボクの考えてること、読まれちゃう…
そんな事したら、あんな…あんな…(@_@;;)あんなことが…あう(@_@;;)だめっだめぇぇ!それはだめ
でも…スヒョンさんとハグだなんてけひっ
こんな時でなきゃできないし…けひっくふっ…
ええい…いずれわかることだ!
いってしまえ!
「けひーん、スヒョンさぁぁん」
「よっしゃこい!」
「「ぶぁかやろー」」ばしーん☆
「兄さん、最低だ!仲間を売る気?」
「アンタ、どさくさに紛れてスヒョンさんに何しようとしてたのさ!ぶぁかなんだから!」
「あひん…ぐすんだってこんなチャンス…」
「スヒョンさん、大丈夫ですよ」
「スヒョンさん、スヒョンさ…」
「「「あ(@_@;;)読んでる…」」」
「…ふぅん…(・・)…そぉなんだぁ…」
「「「スヒョンさ…」」」
「…きつねがり~きつねがり~(・・)」
「「「スヒョンさんが彷徨ってるぅぅ(@_@;;)」」」
ぎゃー!はあはあはあ…あれ?夢?
よかった…スヒョンさんにあんな事が知られたら
そしたらミンチョルさんがスヒョンさんを心配して
そんなミンチョルさんをギョンビンが心配して
どろどろどろどろ…
ぎゃんぎゃんぎゃう
だめっ!だめだめだめ!それはだ~め!(@_@;;)
「アンタ寝ても覚めてもぎゃーぎゃーうるさい!」ばしん☆
あうう痛いよぉグーで殴られたよぉ
「うるさいなぁもう、どんな夢見たのさ!」
「えとね、あのね、あの…。…。あれ?」
「ん?」
「…(・▽・)」
「…。忘れたの?」
「うん。グーパンチのショックで…(^-^)」
「…忘れて嬉しそうだね」
「え?あ…なんか忘れた方がよさそうな夢だったから…」
「そ。じゃ、おやすみ」
「あい(^o^)おやしゅみっ」
忘れっぽい男でよかったm(_ _)m
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