ほんやく☆こんにゃく

ほんやく☆こんにゃく

PR

×

Profile

ちゃしー

ちゃしー

Calendar

April 19, 2008
XML
カテゴリ: 翻訳
今、空飛び猫の第1作目について、自分の訳と訳書とを見比べて勉強しています。

ざっと見比べてみると、意味は一緒だけど、書いてある日本語がぜんっぜん違う
ブログでは私の訳と訳本とで、特に書き方が違うところを挙げていこうと思います。
たくさんあるので、1章ずつ、進めていきます(第1作目は全4章です)

ということで、第1章。
第1章では、翼を持った4匹の子猫たちの町での生活に始まり、町から巣立っていくまで
が書かれています。

(英文)They were beautiful children, well brought up.
(訳本)子猫たちはみんな揃って美しく、すくすくと育っていきました。
( 私 )彼らは上手に育てられた、美しい子どもたちでした。

  私の訳、ひどいですね・・・。
  訳しているときにいい言葉が思いつかず、そのまま直訳してしまったところです。
  「well」を「すくすくと」はともかく、複数形を「みんな揃って」と訳すなんて、
  思いつきもしませんでした。

(英文)But Mrs.Tabby worried about them secretly.
(訳本)でも口にこそ出さなかったけれど、タビーお母さんは子猫たちのことが心配で
      なりませんでした。
( 私 )しかし、タビー夫人は心の中で心配していました。

  「secretly」=「口にこそ出さなかったけれど」
  こっちのほうが、「心の中で」よりもずっと自然ですよね。

(英文)So the children's wings were the least of Mrs. Tabby's worries.
(訳本)そんなわけで、タビーお母さんとしては、子猫たちの翼のことまで心配する
      余裕がないというのが正直なところです。
( 私 )というわけで、子どもたちの羽はタビー夫人の心配事の中で一番ちっぽけな
      ものでした。

  これは、主語と目的語が入れ替わっています。訳書のように登場人物を主語にすると
 主観的になるし、私のように物を主語にすると客観的な文章になります。
  どちらが良いかは、物語り全体の雰囲気をどうしたいか、で決めるのかな、と思いました。

(英文)"My work is here."
(訳書)私はここで生きていきます。
( 私 )わたしの生活はここにあるの。

  これも上と同じですね。
 訳書のほうが、断固とした感じが出ていていいな、と思います。
  しかも、わたしの訳は、日本語として変ですね。


そのほか、訳本と見比べていて思ったのですが、私の訳は「単語の訳」にとらわれ
すぎているように思いました。
たとえば、「this」を私は「このこと」と訳していても、訳文では「この」の内容を
ちゃんと説明している、とか。上記の「secretly」もそうです。
原文に忠実に訳す、ということに注意していたのですが、注意のしどころを間違って
いたようです。

原文に忠実に訳すことは大事です。でも、原文は単語から成り立っているけれど、
単語はただの道具でしかないんですね。内容を伝えるための。
翻訳では、道具を伝えるのではなく、内容を伝えなくてはいけない。

「原文に忠実に訳す」ということがどういうことなのか、実感した気がしました。

でも、「原文に忠実に訳す、ということに注意していた」はずなのに、忠実に訳せて
いなかったりもして・・・。

(英文)It really was a terrible neighborhood, ~.
(訳文)近所の環境があまり良くなかったし、~。
( 私 )このあたりは本当に住みにくく、~。

  英文では、「住みにくい」なんてどこにも書いてありません。「terrible neighborhood」
 だから、住みにくいだろうな、と思った私が、勝手に変えてしまったのです。

以前読んだ翻訳の雑誌に、「初心者の翻訳は大きく2つに分かれる。片方は、直訳に近い訳、もう片方は、自然な日本語にしようとするあまり、原文と違う内容になる訳」というような
ことが書いてありました。
だいぶ前に読んだのですが、だいたいこんな感じだったと思います。

これに影響を受けて、「原文に忠実に訳す」ということを心がけていたのですが、上記の
例は明らかに後者・・・。


同じ日本語でも、話すのと書くのでは大違い、まして翻訳では
自然な日本語・・・難しいです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 19, 2008 03:54:02 PM
コメント(4) | コメントを書く
[翻訳] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:自然な日本語って、難しい(04/19)  
moji_moji_moji  さん
こんにちは。

訳を自然な日本語にするのは難しいですよね。
「翻訳の原点」という
辻谷真一郎さんの本があります。
翻訳の基本を習ったことがない私には
参考になりました。

翻訳とは何か、訳し方の説明、
自然な日本語とは何か
冠詞、代名詞の訳し方とか
詳しく書いてありました。

ちゃしーさんに合うかわかりませんが
私はいい本だと思っています。
(April 19, 2008 08:47:19 PM)

moji_moji_mojiさん  
ちゃしー  さん
本のご紹介、ありがとうございます!

最近知ったのですが、GLOVAのページにも翻訳に役立つ
本を紹介しているページがあるんです。
そこに「翻訳の原点」が載っていました。

どんな本なんだろう?と思っていたので、実際に
使った人の意見が聞けて、うれしいです(*^^*)
本屋さんで探してみようと思います! (April 20, 2008 02:45:50 PM)

Re:moji_moji_mojiさん(04/19)  
moji_moji_moji  さん


>本を紹介しているページがあるんです。
>そこに「翻訳の原点」が載っていました。

>どんな本なんだろう?と思っていたので、実際に
>使った人の意見が聞けて、うれしいです(*^^*)
>本屋さんで探してみようと思います!

そうでしたか。
GLOVAさんのページにも
載っていたとは
知りませんでした。

いい翻訳かどうかは、
クライアントさんの好みも
関係があるそうです。

GLOVAさんが「翻訳の原点」を
紹介しているということは、
辻谷さんの考え方で訳していけば、
GLOVAさんは認めてくれる
と考えてよさそうですね。

今度のレベルアップテストは
合格できそうな気がしてきました。

貴重な情報を
ありがとうございました。
(April 20, 2008 06:51:15 PM)

Re[1]:moji_moji_mojiさん(04/19)  
ちゃしー  さん
>GLOVAさんが「翻訳の原点」を
>紹介しているということは、
>辻谷さんの考え方で訳していけば、
>GLOVAさんは認めてくれる
>と考えてよさそうですね。

>今度のレベルアップテストは
>合格できそうな気がしてきました。

>貴重な情報を
>ありがとうございました。

どういたしまして(*^^*)
レベルアップテスト、合格するといいですね☆

GLOVAのページには、辻谷さんのほかにもいろいろな
本が紹介してありましたよ。
ブログでそのページを紹介しようと思っているので、
参考にしてみてください ^^ (April 20, 2008 08:47:28 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: