山田維史の遊卵画廊

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Tadami Yamada's monochrome cuts -#1


Tadami Yamada's monochrome cuts -#2


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■Yamada's Article(4)夢幻能と白山信仰


■Yamada's Article (5) 城と牢獄の論理構造


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■Yamada's Article (7) 病める貝の真珠


■Yamada's English Article (8) 能の時空間の現代性


■Yamada's Article (9)『さゝめごと』に現われた十識について


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Dec 31, 2017
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カテゴリ: 日常雑感
 今朝、大手町や東京駅周辺の都心で初雪が降ったそうだ。昨年より37日遅かったと報じている。私の日記を調べてみると、たしかに昨年は11月24日に降っていた。11月の積雪は観測史上初めてのことだった。
 私の処は都心より寒いのではないかと思っていたが、案に相違して今日の初雪は無かった。しかし寒いには違いない。昨夜9時ころまで灯油の巡回販売車の呼び声が聞こえていたが、さすがに今日は仕事納めのようだ。それで夜遅くまで売り歩いていたのだろう。その拡声器からの売り声にまじって、消防車が巡回しながら防災注意のカランコロンという、いたくのんびりしたふうな鐘の音も聞こえていた。

 さて、私は午前中に昨日のつづきのおせち料理をつくり、午後からは何にもすることがなく、ブルノ・ワルター指揮のベートーベンの交響曲9番、モーツァルトの交響曲25番、40番、そしてグレン・グールドのピアノでバッハやシェーンベルクを聴いていた。

 ワルターの指揮するベートーベンの交響曲9番は、中学1年生のときに、同級生のA君の高校生のお兄さんからレコードプレイヤーと共に借りた、その当時まだめずらしかったLPレコード(紅色透明の盤)で繰り返し聴いたことを思い出す。大感激したものだ。クラッシック音楽に対する意識的な目覚だったと言ってよいかもしれない。以後、私は学校の音楽室の戸棚に埃まみれで乱雑に詰め込まれてあったSPレコードを放送室に持出して、放課後、ひとりで全部聴いたのだった。ロッシーニ「歌劇ウィリアムテル序曲」があった、ウェーバー「歌劇魔弾の射手序曲」や、ハチャトリアン「剣の舞」があった、ムソルグスキー「禿げ山の一夜」、同じく「展覧会の絵」の組曲から一曲、ベートーベン「トルコ行進曲」、モーツァルト「トルコ行進曲」、プロコイエフ「ペーターと狼」、ビゼー「アルルの女」の第一組曲等々、数十曲。いずれも中学生の音楽授業で聴かせるような曲ばかりではあったが、その音楽は私の身体にしみこんだ。そして、どうも歩きながら無意識のうちに指揮のまねごとをしていたらしい。同級のMさんが、「ヤマダさんは、大勢のなかに歩いていても後ろからすぐ分かる。いっつも音楽の指揮をしている!」と言ったものだ。

 ところで、グレン・グールドだが、一般の音楽愛好家からもレッキとした有名音楽家からも、かなり異端視される傾向がある。しかし、私は、グールドのピアノ演奏が大層好きだ。バッハなど、他のピアニストの演奏がつまらなくなってしまうほどである。
 大曲だとなかなか比較しにくいが、ちなみにモーツァルトのピアノ・ソナタ11番から誰でも知っている第3楽章「トルコ行進曲」を名ピアニストといわれる人たちの演奏で聴き比べてみるがいい。グルダでも、ホロヴィッツでも、バックハウスでも、ギーゼキングでも、バレンボイムでも----。
 私が聴いた限りながら、トルコ軍のザッ、ザッ、ザッ、ザッ---と足並み揃えてやって来て、通り過ぎてゆく、その足音を左手で明確に表現していたのはグレン・グールド、ただ一人だ。バレンボイムのこの部分は力強く分かり易いが音に濁りがあると私は聴く。ほかのヴィルトゥオーソ(達人。大演奏家)たちは、まったくそのてんをないがしろにしている。これみよがしに大音響でガーッと弾き流すか、グルダもバックハウスも,どうだ俺様のピアニズムはすごいだろうとばかり、行進曲という大枠を無視したスピードで「駆け足」で過ぎて行く。軍隊の行進もなにもありはしない。何をどんなふうに解釈しているか知らないが、あきれたものだ。
 モーツァルトは楽譜に書き表しているのだ【後註】。グールドは、そこをつまらない箇所だとは思っていない。きっちりと分析的な解釈をして左手で明確に表現している。
 トルコ軍というのは18世紀にあっては軍楽隊の典型として、ヨーロッパを魅了していたことは、ベートーベンもまた「トルコ行進曲」を書いていることでも分かるのである。

 音楽のおもしおろさは、演奏家によって「あっ!」と気づかされるおもしろさでもある。たとえばミケランジェリが弾くドメニコ・スカルラッティのピアノソナタのある曲は、心臓の鼓動あるいは人間のバイオリズムそのものと重なる。そのとき、じつに単純な響きのこの曲が、深遠なものとなる。それが実感できるのである。

 私の教訓。芸術はそれがなんであれ、「名人」などと称されている人の作品や演技(パフォーマンス)の質には、気をつけろ! 音楽演奏でいうなら、ヴィルトゥオーソにだまされるな、だ。


【註】 モーツァルトがトルコ軍隊の足並みの音として左手に表現している部分。以後、何度か繰り返されて出て来る。きわめて特徴的なリズムであることがわかろう。しかも八分音符のすべてにスタッカートが付いている。これだよ、これ!
トルコ行進曲





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Last updated  Jan 12, 2018 12:12:14 PM
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AZURE702 @ Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21) 三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
三角野郎(絵本「マンマルさん」)@ 「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに) ≪…【ヴィークル】…≫の用語が、[ 実務と…
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