僕の心の詩

6月の海♪

鳥羽展望台1

6月の海♪


朝の3時に目覚まし時計が鳴る。
今日の楽しみの時間の始まりだ-。
僕は急いで準備をして
お気に入りの海に向かう。

浜につく頃には朝焼けが綺麗で
僕を海の中へ誘い込む。
サ-フボ-ドを海の中に投げ込み
小さな波や大きな波を乗り越えて
沖で、静かにお気に入りの波を待つ。

朝日の向こう側に
ポンポン船がシルエット越しに写る。
ん-気持ち良い。
波が来た、
思いっきりテイクオフをする。
その瞬間僕は波と一体化して
白波のトップからダウンまで
気持ち良く波を乗りこなし
岸にたどり着く時間を楽しむ。

6月の海
梅雨がやってくる。
でもサ-フィンには関係ない。
それより台風の到来を待つ。
大きい波が来るから心が揺らぐ。

本当は君と来たいけど
波が立つのは朝波の方が好き。
朝早くから君と逢えないから
友達と楽しい時間を過ごす。

海の魅力に魅せられてもう2年
夏を前にして既に小麦色の僕
笑顔の歯は真っ白で、
鏡に映る自分に酔いしれる事もある。
君は言う
"笑う笑顔が似合うね"って。
少し自慢げに僕は笑う。
6月の海が終わったら、二人で
海水浴に行こうと約束するが
君は"あなたの波乗りが見たい"
と僕にせがむ。
その時僕は嬉しくなり、
君を連れて行く約束をする。
波乗りとは違う、海を見ながら
語り明かす、6月の海も良いものだ。

あれからどれ位の年月がたったのか、
実家にあった、お気に入りのボ-ドは
想いでと共に写真の中におさまり
粗大ごみとして捨てられてしまった。
だけど、君との想いでは今でも僕の
心の中で輝いていて、6月の海を前に
語り明かした日々を懐かしむ。



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