僕の心の詩

雫♪

紫陽花3

雫♪


仕事帰りに歩く道
傘をさしながらのんびりと。

紫陽花の葉にかたつむりが
気持ち良さそうに背伸びして
その瞬間小さな雫が
一つ地面に静かに落ちた。

雫。僕の心の中にも
いくつ物の雫の池がある。

青春の頃の恋愛の雫
仕事に追われ泣きたくなる雫
貧乏に苦労して嘆く雫

時々僕の瞳から
大きな雫がこぼれる時がある。
やるせない気持ちの中で、
雫が涙に変わって行く。

僕なりの人生を変えるつもりは無い
だから理解してくれ無い人もいる。
でも自分を見失わない為にも
僕である証を心に感じたい。

雫が心の池に落ちる度に
家族の写真を覗き込む。
雫の池が乾く事は無いが、
今日も笑顔で"ただいま-"
と言える場所がある限り
大きな雫の池を抱えても
僕は幸せなのかも知れない。
ささやかな暮らしの中で
愛される事を感じるから。


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