僕の心の詩

夏祭り♪

鳥羽展望台3

夏祭り♪


手を繋いで僕等は夏祭りに出かけた。
星は綺麗に輝いて、僕等を祝福してくれる。
夏の夜の風は爽やかにに吹いて、
自然に僕等は夏の夜を楽しい時間に変える。

夜店がたくさん出ていてにぎやかだ。
心が踊る、君といるからなのかな-。
僕はたこ焼きを、君はりんごアメを食べた。
金魚すくいをして、ヨ-ヨ-釣りをして、
射撃で、おもちゃを狙っては外し、笑った。

何て自然な時が流れているのだろう。
何て心地良い風が心に吹くのだろう。

夏祭り・夏祭り・夏祭り・ああ夏祭り。
遠くで、お囃子や太鼓や鐘の音が聞こえる。
大人も子供達も皆楽しげにはしゃいでいる。

君は僕におもちゃの指輪をおねだりした。
500円のおもちゃの指輪、以外と可愛い。
僕は財布から500円玉を取り出し一つ買った。
君は嬉しそうに、左手の薬指にはめた。
ちょっと驚き、嬉しかった僕がいたけど、
僕等にはまだ早すぎるねってお互い笑った。

君はおもちゃの指輪を取り出して、
指輪の輪から夜空の星座を覗き込んだ。
”ああ-白鳥座を見つけた-”と君は言い、
”白鳥座は恋のロマンの星座なのよ”って
君はゼウスの神話を僕に教えてくれた。

まだ若すぎる僕達に将来は分からないけど、
今を感じる事で、明日も君と過ごせると信じ、
幸せを疑う事無く時間を止められる事が出来た。

夏祭り・夏祭り・夏祭り・ああ夏祭り。

あれからどれ位の年月が流れただろう。
可愛かったあの子は今どうしているのかな-。
僕は家族を連れて、久しぶりの故郷の夏祭り。
僕はたこ焼きを食べて、子供達はりんごアメ。
金魚すくいに、ヨ-ヨ-釣りに夢中な子供達。
この町の夏祭りは変わっていなくて昔のまま。
一人思い出し笑いを浮かべる僕に夏の風は吹く。




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