僕の心の詩

秋の夕暮♪

楽天ツ-5

秋の夕暮♪


すすきが秋の風に吹かれて
制服姿の君の髪も秋の風に
優しく、そおっとなびいた。

小川の土手を自転車を押しながら歩き
僕らは綺麗なコスモスの花に見とれた。
君が僕に教えてくれた花言葉。

ピンクのコスモスは"乙女の真心"
赤のコスモスは"少女の純潔"
白のコスモスは"優美"

あなたはどのコスモスがお好きと問われて
僕は悩んだ末にピンクのコスモスと答えた。
君は少しはにかんで笑い、僕を見つめて、
自転車を置いて僕の頬にキスしてくれた。
その瞬間時は少し止まって、僕と君の頬は
ピンク色のコスモスのように染まった。

時間は優しく流れて、夕焼けが綺麗に染まり
赤紅の空を見上げると、秋の星座が顔を出した。
あれは、カシオペヤ座よと君は楽しげに話し
ギリシャ神話を面白おかしく話してくれて、
まだ高校生の純情な僕達は真っ白なままだった。

あれからどれくらいの年月が流れたのかな-。
僕は久しぶりに故郷に単車で里帰りをした。
思わず、純情な頃だったあの頃を思い出し、
君と歩いた、小川の土手に愛車を停めた。
偶然にも、季節はちょうど同じ秋の夕暮時。
温かい缶コ-ヒ-を手にして、煙草を吹かす。
やけに目にしみる煙草の煙越しに空を眺めると
走馬灯のように懐かしき想いでの中で静かに
確かに僕と君の青春がここに有った存在を
感じながらも、柔らかな秋風に身をまかせた。
赤紅に暮れ行く空に、過ぎ去った時を感じて。



※コメント・・・久しぶりに詩を書きました。
懐かしき高校時代を単車で想いだすのもまた
良き事かな-。笑い(*^_^*)。で、祝・・・
50ケ目の詩だった-。数えたら50ケある。多分。
皆さん今後とも宜しくお付き合い下さいませ。



© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: