僕の心の詩

指輪♪

指輪

指輪♪


木枯らしが吹き始めた季節に
モノクロ色の殺伐とした街の風景が、
綺麗なクリスマスイルミネ-ションに飾られて
これから訪れる、クリスマスイブの夜の
それぞれの物語が始まりかけた。

歳を取った僕にも想いでがある。
君と出逢い、初めてのクリスマス
僕はどんなプレゼントをしようか
悩んで、悩んで、ただ悩んだ事。

サンタクロ-スが並び始めた
店に入り、僕が目にした物は
綺麗なアクアマリンの指輪。
しばらく僕はたたずんでじっと
見つめては、ただ、感じた。

お店の人が、アクアマリンの
石言葉を丁寧に教えてくれた。
(聡明)で、若さと幸福を保つ。
君にぴったり似合うと思い、
僕は流されるままに購入した。

初めてのクリスマスの夜の中で
緊張する二人に、プレゼントの
交換がよそよそしく行われた。
素直に君の笑顔が見たかった。
しばらくの沈黙の中で、君は
突然"綺麗"と大喜びしてくれて
にこやかに微笑む君が愛おしく
素直に抱きしめたいと思った。

あれから17年の歳月が流れた。
僕の左手の薬指には、金と銀の
君の手作りの2連の指輪が今では
当たり前のような幸せの中で、
しっかりとただ温かく納まって
それだけで僕は満足な暮らしに
言葉にならない感謝でいっぱい。

出逢って、6年後にめでたく結婚し
11年の生活をささやかな家族の中で
君のおかげで僕達は過ごしている。
僕がクリスマスの夜にプレゼントした
アクアマリンの指輪は、家内のタンス
の中で、綺麗に磨かれて眠っている。

僕と家内の2連の金と銀の結婚指輪は、
互いの薬指に仲良く納まっていて、
これからも、小さな家族を育んで
行くのだろうと思うと、胸が熱くなる。

アクアマリンから始まった指輪が
今では、二人の結婚指輪につながった。
小さな愛が、家族を持つ大きな愛に。
何時までも変わらない愛の形のままで。



※・・・コメントです。クリスマスシ-ズン
を前に色々と皆さん苦労や楽しみを持
たれた経験がおありじゃないですかね。
私と家内の想いでの一つを乗せてみま
した。出逢って、17年。長い年月と言
えば年月ですが、人生まだまだこれか
らで、二人だけの人生でなく、今は家
族と言う物が出来て、貧乏ですが、な
んとか暮らしています。皆さんの想い
でを自分にだけでも思いだして見るの
もまた、クリスマスなのかもしれませ
んね-。若い方には、少しでも参考に
なればです。ご朗読有難うございまし
た。感謝です。(^^♪。(*^^)v。(^.^)。(~o~)


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