ペット喜怒哀楽

失踪症候群

書籍名:失踪症候群
著者名:貫井徳郎
出版社:双葉文庫 ¥649

感想:単行本になったのが1995年、だから約10年前、だとしても、設定が古臭い感じ。ポケベルが出てきて、携帯がかっこよい時代だから、時代的には合うが、80年代前半辺りの人間関係を想像させられた。若者たちが失踪する。周りからの期待から逃げるため。そこにからむ不動産屋勤務の男、サブでからんでくる、ロックグループ。何らかの事情があって、警察をやめた3人が、まだ警察に残っている一人から雇われて、警察では表向き解決し辛い件を捜査するという仕組み。過激な殺しの部分は最近?の集団暴行と似通ったものを感じるが。人間のつながり、愛や情感に欠けた小説。読んだ後に、満足感が得られなかった。それに、婦人警官と警察事務が同じ試験だと思っているらしいことも、ごく最初のページに出てくるし。調査不足の感がある。ただただ時間つぶし、ストーリーを追うだけだった。


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