ペット喜怒哀楽

沖縄の旅・アブチラガマと轟の壕

書籍名:沖縄の旅・アブチラガマと轟の壕ー国内が戦場になったとき
著者名:石原昌家
出版社:集英社新書 ¥735

感想:
これも、読まないで忘れていた本。昨年の国際ブックフェアで購入したので、たぶん、定価の2割引だったはず。
沖縄に行く前に読んでいたら、ひめゆりや平和祈念館でもっと理解できたかも。悲惨。自衛隊が防衛以上の軍隊として、国外で殺人を行う状況になることに賛成の方々は、これをまず読むべき。戦争、軍隊がいかに民間人にひどい対処をするか、兵隊がいかに苦しむか、戦争の実情がどのようなものなのか、戦場でどのような心理状態になるのか、先に知るべき。理屈はいつでもつけられる。戦争をする理屈はどのようにでも付けられる。戦争をしない努力こそ、人間ならすべき。
平和祈念資料館での展示に、自己検閲が入って、いつのまにかおとなしい、大和からの観光客に対して、お上に対して、申し訳ないからと、兵隊の残虐性(例えば、泣いている子供を銃剣で殺した)姿を展示しないと決めかけたが、県会議で大紛糾したそうな。見せるべき、示すべき、過去のものではあるけれど、戦争の現実を表すべき。
中に2枚裏表、がまの図があり、よく理解できる。
もし沖縄に行く前にこの本を読んでいたなら、どちらかのがまには行ってみたかった。残念。


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