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2008年の読了本(2月)

2008年の読了本

*2月*
「その向こう側」野中柊(光文社)(2008.2.1読了)
大学生の鈴子は横浜の洋館に引っ越した。母の恋人の敏史さんから母と結婚することを告げられたから・・・その洋館のオーナー・真希子さんは美人で素敵な大人の女性。洋館の地下に住む画家の奈央。そして鈴子の恋人の孝之。 親友の亜佐美。大切な人たちの間で揺れ動く微妙な心が痛いほど描かれていた。恋愛はなんだか微妙だったが、出てくる食べ物のおいしそうなこと。 も~おなかがグーグーなっちゃいました。でもこの小説に出てくる大人の人たちはとっても素敵なんですよね。こんなかっこいい大人ってそんなに周りにいないよ~
「彩乃ちゃんのお告げ」橋本紡(講談社)(2008.2.2読了)
小学5年生の彩乃ちゃんは「教祖さま」。そしてふしぎな力を持っている。 彼女がかかわる3つのふしぎなストーリー。「見えている。」誰かの人生にほんの少しだけかかわって、少しだけ方向を変えてあげる。そしてみんな幸せになる。きっと幸せが待っている未来。うまくいかない相手と仲良くする方法。 彩乃ちゃんとのひと夏の出来事。どれもが小さなきっかけをもとに少しだけ世界が変わる。ふしぎだけど心が温かくなる・・・
「キャベツ」石井睦美(講談社)(2008.2.12読了)
これが理想の兄像か・・・父が亡くなり、働きに出ることになった母と、まだ幼い妹のために毎日、家事をすることになった僕。「キャベツ」はそのすべての始まりだったから。僕の成長であり、キャベツ料理であり・・・でも、この物語のよいところは全くすれてないところ。主人公の僕は誰が見てもいい人で、こんなお兄ちゃんがいたら毎日、幸せだろうな~と思わせる。大学生になっても遊びほうけているわけではなく、バイトと読書とご飯作りの日々。 とってもあったかいのである。その理想のお兄ちゃんが恋をした。妹の美砂の友達のかこちゃん。美人で性格もよいときたら誰でも惹かれてしまう。妹はここで心底後悔するんだな。自分の友達を大好きなお兄ちゃんに紹介したことを・・・私は一人っ子なので、兄妹の感じはよくわからない。でもきっと妹はお兄ちゃんに対してどうしようもないくらいの思いを抱えているんだろうな。 特に大きな事件が起きるわけではない物語だけど、そしてこの家族の関係も変わることはないんだけど、なんだかいい!あぁ~それと、キャベツ料理がとてもおいしそうだ。小説の中の料理って手間暇がかかってて愛情があってどれもおいしそうで食べたくなるんだよね~あ~私もやさしいお兄ちゃんがほしかったな・・・(本音)
「あやつられ文楽鑑賞」三浦しをん(ポプラ社)(2008.2.13読了)
日本の古典芸能というととてもとっつきにくいイメージがありますね。でも、その伝統芸能を面白おかしく(笑)紹介しているしをんさんはすごいです。 文楽の魅力についてたっぷりと書いてあるので、私のような初心者も文楽大好きな方もきっと満足して読める一冊でしょう。
「(新釈)走れメロス他四篇」森見登美彦(祥伝社)(2008.2.14読了)
「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」の5編を森見流に・・・さすがだ。面白い。原作が好きな人はどうかわからないが、私はこういうのも好き。「走れメロス」はやっぱり面白かったね。京都って街もいいな~
「作家の読書道 2」WEB本の雑誌編(本の雑誌社)(2008.2.21読了)
「WEB本の雑誌」のインタビュー集の第二弾。桜庭一樹さん、島本理生さん、西加奈子さん、三浦しをんさん、森見登美彦さん・・・作家さんの読書歴から気になる作品の誕生秘話まで作家さんの秘密満載って感じですね。時々、webで拝見しているのですが、こうして本になるとまた違った感触が。webでは第65回の森見さん以降も気になる作家さんのインタビューがあり、これは続編も本になるのかな・・・なんて期待してます。この読書道の一冊目がどうしても図書館で見つからない。でもwebで読んだからいいか・・・もう一度見ればいいか・・・なんて変な納得しています。ところで、作家さんと自分の子どものころに読んだ本が一緒だったりすると妙にテンション上がって喜びが倍増しますね。
「ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ」ドアラ(PHP研究所)(2008.2.23読了)
ドアラとは中日ドラゴンズのマスコットキャラクターです。その彼が今、異常なほどの人気だとか・・・本の感想と言っても小説ではないので感想という感想は書けませんが。ドアラとは会ったことあります。ドラゴンズの試合などに出かけたことがある人ならきっと遠巻きにでも会ったこと(見たこと)があると思います。実はたっちゃん(我が息子)が1歳過ぎたころ(だったっけな?)ドームデビューしたときに、ドアラ、シャオロン、パオロンと写真を撮ってもらいました。その時は、こどもよりも私の方が興奮した覚えがあります。それ以来、ドラゴンズの試合をTVでじっくり見るよりも、ドアラたちキャラが端っこで映っているのを妙にワクワクしながら見ていました。 だって、ドアラって妙な動きするんですもの。でもバク転はサイコー!! あの妙に愛想がなかったり(ある時もある)、時々、止まったり、変なジャスチャーしたり・・・そのドアラがセキララにいろんな質問に答えています。 一言。面白いです。中日ドラゴンズに興味がない人もきっとドアラは気になる存在になるはずです。今年の活躍も楽しみです。
「きらめくジャンクフード」野中柊(文藝春秋)(2008.2.26読了)
健康に気を使っていても無性に食べたくなるジャンクな食べモノたち。 一冊で満腹って感じです。ハンバーガーにポテトチップスから桜餅、シュークリームまでたくさんの食べ物エッセイ。食べ物の思い出ってたくさんあるよね~ジャンクなものって一度はまってしまうと中毒症状になってしまう。 私はポテトチップスだったな~しかもコンソメ味。あの当時はストレスもたまっていたし、夜遅くまで仕事してると口寂しくなっていたこともあって、毎夜、パリパリと一袋を平らげていたな~そんな不健康な日々を今では反省しつつ、でもたまに無性にあの油がギトゴトとしたジャンクな味を脳が求めてしまうことがある。きっとそれらのものって人間がとってもおいしいと感じる味付けになっているから繰り返し食べてしまうんだろうな~
「テレビの中で光るもの」銀色夏生(幻冬舎)(2008.2.27読了)
言いたい放題ですね。銀色夏生さん。しかもヘタウマな似顔絵がパンチきいてます。よく見てるんですね。テレビ・・・あっ、あれ見た~っていう番組もあれば、全くよくわからない番組もあり。でも素晴らしい分析をなさっていますね。お風呂にテレビがあるんですか?「風呂に入りながら・・・」とあったもので・・・うらやましいですね。私もお風呂に入りながらテレビ見てみたいです。それにしてもあれだけのテレビを視聴しながら一体、いつ執筆活動をなさているのでしょうか?疑問ですね。それと娘さんのツッコミがいいですね。 面白かったです。
「東京・地震・たんぽぽ」豊島ミホ(集英社)(2008.2.28読了)
東京で大地震が発生。その時の人々を描いた短編集。リアルな感じがとても怖かった。実際に被災した人々はきっといろんな感情があり、恐怖感や悲しみや・・・でも温かい心情もよく描かれています。もしかしたら・・・起こりうる現実・・・何となく自分だったら・・と思って読んでいたら少し悲しくなりました。私はきっと誰も守れない。私自身でさえも・・・


mitu n



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