超ポジティブ生活

Yちゃんへ

卒業式の日にさぁちゃんの親友、Ｙちゃんにお手紙を渡しました。

Ｙちゃんへ

卒業おめでとう！！六年間さやかと仲良くしてくれて本当にありがとう。
Ｙちゃんにはありがとうを何度いっても足りないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。

一年生のとき、同じ幼稚園から入学した女の子がほとんど別のクラスになってしまって、とても不安でした。
先生からもあまり可愛がってもらえなかったし、男の子からはイジメられたし、さやかも私も辛いことが多かった・・・
さやかは自分からお友達をつくることが難しいタイプの子だったので、一人ぼっちになってしまうんじゃないかと本当に心配でした。
一年生も終わりに近づいた頃、学校に行くとＹちゃんとＭちゃんと3人で楽しそうにしている姿をよく見かけるようになりました。

二年生。先生も変わってさやかは先生から可愛がられ、守ってもらえるようになりました。
クラスにも優しいお友達が増えて、ＹちゃんとＭちゃんとは相変わらず3人でいつも一緒にいて、私はとてもうれしい気持ちで2年生のさやかを見守ることができました。

3年生になる前、心障学級にいくかどうかとてもとても迷いました。
毎日毎日とても楽しそうに3人でいるさやかを見ていると、このまま同じクラスにいさせてあげたいなと思ってみたりして・・・
でもその楽しかった思いを味わったからこそ、心障学級に行ってもしっかりやっていけると思ったの。さやかが自分で自信を持ってやりたいことやできることを見つけられるように心障学級に入ったのです。
さやかが学級を移ることを知ったＹちゃんは
「私も一緒に心障学級に入る！」と言ってくれたの。私はすごく嬉しかったのよ～♪
「さぁちゃんが心障学級に行っても毎日遊びに行くから」って言ってくれたＹちゃん。ありがとう。

3年生。心障学級に入ったさやかは少しずつ「できる」が増えていって、どんどん明るく楽しい子になっていきました。
Ｙちゃんとはクラスが分かれてしまったけれど毎日登下校が一緒。帰る時間が違う日も待ち合わせをして一緒に帰ってくれたね。
この頃はＹちゃんとさやかはたまにケンカもしてたんだよ。ケンカができるってことはきちんと遠慮せずに向き合ってくれているという証拠なので、ケンカしている二人を見ながら心の中で喜んでいたものです。
心障学級に入るときにいってくれたように、うちにも毎日のように遊びに来てくれて、うちの子のようにいてくれました。本当に嬉しくて幸せでした。

4年生になって3女も入学。
3年生のときと同じように4年生もｽﾃｷに過ぎていきました。
遠足や交流の時はいつもＹちゃんと一緒でさやかはとても嬉しそうでした。

5年生。5年生になったとき、私はＹちゃんのママに言いました。
「Ｙちゃんもこれからもっと色んなお友達と遊びたくなってくると思うので、その時はさやかのことは気にしないで、どんどん他のお友達と遊んでもらっていいからね。Ｙちゃんがさやかに気をつかって自由に遊べなくなるのはかわいそうだから」って。
5年生にもなるとどんどん成長して、精神的にも大人びてくるでしょ？いつまでも精神的に幼いさやかと遊んでるのはつまらないかもしれないし、Ｙちゃんは優しいからさやかのことを気にして他の子と遊ぶのをガマンしちゃうんじゃないか心配だったの。
私は5年生になったらそれを言おうと決めていたので、Ｙちゃんのママに言ったんだけどママは
「わかった。でもＹは本当にさぁちゃんのことが大好きだから大丈夫だと思うよ」と言ってくれました。本当にＹちゃんは5年生になっても6年生になっても変わらず遊びに来てくれて、とても嬉しかったんだけど、わたしはいつも心配でした。
でも6年生になって他のお友達とも仲良く遊んでいる様子をよく見るようになってとても嬉しかったです。

さやかの小学校生活はＹちゃんなしでは語れません。Ｙちゃんの存在がどれほどさやか本人、私たち家族にとって大きかったことか・・・

さやかにとって健常（という言い方は好きじゃないけど）の本当の意味でのお友達というのはＹちゃんが最初で、もしかしたら最後かもしれません。
さやかが障がいを持っているという目で見られないで、自然にお友達が作れるのは小学生時代しかなかったの。中学生以上になると同じ目線で見てくれる人はほとんどいなくなってしまうからです。
でもまさかＹちゃんみたいなお友達ができるとは夢にも思いませんでした。
奇跡に近いことだと思っています。さやかの小学生時代はＹちゃんがいてくれたことで何百倍もステキなものになりました。Ｙちゃんのお陰でさやかは毎日安心して学校にいくことができたし、いつも楽しい気持ちで過ごすことができました。
心障学級にいてもクラス以外に心を許せるお友達がいたことで、いろんなことにチャレンジしてビックリするほどいろんなことができるようになりました。

自信とか心の安定って何をするにも本当に大切なことで、それがそのまま「生きる力」になっていくの。さやかは周りのみんなのおかげでその力を沢山ゲットして沢山貯金することができました。
これだけ「生きる力」の貯金があればこれから先どんな辛いことや悲しいことがあっても乗り越えていけると信じています。

今もそうかもしれないけれど、中学生になると女の子は特に友達関係などで難しい時期になっていきます。Ｙちゃんもいろんなことで悩んだり落ち込んだりすることがあるでしょう。
そんな時、ちゃんと状況を理解してあげられないし、相談にも乗ってあげられないかもしれないけれど、さやかや私たち家族にも何かできることがあるかもしれない（私はさやかの顔を見ているだけで幸せな気持ちになります）から、学校が違っても、どんなに久しぶりだとしてもいつでも家に来てね！
落ち込んだ時だけじゃなくていつでも「どうしてるかなぁ～？」と思った時は顔出してくださいね！
我が家はＹちゃんも含めて4姉妹だとおもっているので遠慮は無用だからね♪

さやかにとってＹちゃんは一生忘れられない、大切な大切なお友達です。
卒業しても、大人になっても、おばあちゃんになっても、さやかの心の中にＹちゃんはいつも大切なお友達として存在し続けることでしょう。

いつも優しい気持ちでさやかを見続けてくれてありがとう。

いつもさやかの話に耳を傾けてくれてありがとう。

いつもさやかと一緒に笑ってくれてありがとう。

いつもさやかを好きでいてくれてありがとう。

Ｙちゃんと出会えて本当に良かったです。そしてそんなＹちゃんを育ててくれてＹちゃんママにも。
私はＹちゃんママほど人に優しくて温かい人は見たことがありません。
そんなステキな人がお母さんでＹちゃんは幸せだと思うよ♪
私たち家族もさやかもＹちゃんママから沢山の優しさをもらいました。
Ｙちゃんママにも感謝しきれないくらい感謝しています。

これから先Ｙちゃんがどんな風に成長していくのかとても楽しみです。
たまには遊びに来てね♪さやかと楽しみに待っています♪

六年間、本当に本当にありがとう。
ずっとずっと忘れないからね！

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