~ もろリズム宣言 ~

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THE ポッシボー THEポッシボーさん
時東ぁみOfficialBlo… 時東ぁみさん
2007.06.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「桜」は日本人にとっては特別な花。
入学・卒業といった人生の節目を彩る花であるし
大勢の人がその下で酒宴を催したりもする。
パッと咲いてはかなく散る花に人生を重ね合わせることも。
桜を題材にした歌舞音曲は古今多数存在するし、
近年も毎年のようにヒットチャートを賑わしている。
それだけ日本人にとっては身近で思い入れのある花。


青山円形劇場で上演中の「櫻の園」。
極めて日本的な美意識、日本人的な価値観を感じます。


客席が360度舞台を取り囲む円形劇場。
シンメトリーに配置された桜の花と舞い散る花びら、
美しくもはかなげに響くピアノとバイオリンの旋律に
歌舞伎的な美を感じます。

静かでゆるやかに流れるストーリーは小津安二郎の映画のようでもあり
セリフの間からは「侘び」「寂び」を感じました。

料理でいうなら、薄味で少量ずつ出てくる京会席でしょうか。


「桜の園」とは言うまでもなくチェーホフの有名な戯曲の題名。
ここでは女子高の創立記念日恒例の「櫻の園」開演までの2時間を描いているのですが、
「櫻の園」とは舞台となる女子高そのものであり、
「櫻」は、そこにいる少女たちの今しかない青春の象徴です。

毎年桜の季節はやってくる。
でも、今年の桜と来年の桜は違います。
創立記念日も毎年行われる。
しかし、生徒たちの姿は毎年変わっていく。

派手は演出はなく、1時間半の上演時間中、淡々とストーリーは進行していきます。
出演者たちが激しい感情をむき出しにすることもありません。
他愛のない会話や小さな出来事のひとつひとつを丁寧かつ繊細に描くことで
少女たちの揺れ動く内面を浮かび上がらせています。

年に1回の演劇が中止になりそうなのは、彼女たちにとっては大きな事件のはず。
しかし、ここではそれすらもひとつのエッセンスにすぎません。
中止になるかもって切羽詰まった状況でも、彼女たちは
「今こうしていることも思い出すんだろうね」と俯瞰して見ていたり、
アイスを食べて喜んでいます。
(そういうのんびりしたセリフをもろりんに言わせているところがナイスです)

ストレッチしながらの会話など、実際の稽古場にいるようなリアリティを感じます。
(もろりん体固い?)

もろりんが実際にあんなこと言ってたらショックで桜の木で首吊ってしまいそうですが。



私が感じる「リアリティ」が正しいのかどうか、女子高の「リアル」を知らないのでわかりません。
製作者は男性なので男目線で描かれた女子高なのかもしれません。

が、「ありそうだな」と思わせる演劇部員たちの等身大で自然な演技が光ります。
誰も皆みずみずしくて、青春ゆえのもろさや不安定さを抱えていて、危なっかしい。

出演者全員が必要不可欠であり、誰1人欠けてもこの劇は成立しない。
全員のポジションが確立されているし、全員の顔が見えてくる。

志水が倉田の衣装にリボンを縫い付けるシーンや一緒に写真を撮るシーンが印象的。
写真を撮る2人の幸せそうな表情、もどかしい会話と、
部室の壁一枚隔てた向こう側で静かに2人を見守りながら煙草をくゆらせている杉山。
この3人の対比がせつない。
杉山役の優衣がクール&ダンディでボギーのようだ。

数年後、この写真を見たとき、彼女たちは何を思うのでしょうか?







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Last updated  2007.06.27 13:50:00
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