かもしだ★はやを♪の機械系日誌   パワードスーツ・コム

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●渚にて編 その3



かもしだはやお の タビ日記    渚にて編 その3



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 ジャカルタ空港は天井が高く、まして真夜中だったためほとんど人影があ
りませんでした。

 さすが、安さだけを優先した接続です。プラスチックの椅子に座って持っ
てきた星新一を読んだり、トイレに行ったりして時間をつぶしてました。

 しかし、お客様はカミサマという思想が諸外国にもあったのか、ワタシは
夜食の恩恵に預かりました。当時まだ10代で、いつでも腹減らしてました。
 緊張感が空腹を紛らすと知ったのは20代後半就職してからです。

 ジャカルタ空港のインドネシア航空のブースの職員の方に手招きされて、
事務所の様なところでサンドイッチとコーヒーを出され、はぐはぐ食いまし
た。旨かったです。



 が、その時、空港職員らしき人物が入ってきて、何やら航空会社の人とワ
タシの顔見ながら、ひそひそやってます。



 う!アーミージャケットが印象を損ねたか?とか思いましたが、その空港
職員らしき人は、にこにこ近づき、パスポートを見せてくれというようなコ
トを話しかけて来ました。
 OK、全く問題ない!いつでも、この鞄に・・・う、無い・・・確かに、
さっきまで。

 この時、ワタシは生まれて初めて「油あせ」をかきました。




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 空港職員は、相変わらずにこにこしてます。



 やばい、紛失したことを冷静に話さなければ・・・、うお、ひょっとして
ここから強制送還とかされたら、俺って一体。

 とか、ぐるぐる頭が回ってきました。



 すると、その職員が、名前は?とか国は?とか生年月日は?とか聞いてく
るので、背中の汗を感じながら、素直に答えていると、持っていたフォルダ
の中から見覚えのあるパスポートを取りだし、これはあなたのか?と、こち
らに渡してくれたのです。

 何だかよくわからない書類にサインして、そのパスポートを受け取りまし
た。



 職員は、トイレに置いてあったけど清掃の人が届けてくれたよ、今空港で
待合いしてる人は数人なので、すぐわかったけど、今度からは肌身離さず持
ってるんだよ。と、言ってました。

 いや、よくわからなかったが、そう言っていたはず。

 気が付くと夜食のコーヒーはすっかり冷めており、航空会社の人は、大変
だったねえ、とか言いながらお代わりを入れてくれました。笑いながら。

 ジャカルタ空港の接続便は2時間ほど少し遅れ、朝一でオーストラリアに
行くビジネスマンやインドネシアを旅行してた人が、どやどやと空港に集ま
ってきました。



 乗り込んで、いよいよオーストラリアへ。



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 以下、続く・・・




















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