萌園の闘病日記 いくつもの難病を抱え奮闘中

萌園の闘病日記 いくつもの難病を抱え奮闘中

闘病記録 あとがき

闘病記録を書き終えて



この闘病記録は自分の感情はほとんど書いてありません。
そのたびに自分が感じたこと、思った事を書いていくと
長い記録になってしまうからです。
これは本当にただの記録でしかありません。

辛かったこと、苦しかったことの方が多い闘病生活ですが
思い出してみると、今は良い思い出になっていると気付かされました。

いろいろな経験が出来たし、それぞれ貴重な体験で私にとって
プラスになったことが多かったからです。

入院生活を送っていく間に沢山の人と知り合うことが出来ました。
その人たちとの思い出は、今も心の中に残っています。

哀しいお別れも何度も経験してきました。
幾人の方の死を見送ったことか…。

ご家族の方たちが病院を去るときに、いつも私に掛けていった言葉。

ある時には
「おじいちゃんの分まで」
ある時には
「おばあちゃんの分まで」
ある時には
「お父さんの分まで」
ある時には
「お母さんの分まで」
ある時には
「息子の分まで」
ある時には
「娘の分まで」
続く言葉は必ず
「長生きしてね。病気に負けないでね。早く元気になってね」

必ず、そういい残して病院を去られていきました。

一人残された私は、いつも思っていました。

「本当に私は、完治しない病気を抱えて生きていていいのだろうか…」と。

「私を残してこの世を去っていった方たちの分まで生きていていいのだろうか」と…。

でも、やっぱり病気に負けたくないから、みんなの分まで行きたいから
今も病気と闘っています。

最後まで読んでくださった方へ…

拙い文章で書き綴ったこの闘病記録を読んでくださり、本当にありがとうございました。
最後まで読んでくださり、心から感謝いたします。

私は闘病生活は長いのですが、もっと苦しんでいらっしゃる方、辛い思いをしていらっしゃる方が
沢山いると思います。私はまだ楽な方だと思っていますし、甘いと思う部分もあります。
それでも精一杯生きているのは本当です。

私たちのように、原因もわからず、治療法も確立していない難病にかかっている人たちが沢山いらっしゃいます。
少しでも、私たちの病気を理解して頂けたら、幸いです。


2009年7月15日 記


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