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January 17, 2010
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カテゴリ: 教授の雑感




 ところで、ま、一般論として、大学受験をしようという高校生って、自分の能力で合格できそうな一番上位の大学を目標校に設定して、そこを目指してしのぎを削っているわけですよね? 親もそれを願っているし、高校の進路相談でも担任とかから「お前なら、この大学受かるぞ」とかハッパをかけられたりして。

 しかし、その発想を逆転してですね、自分の能力で合格できそうな大学よりレベルで言って3段階くらい下の大学を目指す、っていう戦略ってないのかしら。最近、そんなことを思うんですよね。

 自分の能力で行ける中で、一番いい大学にめでたく合格しても、そこで一頭地抜くって、大変なことだと思うんです。だって、同級生はみんな自分と同じくらい頭がいいんだもの。そこでは頭半分リードするのだって、結構難しいでしょう。その大学に通っているというだけで、いっぱいいっぱいですからね。

 しかし、仮に、自分の能力レベルよりも3段階位下の大学に行ったとする。で、そこで猛勉強。すると・・・

 当然、三頭地くらい軽々と抜いてしまう、と。で、教授陣にも「え、うちの大学にこんな出来のいい学生が居たんだ!」って感じで、おぼえもいい。で、その大学が用意しているあらゆる便宜、たとえば「授業料免除」とか、「派遣留学制度」とか、そういうのを軒並み総なめに出来る。

 で、学部時代から教授陣にも「ホープ」と見なされ、派遣留学を終えて大学院も終える頃には「生え抜き」として助教に迎えられ、そのまま講師・準教授と出世して、やがては母校の教授の椅子に収まると・・・。

 そういう感じで教授職を手に入れるっつー方法もあるんじゃないかな、と。

 逆に、自分の能力いっぱいいっぱいで入った大学で頑張ったものの、結局、同級生との競争に敗れて母校の教授職を得られず、仕方なく受験生の時は狙いもしなかった3段階くらい下のレベルの大学の教授になる、というケースがあったとして、先のケースで「生え抜き」でその大学の教授になった場合と比べ、どっちが幸福かと。

 ま、人それぞれですが、こういう考え方も大学選びの一つの(トリッキーな)オプションとしてはあり得るのではないかしら。

 でも、先ほども言ったように、実際に今、大学受験している高校生諸君は、そして彼らの周囲の人間も、そういう「鶏頭牛後」的オプションがあるなんてこと、考えもしないだろうと思うんですよね。もちろん、「大学の先生になる」というのは一つのたとえとして言っているのですが。

 人の行かない道を行きたがる私としては、すぐにそういうオプションのことを考えちゃうのですけど、そんなことを考えもしない大多数の高校生たちが、死ぬような思いで必死に「自分の能力で行ける最高の大学」を目指して昨日・今日とセンター入試を受けている姿を見ると、こんな子供がもう画一的な競争社会に飛び込んでしまって・・・と、可哀想に思えて仕方がないのでありました、とさ。





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Last updated  January 18, 2010 12:40:55 AM
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