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January 6, 2018
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カテゴリ: 教授の映画談義
2018年、最初に観た映画は、『キングスマン2』・・・となる予定だったのですが、それより先に『ブルーに生まれついて』を観ちゃった。これ、2015年に公開された映画なんですけど、WOWOWでやっていたのを録画しておいたんですよね~。以下、ネタバレ注意ということで。

 これ、ジャズ・トランぺッターのチェット・ベイカーの伝記を元にした映画なんですけど、西海岸の若手トランぺッターとして人気ナンバーワンの地位を得たものの、勢い込んでニューヨークのジャズ虎の穴、「バードランド」で演奏したら、そこの主とも言うべきマイルス・デイヴィスから「お前なんか、バードランドで演奏するにゃ10年早い」とかクソミソに言われた挙句、麻薬にも手を出し、さらに麻薬の売人とトラぶって前歯と顎の骨を砕かれる始末。トランぺッターにとっては致命的な怪我で、実際、再起不能と言われるほどになるんですな。

 が、怪我の直前に知り合った女優の卵たるジェーンの助けもあって麻薬と手を切り、どん底から這い上がって、再びバードランドで、しかもマイルスやディジー・ガレスピーなど大物の前で、復活の演奏をする。

 さて、この演奏は、マイルスの称賛を得られるのか、それとも・・・

 ・・・ってな話。

 まあ、映画の出来としてどうなのかと言ったら・・・

 普通? 

 チェット・ベイカーにはもう一つ『Let's Get Lost』というドキュメンタリー映画があって、こっちと比べてどうなんだ、というのはありますが、私は『Let's Get Lost』の方を観ていないので何とも。

 ただ、主演のイーサン・ホークがチェット・ベイカーに成りきっている度合は大したもの。実際、ちょっと面影に似ているところもあって、すごいですよ。映画の中でチェットが歌う場面も、多分、ホークが実際に歌っているんだと思いますが、それもとてもいい。

 だから、映画としてはイマイチですけど、アメリカの俳優の実力はすごいなと。

 それを言ったら、映画『レイ』でレイ・チャールズに扮したジェイミー・フォックスも凄かったし、『ジェームズ・ブラウン 最高のソウルを持つ男』でブラウンを演じたチャドウィック・ボーズマンも凄かった。マジで成りきるからね。

 ただ、ジャズ映画って、どうなんだろう、私見ではあんまりいいのはないね。世評の高いクリント・イーストウッド監督の『バード』とか、私にはまったくピンとこなかったし。ハービー・ハンコックが音楽監督を、デクスター・ゴードンが主演を務めた『ラウンド・ミッドナイト』も、うーん、何度も観たいと思うほどの出来ではなかったような。『グレン・ミラー物語』とか『ベニイ・グッドマン物語』とかまで遡っちゃうとどうなのか知りませんが。

 なんだろうね。もうさ、ジャズマンの話って、結局、破滅型の人間を描いてナンボの世界になっちゃうんだけど、私自身、破滅型では全然ないので、感情移入できないんだよね。なんでそこで麻薬に走っちゃうの、才能あるんならちゃんと才能伸ばせばいいだけの話でしょ、ってなっちゃうので、映画観ててもカタストロフィが生じないわけよ。「あーーー・・・」って思いたいのに、この手の映画だと「あーあ」になっちゃうといいましょうか。

 というわけで、あまりいい評価はできませんけど、先ほども言いましたように、イーサン・ホークの熱演だけは買うので、「70点」、あげとこうかな。チェット・ファンの方限定ということで、ご紹介しておきましょう。

これこれ!
 ↓​
【輸入盤】BORN TO BE BLUE [ ブルーに生まれついて ]





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Last updated  January 6, 2018 01:23:24 AM
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