教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
February 14, 2023
XML
カテゴリ: 教授の読書日記
今年度後期、私は「アメリカ・ジャズ史入門」「アメリカ・ロック史入門」「アメリカ映画史入門」という3つの一般教養系の授業を担当したのですが、前の二つに関しては、授業外の課題として何冊かの関連する新書本を提示し、授業期間中にこれらの新書本の中から1冊を読んで感想を書け、的な課題を出したわけ。

 ところが。

 ジャズの入門書とか、ビートルズの解説書なんかは沢山あるのに、最後の「アメリカ映画史入門」だけは、学生に課題として出すにふさわしい新書本(あるいは文庫本)が見当たらなかったんですわ。

 いや、アメリカ映画に関する本は沢山あるのよ。だけど、どれも専門的過ぎるというのか、研究者的な分析の仕方が提示されていたり、そもそも分析する映画のセレクトがマニアック過ぎたりして、「アメリカ映画はおろか、洋画自体、一本も観たことありませーん」という近頃の学生たちに読ませるには難しすぎるんですな。

 そういうのじゃなくて、20世紀後半以降のアメリカ映画の有名どころをさらっと紹介しているような新書本・文庫本がいいのよ。だけど、そういうのって意外に存在しない。

 ひと昔前だと、田山力哉氏の『アメリカンニューシネマ名作全史(1~3)』(教養文庫)とか、長坂寿久氏の『映画で読むアメリカ』(朝日文庫)などがあったのだけど、これらは今は絶版でね。

これこれ!
 ↓

【中古】 アメリカン・ニューシネマ名作全史 2 / 田山 力哉 / 社会思想社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】


【中古】 映画で読むアメリカ / 長坂 寿久 / 朝日新聞社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】


 いやあ、不思議だなあ。なんでないんだろう、簡単なアメリカ映画の入門書。

 っていうか、書けばいいのにね。誰か。

 今、アメリカ文学研究って、全般的に行き詰っていて、多くの研究者がもうやることが思いつかないから、文学の代わりにアメリカ映画の研究なんか始めちゃっているケースが結構あるんだけど、そういう人たちこそ、新書版/文庫版の『アメリカ映画入門』みたいな本を書けばいいのに。

 ひょっとして、アメリカ映画自体に、既に需要がないのかな・・・。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  February 14, 2023 02:00:06 PM
コメント(0) | コメントを書く
[教授の読書日記] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: