学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<家出について>




家出とはひそかに家庭から抜け出して帰らぬことと、国語辞典には
書いてあります。ふつう家出というと、子供や若者が両親や養育者に
何もいわず、出て行くことをさすようです。


また家出という言葉には二つのイメージがあります。ひとつはプラス
イメージでもうひとつはマイナスイメージです。


プラスイメージとしては、思春期の子供が自我の発達段階において、
親離れのような自由と独立を求めるイメージです。これはある意味、
目的をもった行動といえ、自立と自我の初期の表れといえます。


一方マイナスイメージは家庭、学校や友だち関係の破壊から、精神的に
不安定になり、その安定を外に見いだし、家を出るというイメージです。
家庭の外に、自分の夢見る生活を見出そうとする、一種の逃避行動と
言えます。


つまり家出とはたとえプラスイメージであったとしても、同時に
マイナスイメージも含んでいるように思われます。


最近ではプチ家出という言葉もうまれています。これは少しの間だけ
家を出るという意味です。何か家族ともめごとがあり、子供が親に連絡を
取らず、友達の家に外泊することも含まれます。これはもちろんマイナス
イメージです。


こういった家出は、かつての自我の発達段階において、理想と現実を乗り
越える精神的な葛藤とは大きくことなっています。このような家出は自由・
独立を求めるプラスイメージではありません。


このマイナスイメージだけの家出は注意が必要です。それはこの小さな
家出を放置してしまうと、それが大きな家出に発展してしまうことがある
からです。プチ家出は家庭の崩壊のときだけでなく、家庭において、親の
子に対する教育や養育に対する態度やその雰囲気からもおこります。


それではマイナスイメージの家出を起こさせないようにするには、
どうすればよいのでしょう。


それはご両親が子供たちとのコミニケーションを多くとることが必要に
なってきます。家族、学校や友人などの関係が何よりも大切であることを、
子供たちに伝えるようにしなければなりません。


一度こわれれてしまった関係を修復するには、大変な労力が必要になる
ことを子供たちに教えるべきなのです。その場の状況を優先して今までの
関係をこわしてしまわないよう伝えるようにします。 


プチ家出する子供たちは、自分の中に、罪の意識をほとんど持っていない
と思われます。それは何らかの自分なりの理由をもっているからです。


例えば家族問題であれば両親との価値観の違いや衝突、学校問題であれば
いじめや受験へのプレッシャーなどです。


しかしたとえそういう理由がある状況であったとしても、関係を破壊する
ことは、結局、自分の破壊につながってしまうのです。実際、プチ家出が
原因で非行化や犯罪に巻き込まれる事があります。


つまりそれを防ぐには、子供たちとのコミニケーションをよりはかり、
状況を優先して関係を破壊することのおろかさを、親から子に知らせて
あげるのです。


しかしそれでも子供が家出してしまったらどうすればよいのでしょう。


まず行き先を特定しなければなりません。先ほどもいいましたように、
子供は家出に対して罪の意識をあまり持っていないことが多いものです。
日ごろから子供の友人関係を把握しておきましょう。子供が友だちに
打ち明けているかもしれません。


自我の発達初期の子供たちは友人とのコミニケーションをまず優先します。
次に学校や塾の先生です。残念ながら両親は一番最後のようです。警察に
家出人捜索願を出すとともに学校の先生や塾の先生にも状況を知らせても
よいと思います。


また日ごろ子供たちがノートや日記に何か書いていないかどうかも
調べます。子供たちには家出の罪の意識が少ないので、意外に行き先の
手がかりを残しているものです。


次にうまく子供たちが見つかった場合はどうすればよいのでしょう。


そのときはいきなりしかりつけては逆効果です。家出する子供たちは
罪の意識が少ないのです。家出の根本原因が何なのかを突き止める必要が
あります。根本原因を見つけそれに対処しなければ、解決したことには
なりません。また同じような家出を繰り返すだけです。


原因が自由独立などのプラスイメージの場合は、家庭、学校や友人関係を
壊さなくてもそれが実現できるよう、子供といっしょになって考えてあげる
のもよいでしょう。逃避型のマイナスイメージの場合は、それを解決する
手段が必要です。


最近の社会現象として、かつてのような自由・独立をめざす目的指向型の
家出は少なくなってきています。そして両親と、もめてプイッと家を出て
しまう逃避型の家出が多くなってきています。


やはりこういった家出を起こさないためには、日ごろからの親と子の十分な
コミニケーションが必要なのではないでしょうか。


家出だけでなく、学校や友人関係の破壊から起こる引きこもりや不登校も、
関係の大切さより、その場の状況を優先してきた結果、まねいたことだと
思われます。


一人一人が相手の視点に立って考え、これまでの人間関係を大切にしていく
ことで、子供たちの家出や引きこもり・不登校のないような社会にしていく
ことが大切になってきています。

職業についてに移動





© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: