学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<教育再生会議第2次報告



     <教育再生会議、第2次報告(心の評価)>






 前回は1番目のテーマである“学力向上にあらゆる手立てで取り組む”に
ついて書きました。今回は2番目のテーマである“心と体、調和の取れた人間
形成を目指す”についてみていきたいと思います。




       (2、心と体―調和の取れた人間形成を目指す。)


 いじめや犯罪の低年齢化など子供を取り巻く現状を踏まえると、すべての
子供たちが社会の規範意識や公共心を身につけ、心と体の調和の取れた人間に
なることが重要です。


 学校と地域が連携しながら徳育を実施し、自然体験や職業体験をおこなう
ことで、子供たちは、命の尊さや自己・他者の理解、自己肯定感、働くことの
意義、さらには社会の中での自分の役割を実感できるようなります。


 親子の確かな絆を育む家庭教育や就学前の教育の役割は重要であり、子供の
成長とともに親もともに学び、育児を通じて子供がいる喜びを感じるとともに、
地域の子供を地域ぐるみで育むことが重要です。


 という文言から始まり、そして

 (提言1)すべての子供たちに高い規範意識を身につけさせる。

 ‘徳育を教科化し、現在の「道徳の時間」よりも指導内容、教材を充実させる’

 とされています。そしてその内容は

★ 国は、従来の教科とは異なる新たな強化と位置づけ、充実させる。

  ●すべての学校・教員が、授業時間を確保して、年間を通じて計画的に
   指導するようにする。
  ●徳育は点数での評価はしない。
●教材については、多様な教科書と副教材をその機能に応じて使う。
   (以下省略)
  ●担当教員については、小学校では学級担任が指導する。(以下省略)

★ 国は、脳化学や社会科学など関連諸科学と教育との関係についてさらに進める。
 (以下省略)

★ 国語や社会科、音楽、美術、体育、総合的な学習時間なども関連つけて、
  広く徳育を充実する。

以上のように(提言1)の内容は大まかにこのようになっています。


確かに現実,今の社会を見てみると、いじめや犯罪の低年齢化は、インターネット
の情報化社会の発展とともに、急速にすすんでいます。それにともない“心の教育”
が必要なのは,誰の目から見ても明らかです。


 人は顔かたちや体格を、自分の意志だけで変えようとしても、変えることが
できません。しかし唯一心だけは自分の意志で、変えることができるのです。


 そういう意味で徳育を教科化するという提言は、とてもよいことだと思います。
ただ現場の教師としては、いろいろ戸惑いが隠せないのではないでしょうか。


 徳育の場合は算数や数学のように単純明解な答えがありません。。成績は
数値化しないとしていますが、記述式の評価をするのは大変です。なぜ大変
なのかというと、それはその評価する基準となるものがないからです。


 さらに使用する教材の選択や授業方法は学校に任せられています。今作成され
ているマニュアルもわずかしかありません。逆にマニュアルを作りすぎると、
画一的な道徳教育につながってしまう危険性がともないます。


 そういうことで教師は、徳育導入にあたり試行錯誤の準備が必要になってきます。
その準備した内容によっては教師の質が問われ、教師も評価される事になりそうです。


 今日の朝刊に“茨城の県立高校、道徳を必修化”というタイトルで、私が思っている
ことと同じような内容が、記事に書かれていました。


 とは言うものの、やはり“心の豊かさ”を育む教育は必要です。国は試行錯誤
ながらも、堅実に進めていってもらいたいと思います。


 次に、(提言2)様ような体験活動を通じ、子供たちの社会性、感性を養い、視野 
         を広げる。

     ‘すべての子供に自然体験(小学校で一週間)、社会体験(中学校で
      一週間)、奉仕活動(高等学校で必修化)を’となっています。


 そしてその内容は


 ★ 学校は、子供たちの成長段階や地域の事情を踏まえ、すべての学校において
   体験・奉仕活動を実施する。国、地方自治体は、必要な援助を行い、条件を
整備する。

★ 学校は子供たちの勤勉観・職業観を育成するためのキャリア教育を強化する。
国・教育委員会は、専門高校、専修学校などが地域社会と連携しておこなう
特色のある職業教育の取り組みを積極的に支援する。(以下省略)

という内容になっています。実際今でも、すでに体験教育に取り組んでいる
学校もあります。特に高校ではボランティアに取り組んでいる学校が多いようです。
生徒たちが5日間、ボランティアや就業体験を通じて、豊かな心をはぐくむ実社会
体験授業を実施しています。


 こういった取り組みは、子供たちの心をきっと豊かにするきっかけをつって
くれると思います。そういう意味で体験授業を増やす取り組みは大いに評価できる
ことでしょう。


  さらにもうひとつ 

  (提言3)親の学びと子育てを応援する社会へ
      ‘学校と家庭、地域の協力による徳育推進、家庭教育支援や
       育児相談の充実、科学的知見の積極的な情報提供、幼児教
       育の充実、有害情報対策’

  をあげています。そしてその内容は


 ★ 子供たちの規範意識や‘早寝早起き朝ごはん’などの生活習慣について
   は、学校と家庭、地域が協力して身につけさせる。また、あいさつやし
つけ、礼儀作法についても、子供の年令や発達段階に応じ、学校と家庭
が連携して子供に身につけさせる。

★ 国、地方自治体は、父親の子育て参加への支援、訪問方の家庭教育支援
や育児相談など、保護者を支援する施策を充実する。(以下省略)


その他,5項目が述べられています。

確かに学校だけでなく家庭でのしつけが,うまくおこなわれず、“心の豊かさ”
を育むことができないことが,現実多くなってきているようです。それは情報化
社会において、子供に有害な情報もいちはやく伝わってしまうことが、ひとつの
原因になっているのかもしれません。


 そういう意味で、国や地方自治体が保護者に対して、携帯電話やインターネット
のフィルタリング装着やテレビの有害情報防止に向けた啓発活動を推進することも
必要なのだと思います。


 その他では (提言4)地域ぐるみの教育再生に向けた拠点を作る。

       (提言5)社会総がかりでの教育再生のためのネットワークをつくる。

 などが盛り込まれています。

 これらはすべて“心の豊かさを”育む国の一連の取り組みです。“心”しだいで
自分の取り巻く状況を変えていくことができます。ぜひ“善良な心”を育む事の
できるシステムをつくり上げていってほしいものです。


 今日は新聞の記事にも取り上げられている“徳育”の教科化への取り組みに
ついて書いてきました。“心の成績表”をつけるむつかしさはあります。しかし
何らかの尺度で“心”が育まれていくことがわかれば、それはそれでよいの
かもしれません。


教育再生会議第2次報告(大学・大学院の再生>に移動する。





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