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<ランチェスターの法則(1)





  <ランチェスターの法則と勝ち方(学び方)のルール(1)>







 競争という束縛から逃れられない以上、人は競争に勝つための方法を身に
つけていかなければなりません。そして競争には勝ち方のルールがあり、
法則があります。『ランチェスターの法則』とはまさにその競争に勝つ
ための科学なのです。


 ランチェスターはイギリス生まれの自動車のエンジニアです。ベンツという
自動車会社の顧問でありながら、後に、航空工学のエンジニアとなって大成
した人です。その彼が飛行機の戦闘に興味を持ち、実際の戦闘において、
兵力の割合と損害量の間にどのような法則があるのか、法則性を見いだしたのです。


こうして生まれたのが、ランチェスターの第1法則と第2法則です。


 まず第一法則から説明していきましょう。第一法則は『一騎打ちの法則』と
言われています。日本でも古代(大和・奈良・平安時代)から中世(鎌倉・室町
・戦国時代)にかけては一対一の戦いでした。


 こういう戦いの仕方は「一騎打ちの法則」に支配されます。この戦い方は
初期の兵力数により、勝敗が決まってしまいます。


 いま30人と20人が戦った場合、敵味方の武器の効率が同じであれば、
兵力数の多い30人ほうが、戦闘で10人残り、兵力数の少ない20人の
ほうは全滅する。これが『一騎打ちの法則』です。





 ランチェスターはこの関係を





(味方の初期兵力数-味方の残存兵力数)=E×(敵の初期兵力数―敵の残存兵力数)



で表しています。ここでEはエクスチェンジレート(交換比)です。この場合は
敵と味方の武器の性能の比を表します。つまり武器効率です。


 E=1の場合、敵と味方の武器の性能が同じことを意味します。ここで敵の
残存兵力数をゼロにする条件は上の式から




  味方の初期兵力数―味方の残存兵力数=敵の初期兵力数



これは



  味方の初期兵力数―敵の初期兵力数=味方の残存兵力数



と表せます。


 この場合、この式から初期兵力数が1兵でも多いほうが、その分だけ勝つ事に
なります。第一法則はこのように兵力数の多いほうが常に勝るというものです。


 ここで第一法則型の戦いをおこなった武将の戦い方を見てみましょう。
まずは天下統一を成し遂げた豊臣秀吉です。『秀吉は負け戦をしなかった。』
といわれます。それはまさに第一法則による勝ち方のルールそのものだからです。


 第一法則が成り立つ条件は地上戦闘では局地戦の場合であり、1人が1人
しか狙い撃ちできないような兵器を使用している場合です。つまり互いの
兵力数が視界に入るほどの接近戦と考えればよいでしょう。


 秀吉は、戦では徹底して敵の情報を集め、味方の兵力数と敵の兵力数とを
比較しています。そして敵の兵力数が1兵でも多い場合は戦いをやめ和睦を
しています。和睦の期間中は懸命に兵力をたくわえ、兵力数が逆転したとき
にのみ、再び戦う戦法をとっています。


 秀吉が連戦連勝であった理由は、この簡単なルールを守っていたからです。
小田原攻めの時には、敵が4万人に対し、味方は30万人であったといわれます。
北条氏が粉砕されるのは当たり前の事だったのです。


 秀吉はまさにランチェスターの第一法則型の戦略をとったのです。


 この秀吉の戦法と対比されるのが織田信長の戦法です。彼は奇策とか
アイデアを先行させ、寡兵で敵を制したのです。信長は秀吉のように
情報を重視し、人を信頼したのではなく、武器のほうを信頼したのです。
彼は鉄砲に異常なほど関心を示しています。


 信長は、兵力数ではなく、武器効率(エクスチェンジレート)で戦いを
挑んだのです。これも第一法則に支配されます。


 兵力数で勝負した秀吉にせよ、武器効率で勝負した信長にせよ、
ランチェスターの第一法則型の戦いをとったのです。この法則は
『弱者の戦略の』基本といえます。弱者の立場のあるものは、
必ずこの第一法則型の思考をもたなければなりません。






この第一法則が成り立つ場面・状況とは




1、 局地戦を選ぶ事。

2、 接近戦を展開する事。

3、 一騎打ちを選ぶ事。

4、 兵力の分散を避け、一点集中主義を取ること。

5、 敵に分散と見せかけるための陽動作戦を取ること。



 であり、この5つを基本原則としなければなりません。1対1の
戦いである以上、同一条件という事で、強者も弱者もなくなります。
これが『弱者の戦略』の基本です。
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