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<ランチェスターの法則(2)




<ランチェスターの法則と勝ち方(学び方)のルール(2)>






一騎打ち型の戦い方を前提とする第1法則に対し、第2法則は、総合戦、
あるいは近代兵器(確率兵器)を使う場合の戦い型に適用されます。






 例えば、P軍が3人、Q軍が2人とします。この場合、第一法則の一騎打ち型の
戦いであれば、P軍が1人残り、Q軍が全滅し、P軍の勝ちとなります。しかし
機関銃のような確率兵器を持ちいて戦った場合どうなるのでしょう。この関係を
計量化して法則したものが、第2法則の『集中効果の法則』です。


 ここでちょっと数学の確率を考えてみましょう。上記の例ではP軍の3人は
Q軍の2人に対し、それぞれ一人当たり(2分の1)の攻撃力を持っていることに
なります。P軍は3人ですからその3倍の攻撃力を持っていることになります。


 つまりP軍の総攻撃力は(2分の1)×3=(2分の3)です。


 同様にQ軍はP軍に対し、Q軍一人当たり(3分の1)の攻撃力を持っている
ことになります。Q軍は2人ですから、Q軍の総攻撃力は(3分の1)×2=
(3分の2)となります。


 これは逆に損害量からみるとP軍の損害量は(3分の2)で、Q軍の損害量は
((2分の3)である事を意味します。この比を整数比に置き換えると4:9に
なります。もちろん、この場合の両軍の攻撃量の比は9;4です。


 つまり兵力数が3;2なら、実際、両軍は9;4の力関係で戦うことになるのです。



 ランチェスターはこの第2法則を



(味方の初期兵力数の2乗)-(味方の残存兵力数の2乗)
       =E×{(敵の初期兵力数の2乗)-(敵の残存兵力数の2乗)}


 という式で表しています。


 ここでE=1と仮定すれば、敵の残存兵力数をゼロにするには、


 (味方の初期兵力数の2乗)-(味方の残存兵力数の2乗)=(敵の初期兵力数の2乗)


 これを変形すると、


 (味方の初期兵力数の2乗)-(敵の初期兵力数の2乗)=(味方の残存兵力数の2乗)


 となります。これが第2法則の『集中効果の法則』です。


 ランチェスターは前回記述した第1法則から、『弱者の戦略』を導いています。
そして今回記述した第2法則から導き出される基本原則が、『強者の戦略』なのです。





 この第2法則から導き出された『強者の戦略』の5つの基本原則とは




1、 なるべく確率戦にもちこむこと。

2、 一騎打ちを避け、総合戦を展開すること。

3、 直接の接近戦を避け、間接的・遠隔的戦闘場面をつくること。

4、 圧倒的な兵力数による短期決戦をねらうこと。

5、 敵を分散するための陽動作戦をとること。


 が必要であり、この5つの原則が「強者の戦略」の原理となっています。
兵力数の多いほうが圧倒的に有利なのです。第2法則的な戦いになっていけば
いくほど、弱者の損害量は圧倒的に多くなっていきます。


 第2法則はまさに近代戦なのです。第2次世界対戦中、アメリカ軍が日本軍に
とった戦い型がそれにあてはまります。アメリカ軍は日本軍に対し、この戦いで
『物量法則』の戦い型を取ってきたのです。

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