地域、お国柄によって風習が違うのは理解できますが、
やはり人権の『ジ』の字もないこうした因習は早急に改めるべきものでありましょう。

恐ろしい因習にとまどうとともに、
ツッコミどころのない今日の記事にも戸惑うワタシ… (^_^;)
(2007.04.17 18:33:41)

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puka×2 PLANET

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2007.04.17

生きながら火に焼かれて

(6)

テーマ：お勧めの本(7344)

カテゴリ：ＢＯＯＫ

　　　タイトルからしてショッキングですが

　　　更にショックなのは、

　　　これがノン･フィクションで

　　　あることです。

　　　恋をし、子を宿したため　

　　　生きながら火あぶりにされた少女の

　　　衝撃の事実。

　あ　ら　す　じ

中東のシスヨルダンの（ヨルダン川西岸）、ある小さな村で

生れたスアドは、朝から晩まで、姉や妹たちと共に家事、畑、

家畜の世話を、奴隷のように強いられていました。

少しでもヘマをすれば、父親からベルトの鞭という罰が

与えられたり、髪をつかんで引きずり回されたり

それは毎日のように行われていました。

この村では、女性に自由は許されず、服装、外出、表現の

自由も与えられません。

そして女の子なら誰でも経験する恋なんて、もっての外！

結婚前の恋愛はご法度で、視線を交わしただけで

「シャルムータ」と、娼婦呼ばわりされます。

女性は、親の決めた相手と、顔も年齢もわからないまま結婚し

夫となった者に服従しながら、一生を送り、権利と呼べるものは

何一つないのです。

スアドは、本来なら１０人以上の姉妹がいるはずですが

男の子として生れた弟は、王子様のように育てられているのに

不要となった妹たちは、生れると即行、母親自らの手で

産湯に浸かることなく、闇に葬られていました。

そんな村で、スアドは１７歳のとき、恋をしました。

そして、愛する人に身を許し、妊娠してしまったのです。

村では、このような女性は　「シャルムータ」と蔑まれ

家族の名誉を守るために、「名誉の殺人」

という名の下に、処刑されてしまうのです。

手を下した男は英雄とみなされ、殺さなければ　

その家族は村八分にされ、村を追い出されるのです。

とうとう、スアドの妊娠がバレてしまい、両親たちが

スアドを処刑する話合いを、スアドは聞いてしまいました。

「いつ殺されるのだろう」　という恐怖と不安の毎日・・・

両親が外出中、家事をしていたスアドのもとへ、突然義兄が

現れると、いきなりガソリンを浴びせ、火をつけたのです。

全身火傷という重症にあい、瀕死の最中、奇跡的にも

救世主が現れました。

福祉団体に勤める、ジャックリーヌという女性でした。

スアドは、彼女の勇気ある、懸命な努力によって

救い出されたのです。

スアドは、２０数回におよぶ手術を経て、現在ヨーロッパで

夫や子供たちとともに、新たな人生を歩んでいます。

スアドは命を取り留めたものの、手放してしまった我が子を想う様は

母親なら、ほとんどの女性が科せられる心の痛みであり、そのうえ

火に対するトラウマや、ケロイドとなった肌による生活の支障など

鬱に陥ったり、心の傷はなかなか癒えませんでした。

スアドが体験した、この恐ろしい因習が、シスヨルダンだけでなく

世界のどこかで、今もなお受け継がれ、その犠牲となった

女性の数は、年間6000件にも達するといわれます。

また、逃げても執拗に居場所を突き止められ、殺された女性もいるそうです。

スアドについて、詳細は公表されていませんが

２００４年には来日も果たし、生き残ったものの義務として

世界に向けて伝えるため、最後の最後まで自身が体験した事を

話し続けると結んでいます。

「名誉の殺人」の犠牲になり、沈黙のまま暗やみの中に埋もれている

女性たちのために、私も、スアドが記したこのおぞましい悲劇の現状を

少しでも多くの人に知って欲しいと思いました。

　　　著者：スアド／　訳：　松本百合子

　　　出版社：ソニー・マガジンズ

　　　税込 1,680 円

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最終更新日 2013.08.04 01:52:54
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■コメント

同じ

ゴリやん★ さん

人間でも・・
生まれた所、そゆう因習のある場所だったら・・・

生まれながらにして犠牲者になってしまうんですね

男が偉い訳じゃない
女が蔑まれなきゃなんない訳じゃない

世界のどこかで、そゆう事は日々行われている

それ自体が無くなる日は来るんかな

そんな世界なら存在しなくていい
ふざけるな！
って感情しか沸かない

偉そうな事、私が言える人間かどうかも怪しいけど

(2007.04.17 13:26:36)

返事を書く

Re:生きながら火に焼かれて(04/17)

ストリ～ムさん

ゴリやん★さん

puka×２さん

私達女性からみれば、男性優位社会は、民主主義国家にも未だに存在していると思う。
それは、古くからの因習が抜けきらないせいだと思う。
さかのぼれば、男の方が力が強いという立場によって
成り立った古代から、受け継がれているんですよね。

でも、スアドの村はあまりにも極端！
まさに、ざけんな！ですよね。
女性は子供を産む機械じゃないざんす！

(2007.04.18 11:35:25)

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ストリ～ムさん

puka×２さん

アチラは宗教的な教えもあり、女性の人権については
早急には無理なんだろうね。

＞恐ろしい因習にとまどうとともに、
＞ツッコミどころのない今日の記事にも戸惑うワタシ… (^_^;)

エヘヘ　<(￣∇￣)ゞ
今回はかなり重いテーマになってしましました。
でも、毎日　月夜とは限らないし、あまり突っ込むと
スナイパーなんて送られたら、おちおちと、カラオケに行くこともできないじゃん　(((（ ;゜Д゜)))ガクブル
だので、サクッと逝ってくださいな。

(2007.04.18 11:38:55)

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日本人に生まれてよかった

シュガーさん

何考えトンじゃ、オメーラと言ってやりたい
はっきり言って、人殺しです、強盗の類と替わらん！　しかも、悪いと思っていないことが理解できん！　　誰から生まれたんじゃ！　
みんな、女から生まれたのに、女の血は受け継がれていくのに、男の血はどこの誰かわからん場合もあるのにね
卑弥呼の時代のままだったら、日本はもっと違ってたのにと、思うんだ
サザエ産地がいっぱいで、平和だと思うよ
入り婿は大事にされそうだしね

イ系には、輪廻転生説はないのかね
今度は、虫けらだぞみたいな、踏まれておしまいみたいな　まあ、地獄行きで決まりだろうけど (2007.04.18 22:34:17)

返事を書く

シュガーさん

puka×２さん

日本も、そう遠くない昔、特に農村などでは女性の人権なんて
今ほど認められてなかったよね。

スアドの村では、母でさえも靴を履いていなかったんだって。
「靴」は　自由の象徴みたいなもんなのね。

＞みんな、女から生まれたのに、女の血は受け継がれていくのに、男の血はどこの誰かわからん場合もあるのにね

宗教の違いなのか、残念ながらアチラは
「生んでくれてありがとう」　という感謝の気持ちが無いばかりか
母親が、「男の子として生れてくれて　ありがとう」　的な考え方だもの。

＞卑弥呼の時代のままだったら、日本はもっと違ってたのにと、思うんだ
＞サザエ産地がいっぱいで、平和だと思うよ
＞入り婿は大事にされそうだしね

う～・・・それは、その家庭に入ってみなきゃわからない。
サザエさんちみたいに同居して、うまく行かなかった家庭
アタシの回りには、けっこういるし。

＞イ系には、輪廻転生説はないのかね
＞今度は、虫けらだぞみたいな、踏まれておしまいみたいな　まあ、地獄行きで決まりだろうけど

パレスチナ紛争の地で、村で生きていくためには
外の世界なんて　かまっちゃいけないし、女性をあのような地位におとしめて
外の世界の情報から孤立させることは、ある意味
自分たちの家系を守るためなのかも。

しかし、スアドの村を含め、アレは因習とういうより、盲習？だよね。

(2007.04.18 23:36:34)

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