こども病院へ



産婦人科で少しずつミルクを飲ませても吐いちゃうと言う事で
鼻からチューブで直接胃に入れるように飲ませていたらしいのですが
それでも1ccずつ飲ませてもダメだったそうです。

朝私が病院に行った時、
「ママのおっぱい飲ませてみようか?」と初めておっぱいをあげました。

全然受け付けなかったのが、上手に私のおっぱいを力強く吸ってくれて
先生や看護婦さんも驚きの顔。
私もすっごく嬉しかったぁ~(*^▽^*)
「上手に飲めるねぇ~」って話しかけていました。

でも、その時が菜桜を抱いた最後でした。

菜桜が救急車で運ばれ2時間後に来るように言われました。
ひどくなければいいね・・・って旦那と子供達と病院に向かいました。

外科に運ばれた事を知り、何か原因があったんだね・・
でもあまり深く考えてなかったのは私でした。
先生に呼ばれ、説明を受けました。

「菜桜ちゃんは、 食道閉鎖症 と呼ばれる病気で
 食道と胃がつながっていないのです。」

レントゲンの写真には、鼻から胃へ向かったチューブが痛々しくも
途中でくるっと曲がってまた上の方に向かっていました。
産婦人科でいくらミルクをあげたって吐いてしまうのは当たり前だったのね。
飲んだって胃にはいってないんだもの。

「それから・・・心臓の方ですが、産まれてからどの赤ちゃんにも
 開いていた穴が2つあってそれが自然に閉じるはずなのですが
 菜桜ちゃんは、閉じてないのです。
動脈管開存症 と言う病気です。」

私は、ようやく立ってるそんな感覚でした。
嘘でありたい。信じたくない・・・・そんな気持ちでいっぱいで
涙を流す余裕さえなかったのが現実です。

保育器の中でいろんな器具をつけられて身動きとれなくなってる
菜桜がいました。

何て声をかけてやればいいのか・・・
その時の私には何も・・・・・

ただ、帰りの道で止めどなく涙が出て旦那に寄り添って何とか
歩いてる状況でした。

病院から出ると川沿いにはたくさんの「菜の花」が・・・・



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