*今日よりもっと幸せになろう*

*今日よりもっと幸せになろう*

新7合目~山頂


お腹の底から息を吸って、思いっきり吐いてみた。
「!!!」 お腹の底から息を吸うってこういうことか!それまで自分では思いっきり
息を吸って吐いたつもりでいたけど、全然出来ていなかったことがわかった。
深く呼吸が出来るようになると、さっきよりも休憩回数が減り、長く歩けるようになる。
身体が高所に順応しているのを感じた。
振りかえると、リーダーが私よりも遅い人に付いて歩いているのが見える。
景色を見る余裕が出てきて、何枚か写真を撮った。
「ゴロゴロ~、ゴロゴロ~」
眼下の雲の下で雷が鳴っている。こういうのも富士登山ならではだなぁ。

元祖7合目。12:30前に着く。Mちゃんはとっくに着いて、昼ご飯を食べていた。
私もここで昼食を取る。同じ参加者の人でリタイアが出た。高山病にかかったのだろう。
治すには下山するしかない。私も新7合目までは軽い頭痛がし、
『少し歩いてはすぐ立ち止まって休憩』が多かったので、これで山頂まで行けるのだろうか・・・
と不安だったけど、なんとかここまで登ってこれた。
今は頭痛も消え、こまめに休憩しながら水分補給をしたら登れる状態。Tリーダーに
「さっきより元気になってない?山頂まで登れるな!」 と言われた。

14:00 8号目に着く。3250メートル。富士山の次に高い山、南アルプスの北岳(3192m)よりも高い場所に立つ。
本当の富士登山は8合目からとも聞く。本当のつらさはこれからなのだろう。
ここまで来たんだから、絶対に山頂まで登りたい。

こんな高い所から下界を見下ろすのは初めてだった。山、雲がさらに眼下に見える。
なんだか感動・・・。8合目よりも高い雲もあるけど、手を伸ばしたら届きそうなくらい近い。
ふと横を見ると、雲がすごい勢いで上へ上へ上がっていく。
風が山にぶつかって山肌に沿って雲が押し上げられているのだろう。
下界では絶対見られない光景だ。
「おっ、余裕やな!絶対山頂まで登れるわ!」 Tリーダーに言われた。

9号目。3460メートル。万年雪山荘の前で休憩。山荘を後にしばらく歩く。
雪渓(せっけい)を右側に見ながら、少し歩いては岩に座りこみ、呼吸が落ちつくとまた歩き出す。
私が最後尾なのだろう、○リーダー(名前、忘れた!)が後ろに付いて歩いてくれていた。

9号5勺(しゃく)。16:50に到着。標高3590メートル。富士山頂までもう少しだ。
焼き印を押してもらおうと山小屋へ入ったら、16時で終了したとのこと。残念!
ここで終了したのなら、山頂の焼き印も終了しているだろう。
小屋の前でじっと座って休憩していると、寒い。防寒具を着て、山頂目指して再び出発する。

立ち止まると寒い。風が強い。軍手1枚では手が凍る。防寒具の下にセーターを着たかったけど、
6合目でTリーダーに荷物を持ってもらう際、渡してしまったのに気が付いた。
Tリーダーは8合目を過ぎたあたりから どんどん先を歩いていき、もう前方にはいなくなっていた。
仕方ない、少し寒いけど我慢するしかない。
このころには、立ち止まると寒いし、次の小屋は山頂だからか気持ちも前向きになっていて、
少しは休まずに歩けた。後ろの人に追いつかれては追い越しを繰り返す。
遠くに山頂の鳥居が見えてきた。あの鳥居を越えたらゴールだ・・・
不思議と筋肉痛はなく、息が切れるだけだ。山頂の鳥居を越える前に少し休憩。
写真を撮る。そして、一気に鳥居を越えた。

18:02、 ついにゴール! 山頂だ!!


「ご来光~下山」へ続く







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