カエルぴょこぴょこ

カエルぴょこぴょこ

出発前日


屋久島への案内者が,ちょっと読んでみて,と山尾三省さんの本を貸してくれた。

昨夜借りて,明日はもう出発だから,今日しかないのだけれど,半分ほどをじっくり読んで,残りをぱら読みした。


山尾さんは,屋久島に20年以上住んだ詩人で,海と森を愛し,一日一日をなでるように大切にして生きた人。

日本全国の河川を,昔のようにまた飲める水に戻そうという運動も起こしていたそうな。

文章はとても緩やかな日常をを紡ぎ出していて,透明な悦びがあふれてる。


ぱら読みをしていて,「うん!?」 と手がとまってしまったある章の見出し。


それは,「日本ではまだ数少ない試みながら,森を杉と桧の生産林と位置付けるのではなくて,広葉樹の自然林に近い森に戻すことによって,海の芳情を取り戻そうという生態学的な計画が少しずつ進められるようになってきた。」 という運動のスローガンであるそうだ。

「海から5キロも6キロも離れた山中に広葉樹を植林して,それがどうして海の恋人になるのかと,疑問を持つ人も少なくないかもしれない。専門家ではないぼくに明確なことは言えないが,広葉樹の森からは広葉樹に特有の腐葉菌が生み出され,その腐葉菌が少しずつ川に流れ込み海に運ばれることによって,海水中のプランクトンの量が増えて魚介類を増殖するというのがその簡単なセオリーである。 

昔から魚付林という言葉があって,海岸地帯の樹木は魚介類の為に決して伐っては行けないという不文律があったのだが,それは人類の何万年何十万年の経験を通して得られた知恵であり,その科学的な実証はプランクトンの増殖という作用に依っていたというわけなのだ。」  (by 山尾三省 「ここで暮らす楽しみ」


うむうむ。  そうだそうだ!

総ては繋がってるからね,人の都合で自然をかきまわすのはお門違いさ!


察しのいい方,どんなスローガンか,わかりました?



「森は海の恋人」 です!   (°∇°;) !!



私の楽天での名前,「森の中の海」なのヨ。

森に抱かれに行くつもりだったのよ☆   (*^▽^*)ゞ マイッタマイッタ



恋人に呼ばれてたのね~っ☆  ( 。・・。) ポーッ


んでは,一週間ほど行ってきます!


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