カエルぴょこぴょこ

カエルぴょこぴょこ

2 QI・GONG 



さりげなくお互いのスペースと感覚を調整しようとしている。  そんな中で一人,かなりなハイテンションの人が。


キャシー・A。 彼女はクォンタムタッチ本部オフィスで,「ビデオ」ワークショップ関連の事務手続き係として働いている人。  

「カリフォルニア・ガール」という名称がぴったりな感じで, サーファーカット のロングなブロンドヘアに ピタT 。  格好がやけに若いなぁ。  広い部屋の対角線上にいて,彼女の顔は良く見えなかった。  とにかくそのパワフルさと,ちわちわと落ち着かない感じのエネルギー,アレンの一言一言にいちいち合いの手を入れる大きな声に,早々から辟易してしまった。


それからもう一人目を引いたのが,やけに胸が大きくて手足のすらりとした,ブロンドショートの女性,ジェイン。 彼女も部屋の反対側に座っていて顔が良く見えなかったのだが,なにぶん彼女の胸が本物かシリコンなのかが気になる! 海自身は人前で着ないだろうなと思うぴたぴたの ランニングシャツ は,胸をさらに強調する効果抜群だし,お尻のラインがすぐにでも見えそうな ぎりぎりのショートパンツ もはいてる! う~ん,こっちは目のやり場に困るんですが,体に自信があるんだなぁ,この人・・・。  



え!?  はい・・・。  

例によって例のごとく,海はキャシー・Aの顔と,ジェインの胸を穴の開くほど眺める結果となりました・・・。   

( ̄◇ ̄)ゞ スンマソーン




キャシー・Aには,知らない人の間でもそこまで自分自身でいられる強さに羨望しながら,場の空気を読めないことにいくばくかの嫌悪感を覚えながら。  

ジェインには,曲線美の体に羨望しながらも,服装のTPOを考慮しようとしないで,人目にまったく無関心な様子に多少の戸惑いを覚えながら。


ジェインよりも,キャシー・Aのほうが,圧倒的にエネルギー放出量が多くて,「彼女いや~!!」 と思うのが,何よりも強かったのだけれど。 


実のところ,この日,部屋中の人々の顔,ほとんど見えていなかったのだ。疲れで目がかすんでいたせいか,それとも彼らを取り巻くエネルギーに気をとられていたせいか。 (これが,翌日個人の顔を良く見始めた海をとっても驚かせた。)


そして始まった。  今回の合宿のメインである,QI・GONG. 

「チゴン」と読むのだけれど,「気孔」のことだと思うんだよね。  とにかくこれを,ワンポーズワンポーズ,丁寧に教えてもらう。  

指示に従いながら,それぞれのポジションを維持していくのだけれど,海は途中で寝てしまったよ。



眠気と戦うこともなく,動きながら寝てしまったりも。 (いや,もしかしたらボーっと突っ立っていたのかも知れない!!)  

あまりにもリラックス!!!  クラスが終わる頃,アレンに,「海は大丈夫か!? いきてるか!?」と笑いながらきかれてしまった。


結局初日の4~5時間あまりは,このQI-GONGの練習に費やされた。そして海は内心ちょっと後悔したさ。


も,もしかして,向こう五日間,毎日これをやり続けるだけか~?! 



それにしたって,いきなり気孔の練習5時間・・・。



部屋に戻って同僚達と合流し,キャシー・Aのことと,気孔をぶっ続けで練習したと告げた。


そして,キャシー・Aへの感情,開放しないとね~と気づく。


これが翌日にどうでたか!?   乞うご期待!!  




© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: