帝王切開体験記1

帝王切開の記録~入院中その1~

2004年11月18日(手術前日)
今日は検査やら手術の説明やら麻酔科の受診やらしました。
でも、なんかとてつもなくねむい!!
ずっとねてたら、看護婦さんが来るたびに起こされて、
調子わるいの?と聞かれるばかり
多分、手術後は寝れないから今のうちに寝とくといいってことねと
笑われてばかりでした

いつも外来診察のときに見てくれていた先生が主治医だとおもっていたら
すごく若い男の先生で、大丈夫かな・・・頼りないな(ぉぃ
なんて思っていました。

手術の説明のときに、おなかは縦に切りますか、横に切りますか?って
聞かれたんだけど、どう違うの?どっちがいいの?!?!
突然きかれてもどうすればーーーー!?
どう違うのか一応聞いたのですが、
縦だと、もし、何かあってあかちゃんの頭が出にくかったら
きった部分を広げるのがやりやすい。
横だと、下着に隠れるところを切るようになるけど、
もしなにかあったときに広げにくい。
縦だと10センチぐらい、横だと15センチぐらい切る。とのことでした。
どっちがいいかわからないので、先生におまかせします。といったら、
じゃあ縦で。
あっさり即答!

あとで聞いた話なんですが、同じ日に帝王切開した人は私を含めて3人で、
あとのお二人はそんなことを聞かれもせず縦に傷があるそうです。
(主治医の先生は違います。そのお二人とも同じ若い女の先生でした。)

私の母も、子宮の手術でたてに切っていますが、
後がケロイドになってすごく目立ちます。
松田聖子は帝王切開で横に切ったらしいですが、
傷はきれいになっているそうで・・・
縦でもけっこうきれいになるそうですが、
半年ぐらいテープをはって傷が広がらないようにしないといけません。
めんどくさいなぁ・・・
テープを貼っていたら、母が「お母さんそんなの教えてもらってない」
とうらやましそうに見ていました(笑)

2004年11月19日(手術当日)
その日もとてつもなくねむかった。
わたしの手術の予定は15時。
14時ぐらいから用意をはじめるとのこと。

手術の日程表では、前日の夜から断食となっていたけど、
手術が遅くからなので朝の8時までは水分も食べ物もOKになった
前日の夜にそういわれたので、急いで母にパンを買ってもらっておいた。

朝寝ていたら主治医の先生が来る。
「緊急の帝王切開の人が入ったので1時間ぐらいおくれます」と。
わたしの母は仕事を昼でしまって来るといっていたけど
父は仕事が終わるのが4時なのであかちゃんには会えないと
思っていたのが、どうやら間に合いそう?
ということで手術がおくれるというメールをいれる。
わたしは局所麻酔なので、胸から下は麻酔をするけど意識はあり、
手術中に赤ちゃんと対面できるようになっていたけど、
付き添いの人は手術室から新生児室に行く途中の赤ちゃんに
会えるだけで、その日はそれ以降は面会ができないということなのだ。

13時半ごろわたしの母がくる。

14時になってもなんの連絡もない。どれぐらい遅れるんだろう・・・

15時半。やっと看護婦さんが来て、
血栓予防のストッキングをはかせてくれる。
16時、点滴を開始
手術室にいく用のベッドにうつり手術着に着替える。
手術着ってうえにかぶせてるだけだから寒い寒い><
17時にやっと手術室におりる。

血圧計や心電図をとりつけ麻酔がはじまる。
足がすごいきもちわるいーーーー!
すいません、右足を上に上げてください。
左足を少し右に動かしてください、とかすごい注文をつけてしまった!
脇のあたりまで麻酔が効いていることを確認して、
17時36分 手術開始
なんかおなかがひっぱられるー
なんか2人か3人でぐいぐいおなかをおされる!!
42分 赤ちゃんが出てくる。「女の子みたいだよ」とのこと。
その後なんかおなかの中をひっぱってる!いったいーーー!
なんだこれはーーー!!!
(後から聞いたのですが、胎盤をだしていたのだそうだ)
50分ごろ赤ちゃんが顔のところまでくる。
おめめぱっちりでかわいい(*ノノ)
そのころから子宮の収縮の痛みがすごい痛かった。
おなかぬってるからねーの声を聞きながら赤ちゃんと写真をとってもらう。

18時13分 手術終了

30分ごろ部屋にもどる・・・
「家族の方がいないんだけど」と看護婦さん。
孫を見て満足のじじばばはなんと下でコーヒーをのんでたとのこと!
あたしおなかすっごい痛くてたまらないのに迎えもなしか!!
がっくりでした。
しかも父はそのままわたしを見ることなく相撲がみえんかった
といいながら、帰ったそうだ><
母も21時には帰る。
朝まで痛み止めをしてもらっていたけど痛くて一睡もできず。
ずっと「うー痛いー」とうめいて一晩過ごしました。

後に、同じ日に帝王切開をした方2人とお友達になりましたが
みんな入院のときに旦那さんや家族の人がいて、手術の後も
とまって付き添ってくれたそうで・・・
入院のときも一人で手術後も一人ですごいね って言われました><
その話を母にしたら大笑いされた。
うちの母って・・・

0-1-8 助産師さんが撮ってくださいました
0-1-4 手術室から新生児室へ行く途中

2004年11月20日(手術翌日)
子宮の収縮剤がはいった点滴を手術後からずっとされていたのも
あったのだとおもうけど、すごくいたいいたい。
時々看護婦さんがきて、パッド交換(悪露がでるから)をして
子宮をぐいぐいおなかの上から押す押す!
それがめっちゃいたい!

「ごめんね~。痛いよね。これしないと子宮に血がたまったままだと もっと痛いから。これするの気がひけるんだけどね」

その言葉とはうらはらにぐいぐいと力のこもった手が!

そういえば、日付がかわるまえぐらいかなあ。
助産師さんが足型と写真とへその緒をもってきてくれた。へその緒って乾燥する前は白くてきれいでけっこう太いんだねえ。
なんか一瞬痛みを忘れたよ、ちょっと感動。

今日は、赤ちゃんがお部屋まで会いに来てくれるとのこと。
何時にくるんだろう。楽しみに待っていた。
とりあえず、お昼から食事がとれる!
でも3分粥流動食。しかもねたきり!
無理やりベッドを起こされるも、おなかはいたいし
そんなに起きられないしで、ごはんを味わう余裕もなく
野菜ジュースやゼリーなんかをなんとか食べて終了。
おかゆはうまくたべれなくって3口ぐらいで食べるのをやめました。

2時半ごろ、私の父親が洗濯物をもってきてくれる。
せっかくだから赤ちゃん見ていけばっていったらすぐ戻ってくる。
なんでも、3時にお部屋に赤ちゃんがくるのだそうだ。

3時ちょっと前に赤ちゃんがお部屋に来る。
起きてたけどおりこうさんで来た。
おっぱいをすわせてみてくださいっていわれたんだけど
(カンガルーケアが出来ないので一番最初に抱っこしたときには
おっぱいを吸わせたほうがいいのだそうだ)
はじめてのママの抱っこが気持ちよかったのか、すぐ寝てしまう。
はじめてマジマジとわが子を見たけど、やっぱりかわいい(*ノノ)
20分ほどで新生児室に戻っていきました。

この日は点滴を1日されていたので、夜もあいかわらず
おなかは痛く、うとうとするぐらいしかできなくて
また「うーうー」とうめきながら一晩すごしました。
明日トイレ歩行可!?
こんなんでほんまに歩けるんかいなーーーー!!

2004年11月21日(術後2日目)
一番印象に残っている日だったりします。

6時起床 結局3時間しか寝れない。しかし、横向きに寝れるようになった。進歩!!

7時半朝食 7分粥になる。起き上がる体勢も少し楽。しかし長い時間は無理なので早めにごはんをすます。

11時   今日は11~20時まで3時間おきに
赤ちゃんがお部屋に授乳にくる。
抱っこすると寝てしまう。

13時 尿の管が外れる。これで今日はトイレ歩行可。しかし、起き上がるのも痛いのに歩けるのか?

看護婦さん「痛いけど最初は点滴棒(点滴をさげておくやつ) をもってゆっくりいけば大丈夫だからね」
私の心の声(えええ!?最初は看護婦さんがついてきてくれるんじゃないの!?予定表にそう書いてあった
よね!?勝手にいけってことかー!)

そんな中、ヤツがきた。そう、私の母である。

私「そうそう、部屋に電話ついてたから
おばあちゃんに電話しといたよ」
母「あー、忘れてた」
私「お母さん忙しいだろうから気になってた
けど電話待ってたって」
母「なんかいってた?」
私「お父さんが、赤ちゃんの親指がお母さんの指だったら
困るって一番に見た話をしたら、人間指じゃねえんだよって」

まずそこでおかんの笑いがとまらなくなる。
(ちなみにおかんの親指はなんかつぶれた形の指なのだ。 テレビでみた情報によるとその指の人は器用だとか・・・)
つられて笑うっちゅーーーの!おなかいたいんだってば(涙!)

私「あと、おばあさんっていったら怒るんだよっていったら、
  そりゃそうだろう。おばあさんなんていっちゃだめだよ
  っていわれた」
母「ほら、やっぱそうなんだって」
私「ばあば ならいいん?」
母「ん?ばばあ?」

こらーー!わらわせるなー!笑いがおさまらない!

やっとのおもいで
「笑いがおさまるまでちょっと部屋から出てて!」という。
しかしヤツなんだよ!
出て行ったのはいいけど、10秒ほどでにやにやしながらもどってくる!
こらーーーー!そんなんで治まらないって!死ぬほどおなかが痛かった。

そこでわたしはひらめいた!
こんなに痛いのはそうそうない!トイレいくほうが痛くないはず!
そこでトイレに行きたいわけでもないのにトイレに行くことを決意。
トイレにいったついでに体重をはかる。
なにい!赤ちゃんの分しかへってない!おなかもでてるー!
(そう、寝たきりだったのではじめておなかを見たのです)

そしてその後、14時の授乳も綾音ちゃんは寝てしまった。(しかし、ばあばが抱っこすると泣いた(ぷぷ))

16時ごろ看護婦さんがやってきて
看「まだトイレいきたくならない?」
私「え?もう行きました」
看「ええーーー!呼んでよ!一人でいったの?
  大丈夫だった?フラフラしなかった?」
そして大爆笑された
なにー!呼んでよかったのか!やっぱよぶんだったのか!
あんな言い方されたら一人でいけっていってるようなもんじゃん!

17時に授乳に綾音ちゃんが部屋にくるというのに
10分前に私の母は帰っていった。普通10分なら見てかえらないか!?
まあ、よく考えてることがわからないので放置。
17時の授乳で綾音ちゃんに変化が!
最初はねてたけど、看護婦さんが迎えにきたとたん
おっぱいをはなさなくなった。
しかし、強制的につれていかれて怒って大泣き!

20時 授乳 今回はずっとおっぱいをのんでいた。おむかえのころには満足げでした。

21時 就寝 痛みもけっこうひいたとおもいきや!
「最後の収縮剤入りの点滴しまーす」
がーーーーーーん また痛いのか。
        点滴を何日もしてたからか、血管が細いからか、
点滴がはいらなくなってとまるばかりする。
夜何度もとまりましたとナースコールしていたら結局寝れなかった。

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2005-04-06 09:41:09



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