風とこころ

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コントw2

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「オル・ゴール・・・」

管理人の部屋でくつろいでいたオル・ゴールは、管理人に呼ばれて振り向いた。

「なんデスか?管理人さん。」

「あ、いいよ。今日はりなで。」

「???」

めったに名前で呼んでいいとは言わない管理人がそう言ったことに、少々疑問を持ちながらもオル・ゴールは管理人の話を聞いた。

「それでさ、オル・ゴール。今日付き合って欲しいところがあるんだけど。いいかな?」

「ハア・・・。」

特に用事もなくふらりと管理人の家にやってくるオル・ゴールは、断る理由もないので管理人の誘いを受けた。

「んじゃ、いこうか~・・・の前に、まずその服!」

『ビシッ』と真正面から指を指され、オル・ゴールは後ずさる。

「な、なんデスか?」

「その服じゃあ、外いけないでしょ。何か他の普通の服って持ってる?」

「エーと、こんなのとかはどうデスか?」

そういって、服を変えて見せるが管理人はあまりいい顔をしない。

「う~ん。もーちょっとイイ服ない?」



「エーと、こんなのトカ。」

「う~ん。他を・・・」





「コンナノハ・・・?」

「他を・・・」







・・・・・。







何着か試したあと、管理人は言い放った。

「普通の服ないね・・・。」

「スミマセン;」

「んまー、しょうがないっしょ。何か貸したげるから、ちょっと待ってて。」

「ハア;」

自分の服のセンスが普通でないとは知っていたオル・ゴールだが、まさかこんなことで困るとは思わなかった。

「いったいどこに行くんデショウか・・・。」

一抹の不安を抱えながら、オル・ゴールは管理人の持ってくる服を見つめていた。



「・・・・・これでいいだろ!」

慣れない服を着替えさせられ、もじもじとしているオル・ゴールに管理人は元気よく言った。

「それにしても、私の服がはいるとか・・・。お前どんだけ細いねんって感じなんだど・・・。( ̄Д ̄ケッ」

「ハ、ハア;何かスミマセン。」

「謝らんでいいし。んじゃ、行くか。」

「ハア・・・。」

これから訪れる恐怖体験をオル・ゴールはまだ知らなかった・・・。(爆)



つづく。






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