『さ』のページその１

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　●最後の夏休み　　　　　　　　　　原作者：倉科るり
　制作会社：インターコミュニケーションズ

　要キャスト：関智一・石田彰・堀内賢雄・山崎たくみ・荻原秀樹
　　　　　　　　　　　　横尾まり・中田雅之　他
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　この作品は、BLCD欄に入れたら良いのか
一般系CDに入れたら良いのか最後まで悩みましたが
こんな内容のドラマCDもあるんだよっｖってことで
BLCDカテゴリに入れちゃいました！
これは二人のサッカー少年を巡るあまりにも切なくて悲しい思春期のお話です。
涙が止まりません。。。

特にわたしは、このドラマCDをやっと手に入れたときが
ドーハの悲劇から4年。悲願のワールドカップ！！で
まさに日本中が盛り上がってたサッカー熱時期だったので
本当に涙無くしては聴けませんでしたね。。。
聴いた時期も良かったのかもしれないです（笑）

さてストーリーの方ですが
平少年（関氏）は旭少年（石田氏）に最近友情以上の感情を抱いてる事に
気づくのですが、それが思春期特有の過渡的な危うさなのかは
このストーリーでは語っていません。
その感情をどうすることも出来ず持てあましている平を
本当に思春期の少年のように演じている関氏が見事です。
そして、膨大な負債から逃れるため父親も母親も
それぞれ蒸発してしまい、残された14歳の少年旭は
年齢をごまかしてスナックでバイトを始めていた・・・という悲惨な少年を
石田氏が切々と演じています
子供なのに虚勢を張って生きているという役所の石田氏。
この演技が素晴らしいです。

結局中学生の子供一人で生きていけるはずもなく
担任や周囲の大人の努力にも法的な限界は立ちふさがり
旭は少年サッカーチームの代表一員として中国での試合を最後に
養護施設へ入る事を一人決めてしまうのですが、平はそれを知らず
中国で初めて目にした黄河の雄々しさを前に
二人で将来の夢を語りあったりするのです。。
あああ～もうだめだぁ・・
レビュー書いてるそばから号泣デス。。。。

　そして、日本に帰国したその足で
空港からまっすぐ旭は養護施設へ行ってしまうのです・・・
ぁああ～ハンカチ！！ハンカチ貸してください！

平は中学3年の夏休みの最終日までは一緒にいる！
と信じていたためその衝撃は大きく、勝手に決めてしまった旭を責めるのですが
旭はゆっくりと落ち着いた口調で、自分を捨ててしまった両親や
自分のおかれた環境をずっと許せずにいたが
今やっとこの事実を受け入れることができた。
だから新しい環境で新しい生き方をするため自分で決めたと
本当の気持ちを打ち明けるのです。

平は身も心もさめざめと泣きながら、自分はたった14歳で子供で中学生で
自分の力だけでは旭を助ける事ができないということを改めて知るのです。
そして、平は旭の乗った車を見送りながら、この最後の夏休みの一瞬一瞬を
一生忘れる事はないと思うのでした。。。

か！！かなしいーーーー！！せつないーーーーー！！！
子供ってかわいそーーー！！！！親は絶対子供を捨てるなーー！！！！！
親なら子供を大事にしろー！！！！
と旭を捨てて蒸発した両親に深く深く憤ったわたしなのでした。。。