少年四景～小野塚カホリ作品集～

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●少年四景～小野塚カホリ作品集～　（２枚組）　　　原作者：小野塚カホリ
製作会社：マリン・エンタテインメント

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～～～～～～　※僕は天使ぢゃないよ。※
要キャスト：三木眞一郎・緑川　光

ストーリー＆レビュー
高校で同級生の関（三木氏）にポチと呼ばれ、嬲られ蔑まれ暴力を振られている少年の役を緑川氏が淡々と演じていて秀逸でした。

三木氏はお声の特徴のせいか、優しいキャラとか多いですが暴力的な破滅型青年を演じられるとドスが利いてすごいです。

ポチと呼んで暴力をふるわずにいられない少年のイライラ感がダイレクトに伝わってきて、三木さんうまいい～！と感心したけど聴くのがなんともツラかったです
ですがラストシーンは良かったっｖデス。

～～～～～～～～～ ※花※
要キャスト：森川智之・櫻井孝宏

ストーリー＆レビュー
時代は第二次大戦時。暗く重苦しいストーリーです。

足の怪我が元で前線に出兵できず、家でごろごろせざるを得ない若き軍人（森川氏）とこのお屋敷に仕えているドイツ人混血青年（櫻井氏）の悲しくてやり切れない物語です

～～～～～～※ＬＯＧＯＳ※
要キャスト：成田剣・岸尾大輔

ストーリー＆レビュー
原作も一番好きですが、やっぱりドラマ化した内容でもこのストーリーが一番心に残りました。

時代は１９７０年代。安保とか東大紛争とか成田空港反対とかそういった映像がフラッシュバックされてくる不思議な感覚を味わった作品でしたね。

中学２年１４歳の少年縹（岸尾氏）は幼なじみの橘（成田氏－－－うっそ！！大事件だよ！！１４歳ぃいいい？？）から約束していた海に二人で行こう！と誘われる。
喜んで彼の家を訪ねると、そこには橘の父親が死んでいた。橘は、今朝俺が殺した。と言いながら海に行く準備を始める。
縹はなにがどうなったかもわからず、ただ泣きながら橘に連れられて海を目指してヒッチハイクの旅に出るのだった

ひたすら破滅的なスタートでラストも想像通りです。。。でも、秀逸な内容。橘は間違って殺してしまった飼い犬をトランクに詰め込んで
真夏の暑い道路を縹と一緒にひたすら歩き続けるンですが、途中途中の会話も行動も破綻的でただただセツナイです。。。

～～～～～～※セルロイドパラダイス※
要キャスト：堀内賢雄・神谷浩史

ストーリー＆レビュー
今の生活にリアル感を見いだせない、そんな日常を漠然と送っていたアツ少年と中年男との突発的な出会いと旅のハナシ。

これも非常に切ないし、アツ少年を演じた神谷氏の泣きの演技は素晴らしく秀逸でした。

堀内氏も暴力的な中年男性かと思いきや
余命幾ばくもないとわかってしまうアタリからの演技は生きるというコトに対しての真摯な面持ちとか感じられて、語りが良かったです。

このドラマCDはいわゆるオムニバス形式なんですが、４作品共ストーリーがしっかり確立していて、短編とはとても思えない高品質な素晴らしい内容でしたっｖ
キャスト的にもみなさん素晴らしい声の演技で、わたしたちをこのドラマ独特の世界へ引き込んでくれましたっｖ

本当に聴き応えのある秀逸作品ですっｖ
尚、このドラマ各パートごとに登場キャストさん同士の対話型トークがあるのですが、これがまたすばらしかったですっｖ
演技者としての意見とかそうゆう語る部分も多く、こちらのトークもオススメです！