ファインダーの標的

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　●ファインダーの標的　　　　　原作者：やまねあやの
　　メーカー：ムービック

　要キャスト：子安武人・笹沼晃・石川英郎・成田剣・石井康嗣・星野充昭
　　　　　　　　　　　樫井笙人・斉藤瑞樹・河相智哉・渡辺浩司・保村真・平川大輔
　　　　　　　　　　　青木誠・松本恵・沢口千恵・中川里江他
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豪華ピクチャーレーベル２枚組。
１枚目はフリーカメラマンの卵：秋仁（笹沼氏）と危険な裏社会の実力者：麻見（子安氏）との出会い編。
２枚目が麻見（子安氏）と中国マフィアの実力者となった飛龍（石川氏）の過去のストーリー編。

で、聴いてみてまず思ったのは、やまねあやのさんの美の世界を音で表現することの難しさをつくづく知った作品でした。。。

期待度が激しく高かったので、『さあ、どうなんでしょう～♪』（あ。ココのセリフ長嶋風に！）と言った具合ですねえ。

特に１枚目の秋仁編ドラマは、原作の短編を何本か集めて構成されていて
確かに原作通りなのですが、コミックスならやまねさんの麗しき絵柄があるから
どんな読者をも堪能させるべき画力の術があるのですが
音だけでいくつもの短編をこなすとなると、非常にまとまりが無く
内容が中途半端で終わっている感じがしました。
いっそ、どれか一本に集中させて脚本構成をしたほうが良かったのでは？？
とも思いました。

また、秋仁役の笹沼さんは、BLの受け役は初めてとおっしゃってましたので
えっちシーンはこれからの希望に託し許容としても、ちょっと
棒読み風な叫びシーンとか、ところどころやりにくそうな雰囲気が
演技に出てるのが～～～、なんかなあ。。。

子安さんは文句なし。

１枚目でCDに支払った金額の高さに涙しつつ２枚目を聴いたところ
ぱああ～♪と目の前に美しき妖精がやってきてわたしにこう言いました。
『おまえが落としたCDは１枚目のCDか？２枚目のCDか？
正直に話せば、おまえにCDに支払った分の金貨を与えよう』
はい！！はい！！はい！！正直に言います★２枚目のCDです！！
２枚目のCDさえ戻れば１枚目は要りません！！（爆）
と、まあこんな妄想はどーーーーーーーでもいいのですが。

２枚目はコミックス：ファインダーの檻というのに収録されているストーリーで
美しき男VS麗しき男編ですっｖ（え？そうなの？）
これが、ンまああああああ～♪奥様お嬢さまご近所サマ～、ってくらいようございました♪♪
４０００円払った甲斐が有りました！！納得の出来です★

原作ストーリーもコミックスではかなりのページ数があったので
二人の因縁めいた過去や、飛龍（石川氏）が父親の愛情を渇望してる切なさや
男としてのプライドの高さを誇示しようとする様が良く伝わってきました。
また飛龍の兄（成田氏）が見せる弟への狂気じみた愛情の裏返しとかも
原作通りの表現でとても良かったです。

２枚目CDを聴き始めた時、飛龍は石川さんが声を充てているって知ってはいたのですが、いつも聴く石川さんの声とはまったく違う凛々しくて更に麗しい美声だったので
『ぇ？誰？』と驚いてしまいました。

こんな声も持ってたのですね。さすがです。
成田さんに至っては、ドロドロな関係に持ち込もうとする兄役。ほんと、巧いです。

２枚目で救われたドラマCD４０００円ってカンジっすかねえ。。。