ランスの日記

ランスの日記

4


小川の水はとても冷たかった。でも、気持ちよかった。
顔をぬぐい、今いる世界を見つめた。
うっそうと木が茂っていたが、ところどころ、光が差し込んでいた。
僕は、その光に向かって歩き出した。そして上を見上げた。まぶしかった。
ここには、僕のいた世界と同じように、太陽があった。いや・・・太陽と同じ役割をしているものかもしれない。しばらくして、足跡をたどり、元いた場所に戻った。
そこには、初めて見る綺麗な女性が二人、楽しそうに会話をしていた。
「助けていただいてありがとうございました。まだ名乗ってなかったですね。」
そう。いままでいろいろありすぎて忘れていたのだ。
「僕はレノ。レノ・クール・ゲイン。えっと・・・失礼ですがあなた達は?」
「そういえばそうだね。私はレイナ。レイナ・フーレイス・ルナ。君を助けたのは私ね。」
「レノ君ね。クイと呼んで。クイ・フリアード・ククル。魔法使いだからね。」
「私は剣士ね。」補うようにレイナが言う。
「あの・・・会ってそうそう悪いんですが・・・聞きたいことが・・・」
「なに?言ってごらん?」クイが優しく言った。
僕は、抱いていた疑問を、彼女たちに言った。
「この世界の名前はなんていうんですか?この世界の地図ってありますか?なぜこんなところにいたんですか?なぜ僕はこの世界に来てしまったんですか?・・・」
二人は顔を見合わせていると、納得したようにうなずいた。
「その質問には1つずつ答えていくわ。まず・・・」
いろいろ教えてもらった。この世界の全体の地図はまだ作られていないそうだ。近くの地図はあるらしいが・・・。そして世界・・・。今、この世界は、二つの国が存在する。
グレーヌという国とロザルクールという国らしい。昔は友好関係だったが、魔物の出現により、いざこざがあったらしい。そのせいで、今、戦争の危機だということ。それを聞き、僕は、まず、魔物どうにかするべきだと思い、そのまま口にした。
彼女達もそう考え、各地をまわって魔物を倒しているらしい。
最後に、レイナが言った。
「君、もしかして、別の世界から来た人?」
僕は素直にうなずいた。
「でも、どうしてそれを?」
「レノ君以外にも、きた人がいるのよ・・・。でもね・・・帰ることができないの・・・」
僕以外にも、何らかの形でワープして来た人がいたんだ。帰れないと聞いても、なんとも思わなかった。この世界に来れてよかったとさえ思っている。
そして、僕は、あるお願いをした。
「あの・・・もしよければ・・・魔物を倒す旅、僕もつれてってくれませんか?」
そう言うと、二人で顔を見合わせ、同時に、首を縦に振ってくれた。
「がんばろうね。レノ君。でも仲間になるからには、戦えるようになってもらうからね。」
笑いながら三人でいろんな話をした。
ここが僕の望んだ世界。そう思うと、うれしくてたまらなかった。

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