小さな不動産会社のBOSS日記

小さな不動産会社のBOSS日記

何が幸いするか





切羽詰らなければエンジンかからない私が高校の受験勉強を始めたのは、受験まであと2カ月と迫った卒業の年=受験の年だった。



やっぱり落ちた。(これで通ったら頑張っている皆に申し訳ない)



いろんなとこを落ちた子が集まるメジャー3Aのような商業高校を卒業



数々の就職に失敗して(何しろ商業高校を出たのに、さっぱり簿記がチンプンカンプンだった)
※借り方 貸し方?こんなもの教え方が悪い。私など経営者になってすっかり理解できた。
商業高校出ているから解るものでもありません。



担任は、就職がだめなら大学進学を?と、全校で5.6人ほど選抜(他のものは勉強ができたので進学)され、いくつか用意された推薦校へ行く事に・・
もちろん3Aのような・・

と、そんな折、親父の商売が倒産。
しかし、なんだかだと、いろんな援助によってとりあえず私が、大学に転がり込む。
※実家の大変な状況のなか、振り返れば唯一私が甘えた部分だ。



結果、転がり込んだものの、その後、仕送りはほとんど当てにならず。
7000円の家賃を支払うのに窮し、チキンラーメンかじっていたが、今思っても、この大学時代が日々最も楽しく輝いていた気がする。



恋もした。(^^) 
泳ぎもかなづち、恋もかなづちの私は、当然、恋の波間に溺死した。^^;



失恋、飢餓状態の時、『食事処』?に出会う。
※女房殿に出会い。私はらっきー、妻アンラッキー。
餓死寸前を助けてもらったのであります。



やがて卒業、就職・・
県内、県外に就職を求めるも、数々失敗。
※大体、たかだか30分程度で、私の良さが分ってたまるか!なのである。
※県外に就職すれば、やっと別れる。やれやれ^^;と思っていたらしい妻は、がっくり。



その後、なんとか地元就職するが、山あり谷ありの人生・・
今も続いているのであります。


しかし、しかしですよ。

もし、私が数学得意で、通知表の2を貰わない人間だったら。
実家の倒産がなかったら。
イメ面で恋のクロールもできる男だったら・・

今、こうして皆さんと、そして妻とも出会えてなかったのであります。
落ちこぼれだった故に、今があり、今の世になんとか自活できている。
数学は苦手だったけれど、国語は得意だった。
本を読むのが好きで、お蔭で行間に人情の機微を知る要素も育ち、頭はそれほどよくなくてもコツコツ一歩前進の精神だけはあった。

いや~紆余曲折あっても、遠回りしているようでも、なんとラッキーな。(^^)

優秀なエリートで、しかしなんとなく表情も無機質な人間より、

あの大学生の時、近くの警察食堂の180円の焼肉定食のつけを溜めたまま、ついにその支払いの滞った4千円なにがしかを支払うチャンスを逃したまま、
食い逃げした私を、思うに、そっと見逃してくれたそこの店主。

私は、順風満帆な人生を歩むよりも、エリートでなくても、まるでジェットコースターに乗っているような人生を歩いてきながら、
今も、三十数年前の、その4千円の店主家族の有難さを忘れずに、ずっと感謝の思いを持ち続けている私自身が好きなのです。

そしてまだまだ様々にある今を、とても幸せに思うのです。
真の幸せは自分次第。(^^♪


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: