天空の龍

天空の龍

最初の子供2


その時はまだ姿は確認できなかったけど、赤ちゃんの袋はエコーに写っていて、先生に「あと二週間くらいして、またおいでー」と言われました。
二週間後に再び受診。
すると、今度は小さいながらも心臓が動いていました!
自分の中に命があるんだ・・・とスゴク感激したのを覚えています。

旦那様と2人、来年の今頃は三人やね~と夢は膨らむばかり。

それから数日後。
夕方から仕事だった私は、仕事に行く用意をして 出かける前にトイレに入ると・・・
出血しているのを発見してビックリ!
妊娠発覚してからは、最初の妊娠ということもあり 妊娠出産に関する本を読み漁っていたので、
「こういう出血があったときは、まず病院に連絡して、診察に行かなきゃ・・」
と冷静な自分と、
「ウソっ・・なんで出血とかするん?!」と
青くなった自分がいました。
落ち着いて落ち着いて・・・と自分に言い聞かせながらも、心拍がドンドン早くなってくるのがわかります。。
スグに旦那様に電話をして、産婦人科に行きました。
すると・・・
『うーーん・・・これは、切迫流産かもしれんね・・スグに入院してください』
頭の中で「流産」の二文字がグルグル回ります。

スグに入院ということになってしまい、安静処置がとられました・・。

出血が収まればいいらしいのですが、病室で点滴されている間も 悪いほうばかりに考えがいってしまい、涙がポロポロでてきます。

そして翌日・・
診察をしてもらったときに、まだ出血はダラダラと続いています・・。
エコーをみた先生が
『これは・・・ダメかもしれん・・』と・・。
何日か前には、見えていた赤ちゃんの姿も・・心臓が動いていた姿もみえません。私も一緒に画面をみせてもらっていたのですが、いないんです・・
先生も角度をかえてエコーで探しているけどいない。

結局、稽留流産との診断。
ちょっと隠れているだけで、また見えるんじゃないか・・
出血だけでお腹は全然痛くないのに・・・
頭の中、真っ白になっています。
『このままにしていても、母体にもいけないので掻爬の処置をとります』

待ち望んでいた赤ちゃん
旦那様の子供が早くほしい・・と思っていた私には頭をハンマーで殴られたような先生の言葉でした。

旦那様とも話している間、ごめんね・・の言葉しかでてきませんでした。
でも元気になったら、きっとまた赤ちゃんはくるよ・・という言葉に後押しされ、処置を受け入れたのです。

掻爬の処置を明日に控えた夜。
旅行先から駆けつけてくれた義母が、手作りのお惣菜を持って来てくれました。
消灯した病院の待合室で旦那様、義母と話しながら食べたお惣菜は とても美味しく・・そして義母も同じような体験をしたと話してくれ、今はツライだろうけど○○ちゃんが元気にならないと 赤ちゃんも安心して天国にいけないよ・・と
義母の心遣いで又、涙がとまらなくなってしまいました。

一晩、ベッドに横たわりながら 今はココにいるのに、明日はいなくなっしまうね・・と泣き明かしたのを覚えています・・。


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