消失を彷徨う空中庭園

消失を彷徨う空中庭園


信じたいよ 同じ道が永久に続いていることを


誰も侵すことの出来ない 二人が幸せであることだけは
世界がどう移ろうとここだけは平和であるように
抱きしめた手が緩まぬように そして邪魔は焼き尽くすように


ルールは沈黙の内に 愛ならば唇で
激しさは指先まで 一つになりたいなら動かなければいい


後悔なんてしないよ 過去を顧みる時間も訪れないさ
今確かに求め合っている それが全てだ 理由なんて要らない


会えばいいよ そう思ったならその時に
ここにいるよ 寂しかったらすぐに言ってくれたらいい


だれも近づくことすらない ここには二人しかいないのだから
世界が明日滅ぼうとここだけは平和な桃源郷
抱きしめた君が震えぬように 包むようにして守りたい


毒なら気づかぬ内に 嘘ならば鮮やかに
なぞるなら首筋から 爪を立てるならば目を閉じたときに


全てを忘れたらいい その後でまた考えたらきっと悩まない
今ただ感情のままに 愛に理屈も 涙だって要らない


会えばいいよ そう思ったならその時に
いけばいいよ どっちに転ぶのも気まぐれでいいからさ


誰も近づくことすらない 今夜は僕しかいないのだから
世界の明日も知らない ここだけは誰にも侵されない
飢えた獣に囲まれようと 僕が君を守ってやるさ


君が飲み込んだのは遅効性の毒 じわじわとくる
必ず戻ってくるさ 


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