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罪は消えない


ぴっ・・・ぴっ・・・ぴっ・・・
病院の病室・・・
治療を受け終わった邑夜はベットに横になっていた。
「畜生・・・何故俺を庇った・・・?何故自ら刺された?!」
斉藤はベットの横にある椅子に座って邑夜に訪ねた。
無論・・・邑夜は返事をしない。
「斉藤・・・」
佐伯が斉藤の肩の上に手を置き言った。
「お前のせいじゃない。邑夜は自分から斉藤を守りたいって思った筈。だからお前を庇ったんだろ?」
佐伯は斉藤の肩に手を置いたままにっこり微笑んだ。
「あぁ・・・」
斉藤は顔を下に向けながら返事をした。
「だったら自分をそんなに邪慳にするな。」
「分かっているさ。それくらい・・・」
だからといって・・・邑夜の傷は浅いとはいえないんだよ・・・。
俺は・・・
「俺はあのままだったら絶対努澤を殺してたと思う。お前らが全員刺されていたらな。」
「流石に全員は・・・」
苦笑しつつ佐伯は答えた。
「そう言えば・・・ほかの奴らは・・・?」
辺りを見渡しても佐伯と斉藤しかいない。+邑夜も居る。
「え~っと・・・後の2人は、努澤を警察につれてった。」
「人を刺したっていって?」
そんなことで警察が信じるのかと疑問におもい言葉を走らせる斉藤。
「うん。まぁ・・・」
「そっか。」
邑夜に顔を戻すと
「ん・・・」
「?!」
邑夜が意識を取り戻した。
「邑夜大丈夫か?」
「斉・・・藤・・・」
途切れ途切れだが、しっかり意識はあるようだった。
「良かったぁ・・・無事だったんだね・・・・」
「あぁ・・・お前のおかげでな。」
斉藤の目から涙が流れた。
「泣くなよ・・・もう大丈夫だから。」
「あぁ・・・悪ぃ・・・」
斉藤は服の裾で涙を拭った。

・・・・・翌日・・・・・
「努澤君!」
邑夜達は努澤にまた会いに行った。
「何だ?また刺されにでも?」
くすっと笑った努澤。
「てめぇ・・・」
斉藤が努澤を殴ろうとした時、スッと邑夜が手を斉藤の前に出した。
邑夜は首を振って斉藤にダメダと言った。
「罪は消えない・・・」
邑夜は努澤ににこっと笑いそう言った。
「は?」
「自主した方が良いよ?」
警察は行ったが、相手にしてくれなかったらしい。
「罪は消えないんだから・・・」
邑夜がそう言った途端に努澤は邑夜に殴り掛かった。
「努澤君って・・・短気だねぇ・・・」
「五月蠅ぇ!」
ひらりと邑夜は交わし、とんっと努澤の首元を叩いた。
ドサッ・・・・
「ふぅ・・・」
斉藤達は目を丸くして突っ立っていた。
「これで一件落着~」
邑夜はそういった。
「だ・・・だな。こいつを警察に突き出せば。」
「それはもうしなくて大丈夫。」
どういうことだ?っと斉藤が訪ねると
「さっきの俺の一撃で大抵自首すると思うし。」
「なるほど・・・ってぇえ?!」
くすくすっと笑い、邑夜は走り出した。
「お~い!努澤どうするんだよぉ!」
「そのままにしとけばいつか起きるよ!たぶん!」
まぁ・・・いっかってな感じに邑夜を追って走る斉藤等。
彼らにこれからどんなことが起きるのやら。
「罪は消えない!でも、それを補う事は必ずあるはずだよ!」

えんど♪


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