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「やたらと雨強いな・・・」
歩は傘を片手に通学路を歩いていた。
「ん?」
通学路の道でアイズを見かけた。
「おぃ・・・こんな所いたら風邪引くぞ・・?」
歩はアイズに問い掛けた。
「・・・・・」
だがアイズは何も言わず立ち去っていった。
「何だあいつ・・・?」
「俺に悲しむ資格など無い・・・・」
ボソッとアイズは呟いた。

翌日

「ヒャー昨日と変わらず雨降ってますねぇ~」
ひよのは言った。
「そうだな。」
歩はひよのが言った言葉に返した。
「そう言えば」
歩は昨日の事をひよのに言った。

「それはですねぇ~・・・きっと何か知られちゃ困ることがあるのでしょう!」
「どういう根拠だ・・・」
「女の勘ってやつです!」
ひよのの言葉に歩は突っ込む気力さえなくした。
「そぅそぅ・・・丁度彼処に」
歩は昨日アイズを見かけた所に指さした。
「彼処はー・・・」
「何だ?何か知ってるのか?」
歩がひよのに問う。
「ほらっ鳴海さんと理緒さんが対決した日にそこで猫が死んでいたそうなんですよ。」
「へぇ~・・・」
どっから仕入れてくるのかわからないがまぁ良いかっと思った歩。
「その猫のせいですかねぇ?」
「さぁ?」


ラザフォードが泣いたところは幼馴染みのカノンですら知らない。(らしい)
何故そぉまでして泣かない・・・?哀れなブレード・チルドレンとして滅ぶために涙を無くしたのでは無いだろう・・・。カノンと戦う日がいつか来るとわかっていて・・・・・。


更に翌日

今日も相変わらず土砂降りだった。
歩は墓場付近に買い物に来ていた。
「ん?」
するとまたアイズを墓場で目撃した。
泣きそうで泣かないアイズの姿を・・・・・。
歩は近寄って行き、差していた傘をアイズの上へと被せた。
それに気づいたアイズは振り返った。
「風邪引くぞ?」
歩はまた言った。
数秒した時、アイズは口を開いた。
「俺は・・・勇気があるのか」
「ん?」
アイズは何やら意味不明な事を言っていた。
「俺は勇気がないから泣けないのか・・・?」
アイズは歩に問い掛けた。
「違うと思うぜ?」
「?」
「勇気がないから泣けないんじゃないんだ。」
歩はアイズに言った。
「泣かないことが勇気って事でもない。勇気は自然と溢れ出てくるものなんだ。」
「・・・・」
アイズは黙ったまま歩から目を反らした。
「泣けないのは、怖いからだ。何もかもが無くなってしまうそんな気がするからだ。」
歩はアイズに言い続けた。
「怖くないから・・・泣いても良いんだ。泣けない事は誰にも無い。」
そう言うと歩はアイズを優しく抱いた。
「何もかも無くなる訳じゃないんだから・・・泣いても良いんだ。」
「あぁ」
アイズの目から少量の涙がこぼれ落ちた・・・・


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