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「もぉいぃかぁい?」

「まぁだだよぉー」


ふと公園の前を通った僕は、元気に遊ぶ子供達を見た。

一人は鬼で・・・木の方を向き、目を隠していた。
すると・・・ある一人の少女が草むらから僕の方へと飛び出してきた・・・




少女は僕と同じ年くらいの子だった。

「うわっ」
「きゃっ」

彼女は僕にぶつかり・・・
僕は彼女に押され、二人とも転んだ。

「ご・・・ごめんなさぃ!」

少女はすぐさま立ち上がり、僕に一礼をして去っていった。


次の日・・・僕は昨日子供達が遊んでいた木に向かって目を瞑りこういった。


「もぉいいかぃ・・・?」

当然誰もいないのだから返事は返ってくるはずなかった。
「もぉいいよ。」

だけど後ろの方から「もぉいいよ」と声が聴こえた


「?!」

僕はすぐさま後ろを見た。

だが其処には誰もいなかった・・・


ためしに探してみた。
そしたら・・・


「あっみつかっちゃったv」

っと・・・昨日子供達と遊んでいたあの少女が居た。

「君は・・・」
「私は東河中学1年2組38番黒河 棗です。」

誰も其処まで聞いていない・・・。

「貴方は?」

少女に聞かれ、僕は

「僕は東河中学1年3組澄田 和樹。」

少女と同じように名乗ってしまった。


同じ中学だとは知らなかった。あまり顔も表すこともなかった。
ましてや喋ることなど一度もなかった。


「同じ中学だったんだ?w」
黒河 棗(クロカワ ナツメ)と言う少女はニコッと笑い、僕に言った。


「・・・・」
「?」

僕は何も言えず其処から立ち去った。

彼女におかしい人だと思われたかもしれない。
だが・・・あのままあそこに居たら・・・僕はきっと心が張り裂けそうだった。

次の日の学校

「もぉいいかぃ?」

いきなりそう聴こえ、僕のクラスの入り口をみたらあの少女がいた。

僕はクスッと笑い

「まぁだだよ」
っと言った。

僕達は危ない「かくれんぼ」をしているんじゃないか


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