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第2話 『出陣』
~サザンクロス~ 第1部 『SHIN』
第2話 『出陣』
荒廃した大地に不似合いな程、美しく広大な都市『サザンクロス』
旧関東地方を中心に一大勢力を誇る強大な組織『KING』の本拠地である。
道行く人が見とれる程の美しさを持つ反面、侵略を繰り返す恐るべき都市なのである。
「KING様、次に侵攻する街の調査結果を報告に参りました。」
「うむ。」
KINGに報告に来た男の名はカーネル。
今はKINGの忠実な側近だが、元々はR国の精鋭軍部隊『レッドベレー』の隊長で
高潔な軍人だった男だ。
核の炎による世界崩壊後、暴力が支配する世の中となった・・・
その中で『サザンクロス』のような美しく強大な都市を築き上げるのは並大抵の事ではない。
たとえKINGが拳法の達人であり「恐怖」によって部下を統率し権力を欲しいままに手に入れたと
しても、それだけでは都市の形成・拡大はできない。
優れた政治手腕、細かな情報分析、緻密な作戦設定が伴ってこそ都市は拡大できるのである。
カーネルはそれらの能力を兼ね備えており、KINGも彼に絶大な信頼を寄せていた。
KINGの強さと「恐怖」というある種のカリスマ性、それにカーネルの明瞭な頭脳が加わる事により
『サザンクロス』は磐石な体制の都市国家となっているのである。
「申し上げます。人口B、武装A、食料A、水C、それに・・・」
「それに?」 KINGは静かに聞いた。
「装飾品Aでございます。」
「ほぉ、それは素晴らしい。あいつにいいプレゼントができそうだ。
ただちに進軍の準備をせよ!」 物静かだったKINGの表情が激しさを帯びてきた。
「ははっ、ただちに!」
カーネルが一礼をして去ろうとした、その時・・・
「お待ちなさい!」 女性の声が部屋中に響き渡った。
「ク、QUEEN様?!」 カーネルが驚きの声をあげた。
驚くのも無理はない。
彼女は普段は部屋に閉じこもりっきりで、カーネルが彼女の声を聞く事は滅多にない事なのだ。
数ヶ月前、KINGがどこからか連れてきた謎の美しい女性・・・
KINGは側近に対して、彼女を「QUEEN」と呼ぶように命じ、
その事以外は彼女について何も語ろうとはしなかった。
カーネルは、自分がKINGから絶大な信頼を得ていると自負している。
だからこそKINGに忠誠を誓っているのだ。
そんな自分に対してもQUEENの事を何も語らないという事は余程の事情であると理解し
あえて何も聞かずにいた。
それは自分だけではなく、他の側近達にもその事を徹底させているのであった。
その『謎の女性』QUEENが声を発している。KINGの命令を否定している。
しかし彼女の身分や立場もわからない故、どのように話しかけていいかもわからない。
いや、彼女に直接声を掛けてもいいのであろうか? カーネルは明らかに戸惑っていた。
だが自分の主はKINGだ。主の命令を否定されては黙ってはいられない。
「KING様のご命令ゆえ・・・」 カーネルは冷静を装いKINGの方に視線を向けた。
・・・と同時にKINGはQUEENにきつい口調で言った。
「QUEENよ、なぜ止める? この美しいサザンクロスはお前の為の街なのだ。
この街の全てはお前の為にある!権力も全てだ!領土が広がる事により
お前はさらなる権力を得ることができるのだ。素晴らしいと思わんか?」
「私はそんな物・・・」
QUEENの否定をさえぎるようにKINGは続けた。
「しかも次に攻める街は宝石が豊富らしい。
お前の美しさもさらに磨きが掛かるのだ。フハハハハ!」
KINGの狂気じみた言葉をうつむきながら聞いていたQUEENだったが、厳しい表情で顔を上げ
彼を睨みながら叫んだ・・・
「そんな事をされても私はあなたに心を開きません!むしろ軽蔑します!!あなたを憎みます!」
吐き捨てるように言い切った後、QUEENは自分の部屋に走り扉を閉めた。
KINGは追いかけようとしたが踏みとどまり、その扉に向かって叫んだ。
「今の世の中で最も価値のある物、それは権力だ!権力があれば何もかもが手に入る。
己の思うままに全てを動かす事のできる素晴らしさを何故わかろうとせぬ?
まだだ!まだこんなものではない!全てをお前の前で平伏させてやる。お前が欲しい物は
全て与えてやる。最高の贅沢をさせてやる! そうなれば、お前は俺の事を・・・」
ここでKINGは口を閉じた。
そしてしばらく扉を見つめた後、扉に背を向け誰にも聞こえないぐらい小さくつぶやいた・・・
「そんな事しか俺はお前にしてやれぬのだ・・・」
部屋の中でQUEENは両手で耳をふさぎ、しゃがみこんでいた。そして涙を流しながら
「私はそんな物欲しくない・・・欲しくない・・・」と何回も繰り返していた。
その泣き声は部屋の外にまで響いていた・・・
カーネルの目にも2人が噛み合っていない事は明らかであった。
だが同情する事は、主であるKINGにとって失礼な事になるので
カーネルはこの事には触れず一切考えないようにした。
しかし、ひとつだけ気になる事があった。自分の中で解決したい事があった。
だからこそとっさに口に出してしまった。
「QUEEN様とは一体どんなお方なのですか?」
するとKINGは冷たく睨みつけながら言った。
「QUEENはQUEENだ・・・」
恐ろしく冷たい目だった。それは何も聞くなという事を意味していた。
「申し訳ございません。」
カーネルは深々と頭を下げ、己の非礼を詫びた。そしてこの事は二度と聞くまいと心に誓った。
「進軍にあたり、どれだけの兵力を計画しているのだ?」KINGは幾分やわらいだ口調で聞いた。
「四天王軍のうち三軍を投入しようかと・・・」
「三軍もか?」
「はい。相手は武装Aですので念のため・・・」
「うむ。」
一般的にKINGの四天王とはハート・クラブ・スペード・ダイヤと思われているが
彼らは所詮、近隣の警備や監視役にすぎない。
サザンクロスの防衛ならびに侵略行為に関してはカーネル軍を筆頭に
ギース、クラウザー、ベガの率いる軍があたっており、彼ら4人がKINGの真の四天王なのである。
「俺も出陣する。」 KINGは決意を込めて言った。
「え?し、しかし・・・」カーネルは返答に戸惑った。KINGが来ずとも充分な戦力だからだ。
「今日は人を殺したくて仕方が無い・・・」
そう言ったKINGの表情は再び激しさを帯びていくのだった。
「カーネル、いつでも出撃OKだぞ!」 四天王の1人、クラウザーが声を掛けてきた。
「あぁ。今はKING様の準備待ちだ。」
「な?何ぃ?KING様が出陣されるのか?三軍も投入するのに・・・
わざわざKING様が来られなくても充分に・・・」
クラウザーの話を途中でカーネルがさえぎった。
「今日は人を殺したくて仕方がないそうだ。」
「な、なんと・・・」 クラウザーは青ざめていた。
「今日は恐ろしいものが見れるかもしれん・・・」 カーネルは緊迫した表情でつぶやいた。
カーネルの言った通り、出陣したKINGは恐ろしい程強かった。
敵軍に1人で真っ先に突き進み、ひたすら敵の司令部を目指した。とにかく早かった。
何人もの敵兵がKINGの行く手を防いだが彼の拳法の前では全く相手にならなかった。
立ち向かった者は、ある者は体を貫かれ、ある者は切り裂かれ、
またある者は首を真っ二つに切断された。KINGが進んだ後は文字通り屍の山だった・・・
そして敵の長をも左手の一突きで葬り去ったのである。
味方の兵が不必要だと思える程の強さ・・・圧勝だった。
「今日よりこの地は我がKINGの支配下となった!フハハハハハ・・・」
敵の返り血を浴びて血まみれのKINGが高らかに笑った。
さすがは自分の名を組織名にするだけの強さである。
敵も味方も改めてKINGのその強さと恐怖を存分に味わったのである。
しかしカーネルの目には、KINGのその血まみれの狂気じみた顔が悲しく映るのであった。
サザンクロスに戻ったKINGはすぐにQUEENの部屋へと向かった。
「QUEENよ、また領土が増えたぞ!それだけではない!これを見ろ!!」
それは先程の街から運んできた、まばゆいばかりの宝石や貴金属だった。
「どうだ?QUEEN・・・これでお前はさらに美しくなる。」 KINGは得意気に言った。
しかしQUEENは顔をしかめて言い返した。
「けがらわしい!!そんな血に染まった宝石など何も美しくありません!
それに、あなたのその血の臭いが不愉快です。出て行ってください!!」
後半の声は涙声に変わっていた。
自分が心を開かない限りKINGは侵略を続け、罪の無い人々が苦しみ、死んでいくだろう。
その事に対しては本当に心が痛い。
しかし彼の愛を受け入れると狂気の行動は終わり、全てが解決する・・・
そんな事は充分過ぎる程わかっているがKINGを愛するなんて到底できない。
QUEENの心の中は葛藤に支配されていた。そしてKINGよりも自分を責めてしまうのであった。
だが、KINGの心の中も葛藤があった。こんな事をしても愛されないのはわかっている。
しかしKINGにはこんなやり方しかできなかった。突き進むしかなかった。
「まぁ良い・・・いずれはお前も変わる。いや、変えてみせる。俺のやり方でな!」
KINGは凄みながら言うと部屋から出て行った。
QUEENはその場で泣き崩れてしまった・・・
「私は・・・そんな物・・・欲しくないのに・・・私のせいで大勢の人が苦しんでいる・・・」
その頃・・・
妹を捜し続けるレイの視界にサザンクロスの美しい街並みが映っていた。
「あれがサザンクロスか・・・もしかしたら、あの街にアイリが・・・」
第2話 完
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