りんごケーキと青空と

りんごケーキと青空と

母子同室


その前にも母子同室の話が出てたのがキャンセルになっていたから、今となって考えてみるとほんとにできるのだろうかと、ちょっと心の準備ができていなかったと思う。

でも、ずっと一緒にいられるといううれしさと、さてまず何をしたらいいのだろうという不安。
りんごも長くいる看護師さんといる方が安心しているように見えた。

母もともにかけつけてくれた。

いざ始まると、四六時中鳴り続けるサチュレーションモニターの下限アラームに、ドキドキがとまらない。
この母の思いを察してか、夕方一気にモニターの数字が30まで落ちた。
あの時の娘の顔色は忘れない。
くた~っとして、正直死んでしまうかと思った。。

ナースコールで先生がかけつけてくれる。
そのうち、またサチュレーションがあがってきた。ナースセンターにいる看護師さんもみんなかけつけてくれた。
私の不安は増すばかり。。
そんな後は、もう心配で心配で眠れなかった。
朝までがとても長く感じられた。

朝になって、普通に病院が動き出す頃、主治医の先生が来られ、やはり、今の状態では娘の急変が考えられるから娘をNICUに戻したいと。
正直、ほっとしていた。
本当はいったんNICUをでると、雑菌にふれるから戻ることはできないそうだ。
でもその主治医がごり押しして戻してくれた。

娘がNICUに戻り、家へ帰ってから涙がとまらなかった。
自分のふがいなさが情けなかった。
そして、次の母子同室はもっと覚悟決めてやろうと決めた。


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