Kotomi's page

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Fibromatosis Coli : 頚部線維腫症


いつもお客さんの付き添いでくる琴美の小児科。
毎月2回は付き添いで来てるから検診の手順とか、今月は何を言われてどの予防接種をして・・・って判ってたの。
絶対最後に聞かれる「質問ある?」の質問タイム。
「琴美はいつも同じ方向を向いて寝るんだけど、頭の形が変形するからやっぱり気をつけた方が良いのかなぁ?」って・・・
そうしたら先生、琴美の首を触り始めて「ちょっと待ってね。もう一人の先生に意見を聞きたいから。」って部屋を出て行ってしまった。
うわっ!50回以上いろんな子と一緒に来て、こんなの初めて!
もう一人の先生が琴美の首を触診して「やっぱりそうだと思うよ・・・」って。
「そうって何なんです?」って聞いたら「首にしこりがあるの。Fibromatosis Coli かもしれないなぁ。もしかすると違う病気かもしれないなぁ。気になるのでチルドレンズ(この辺で大きな子供総合病院)で超音波とMRIを撮ってきて。」

病院を出て直ぐにパパに電話!!
「琴美大きくなってたよー。でもね、チルドレンズに行かないといけないさ・・・」
初めて聞く病名。Fibromatosis Coli?
早速家に帰ってGoogleしてみた。
日本語で頚部線維腫症。
首の筋にシコリ(内出血)出来る病気。
これは出産時に何かの拍子にストレスがかかりシコリとなるらしい。
出産時に赤ちゃんへのストレス・・・ 
これって、琴美の頭が半分出ているにもかかわらず、先生が30分も来なくていきめなかった時になっちゃったのかなぁ?と考えてしまった・・・
そんな事を考えながら、調べてまた直ぐにグランマ(彼の母親・琴美のおばあちゃん)にメール。

数日後、パパもお仕事お休みして一緒に精密検査に行きました。
初めてのチルドレンズって大きくて、迷子になりそうだった。
まずは超音波の部屋で受付して暫く待つ。この暫くって本当に長いんだ。
アメリカっていつも予約時間の10分程前に行くんだけど、予約時間ってあってないようなもの!絶対に15分から20分は待たされるんだよねー。
無駄な予約制だぁ・・・
名前を呼ばれて検査の部屋へ。
薄暗い部屋のベッドに生後一ヶ月の琴美を寝かせて、服を脱がせる。
琴美はこれから何をされるかもわからずに愛想を振りまいてニコニコ笑ってみせる。
超音波で首の様子を診て写真を撮り、また違う先生がやってくる。
「やっぱりFibromatosis Coliだと思う。掛かり付けの先生から説明はあった?・・・・」
簡単には聞いていたんだけど、パパは直接聞いていないのでまた説明を受ける。
シコリを取り除く為にセラピー(日本でいうリハビリ)を受けないといけないらしい。
早期発見・治療をすると回復が早く普通の状態になるらしい。

掛かり付けの医者に手術をしないといけない他の病気かもしれないから、念の為MRIも撮ってくるように言われたのでMRIの受付へ回される。
今度は睡眠薬を飲まされてしまう琴美。
睡眠薬はそれなりのリスクがあるので、その説明と書類を渡されサインをするパパ。
「今夜はいつもより睡眠薬を飲んでいるからいつもより睡眠時間が長いかもしれないけど・・・」と説明する看護士。
パパの顔を見て「ラッキー♪」と心の中でお互い会話する。
パパとママ用の鉛のエプロンが渡され装着する。
琴美が寝始めたらまた服を脱がす。
オムツの上から鉛の小さなエプロンをかぶせる。
大きなMRIの機械がウーと大きな音を立てて動き出す。
小さな琴美がグルグル回る大きな機械の中へ入っていく・・・
見ているのがとても可愛そうで堪らない。

その日の夕方、検査の結果が担当医から電話で知らされ、やはりFibromatosis Coliだったらしい。
チルドレンズでフィジカルセラピー(日本で言うリハビリ)を受ける為、初日の予約時間が伝えられた・・・

続く・・・


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