晴れ、ときどき“雪月花”日記
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【鳥の世界も色々あるのね♪編】「文鳥様と私」 。佐々木倫子の人気漫画「動物のお医者さん」みたいな、ユーモアとウイットに富んだ、ペットに文鳥を飼ってる人の話かなと、単純に、表紙のキレイな文鳥の絵とタイトルにつられて買った第1巻。予想を裏切らぬ面白さに、文鳥界(そんなものがあるのか!?←ツッコミ。)をのぞき見している気がしてくる、はなでありました。話は、まずは1羽の文鳥と作者今市子さんとの交流から始まる漫画エッセイ風。「わがままで気が強くて乱暴でなわばり意識の強い文鳥」すなわち「文鳥様」の、1羽のビボーの文鳥「福ちゃん」その嫁取り話から、愛の一粒種「ナイゾウ」くんの誕生秘話。そして、作者が巻き込まれる、怒涛の如き、子育て話まで、繰り広げられるは、気弱で計画性のない、夢見がちで行き当たりばったりの懲りない飼い主今市子と、タカビーなペット文鳥たちの、明るくも悲しい毎日の悲喜こもごも。人間関係もいろいろあるように、文鳥の世界も関係はいろいろあるようで。思わず読みながら、同情したり、笑ったり。まるで自分で飼っているかのごとき、臨場感。気位の高い文鳥たちに蹂躙されながら、それでも快感を覚える作者の姿に、そうよね~、踏みつけられても、悩んでも、ペットは可愛いものよね~と、自らのペットライフを重ねて読む。読む。1巻読了。読んでいるうちに、キャラ立った文鳥様たちの生きざまに触れて、この顛末はと、好奇心が。速攻で第2巻を買って読む。 なるほど、そういうことなのね。フムフムと。文鳥の世界に振り回される飼い主のマゾヒスティックな快感に、読み手の私も、一度関わったら、最後まで見届けなくては、という気になって、次巻が待ち遠しくてたまらない。ひとクセもふたクセもある、愛すべき文鳥たちのドタバタ始末記。過去に何かペットを飼ったことのある人にも、過去に全くペットを飼ったことのない人にも、オススメのこの本は、一筋縄ではいかないペット「文鳥様」たちと作者との関わりを通して、つぶさに、「文鳥」という名の未知の生き物の生(なま)の生きざま・生態と可愛いらしさというものを、まざまざと教わること、請け合いの一冊だ。 今日のハナマル♪文鳥様と私(1)文鳥様と私(2)(→他の観点からのレビューは、こちらをどうぞ。)
2009.02.21