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2007/02/06

行政代執行

テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(545167)

カテゴリ：思うこと

月曜は子供が休みになってしまったので午後のﾜｲﾄﾞｼｮｰみたいな番組をちらりと見た。
先日、日記にも書いた大阪のホームレスのテント撤去の行政代執行の模様が流れていた。

他人がすることができる作為義務が履行されない場合に当該行政庁が自ら義務者のすべき行為をし、または第三者にこれをさせ、その費用を義務者から徴収すること　と行政書士のﾃｷｽﾄにある。そう、費用は徴収するのだよ。
朝から張っているテレビ局も相変わらずネタになりゃいいってなもんだろうが。
昨年も確かこんな場面がTVで流れたと記憶する。
ﾎｰﾑﾚｽがタバコを吸っている時に写すのはわざと？(笑)
「タバコ吸える金あんじゃねぇか」という見る側の反感を煽る効果だろうか。
共同炊事場みたいのまでできていて食器や調味料の充実には驚く。これは確かに見る者を「調子にのるな」という気持にさせる。
ﾎｰﾑﾚｽが公園に住んでいるとなんだか怖いとｲﾝﾀﾋﾞｭｰに答える主婦を見ながら、
私自身はﾎｰﾑﾚｽを怖いと思ったことはあまりなく、むしろ彼らを殺せる ｸｿ中学生 の方がよほど怖いし害虫であると思うのだった。

市職員と対峙する「支援者」の中には女性も含め若い人も目立つ。
「何かと闘っている ような 思い」に突き動かされるのだろうか。
昔の自分もそっち側だったと思う。いや、別に何かの活動もしたことないけどね、
行き場のないﾎｰﾑﾚｽたちの居場所を奪う行政という大きな力に対して「闘っている ような 」気分に酔っているだけではないか、と今の私は思うけど。

支援は必要だ。
私も離婚後、引越しの金もなく区の母子寮に入った。4畳半一間、共同トイレで掃除当番あり、風呂なし、門限夜10時、ｴｱｺﾝは贅沢品なので設置できない、10数年前では加入電話も許可が必要だった。拘束が多いのですぐに出る人もいたし入所してくるのは結局当面の行き場のない人である。そういう施設は必要なのだ。
児童保護が目的の施設なので最長で子供が18になるまではいられる。
私は5年で民間ｱﾊﾟｰﾄに出たが、長々と居座って怠惰な生活をする人もいることはいる。
ﾎｰﾑﾚｽの自立支援施設も何もない状態からスタートするのだから、数ヶ月といわずもう少しいられてもよいのではないか。
またﾀｺ部屋みたいのでなく、狭くても個人の空間も必要だと思う。
TVに映っていたﾎｰﾑﾚｽは夜中から朝まで缶拾いをして2000円になるかならないか、と言っていた。
今が日に2000円足らずの暮らしなら、施設を前向きに利用し住所を持ちもっとまともな暮らしができるはずと思う･･･簡単に考えすぎだろうか。
ワーキングプアの番組で見た職をかけもちする父親が思い浮かぶ。
「俺らなんかゴミ扱いなんだ」と自嘲するﾎｰﾑﾚｽと比べて、あの父親の方がよほどｷﾞﾘｷﾞﾘのところにいると思う。あの人に「支援者団体」なんていないだろうし。

大阪でまたどこかの公園にﾎｰﾑﾚｽが増えるだけのことだろう。
多摩川土手はまだ平気そうだよ・・・

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