プー子の部屋

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イルカの出産&子育て



 水中で生活するイルカは、逆子で生まれてくるのが普通です。
 頭から出てしまうと全身が生まれる前に、水中で窒息してしまう危険が
 高くなってしまうのです。
 頭が上を向いて出てくることで、水面にも出やすくなるという利点も。

 また、子イルカは出生後すぐに水面に泳いでいかないといけないので、
 胎内で母イルカの約45%の大きさになるまで成長してから生まれてくる
 そうです。

 陸上と違って重さが楽になるといっても妊婦のイルカは大変ですね。
 出生直後、母イルカは子供が呼吸のために水面まで上がっていくのを
 下から押し上げてやったり、ヒレでタッチングしたりと、もちろんのこ
 とながらかいがいしく面倒をみてあげています。

 ※でも父イルカは一切関知しなくて、1頭ずつ生まれてくるそうです。

  ~イルカの子育て~

 多くのイルカは母系的な群れをつくっています。
 その中には、母イルカのほかに育児を補助する雌のイルカたちが含まれ
 ています。
 この雌イルカが、出産直後の母イルカのへその緒を噛み切ったり、出生
 直後の子イルカが水面まで上がろうとするのを支えたり、母親がエサを
 捕っている間 子イルカの世話をしたりとまるで乳母のような役割を果た
 しています。

 母イルカといえどもエサを捕るために深く潜ったり、高速で泳いだりし
 ないといけません。
 子イルカはそんな泳ぎについていけるはずはありませんので、そんな時
 乳母が面倒をみてくれるのは非常に助かります。

 巣を持ってどこにも動かない小鳥と違って、巣も持たず子も絶えず動き
 まわるイルカにとっては、子イルカを置き去りにしてエサを捕りに行く
 わけにはいかないので、集団生活をするうちに自然と乳母の役割を持つ
 イルカが発生したのでしょうね。

 集団で子供を守るのは凄いチームワークですね。

~生まれた直後の母と子

 生まれたばかりの子イルカは、背びれは曲がって、尾びれもまだふにゃ
 ふにゃ。
 こんなたよりない子イルカを 母イルカは自分の背びれの横にぴたりと
 つけて並んで泳ぎます。
 イルカの身体は、柔軟性があって泳いでいるときもくねくね動いたりして
 いますが、背びれの横は一番動かなくて安定している部分です。

 しかもイルカが泳いでいる時には、背びれの横のあたりに小さな反流が
 出来ます。
 水がどんどん後ろに流れていく中、背びれの横だけは、逆に頭のほうへと
 流れます。
 この反流のところに子イルカがいれば、母イルカと一緒に泳ぐことが出来
 るというわけです。
 つまり子イルカはまるで母イルカにおんぶされているような状態。

 さらに、子イルカの胸びれの先端が、母イルカにちょっと触れているよう
 な位置なので、絶えずスキンシップをとって安心。
 さらにさらに、背びれの横あたりは、真横に目がついているイルカにとっ
 ては視界の範囲内。絶えず母イルカは子イルカを見ていることが出来ます。

 というわけで、背びれの横に並んで泳ぐのは、母イルカにとっても子イル
 カにとってもベストポジションなのです。

            参考文献  イルカ屋海散歩さんのH・Pより


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