霊感の象徴であるヤツガシラは、鳥達を集め
伝説の鳥、「シモルグ」を探すよう呼びかける。
鳥達は探究を始める。
物質界に執着している鳥達は、旅を断念する口実を見つける。
事物の外面的形態にとらわれていたナイチンゲールは
薔薇の花から離れられない。
かもは水から離れられない。
鷹は獲物を捕らえることから離れられない。
諸物の内面的な側面に覚醒し、
物質性を超えて事物を見ることの出来る機能のみが、
完成に向けて旅を行うことを決意する。
探究の最後に鳥達は
シモルグは常に自分達と共にいた事、
旅の間、ずっと内部から彼らを案内していたことを知る。
探究のゴールは「自己」である。
参考文献 イスラームの神秘階梯