ｼｬﾑｽ･ﾀﾌﾞﾘｰｽﾞ不思議話
Ayturkさんのホームページで見つけた、ＫＯＮＹＡにある、
シャムスの不思議な話しです。
以下<<引用>>
コンヤの街中にある、小さいけれどとても重要なジャミイにまつわる話。
昔、コンヤに住む2人の男が、カーバへ巡礼に訪れた。
メッカに到着し、ゼムゼムの井戸で水を飲もうとしたところ、
井戸の中にコップを落としてしまった。
コップを拾い上げることが出来ないまま、
巡礼からコンヤへ戻ってきた2人は、
ある日シェムスィテブリズィ・ジャミイへ礼拝に行った。
なんとシェムスィ・テブリズィの廟の管理人が彼らが
メッカの井戸に落としたはずのコップを持っているではないか。
「どうしてあなたがそのコップを持っているのですか」
と驚いて廟の管理人に聞くと、管理人は答えた。
「シェムスの井戸に浮かんでいるのを拾ったのです」と。
『KONYA TURiZM ENVANTERi 』より
さて、このお話にある「シェムスの井戸」は
シェムスィテブリズィ・ジャミイの敷地内にあるとされてきました。
でも、早くに井戸は埋まってしまい、
現在まで「井戸の跡」といわれる場所が伝わっているだけでした。
近年、その井戸の跡といわれる場所で発掘が行なわれたそうです。
その結果・・・
井戸の跡は発見されず、代わりに一体のミイラが発見されたそうです。
イスラム教にはミイラを作る習慣はありません。
これは一体誰のミイラなのでしょうか？？
と、書いています。
で、私、るうが聞いた、また別の、不思議な話。
シャムスに出会ってしまった師ルーミーは
その、彼に対する愛に、あまりにも没頭してしまった。
毎晩、彼はシャムスと別室に閉じこもり、一日中を共に過ごした。
その日から、ルーミーは弟子達の前に姿を顕さず、弟子達に語らず、
教えを放棄してしまった為、弟子達は嫉妬の感情を顕にし始めた。
「これはどうしたものか」と思ったシャムスは
ある日突然姿を消してしまう。
ルーミーはまるで半狂乱のようになり、彼を探し始める。
しばらくして、シャムスの居場所の情報が舞い込んで来た。
すぐにルーミーは彼の息子のスルタンをその場所へ使わせた。
たどり着いたスルタンはシャムスに会い、
「できるなら戻って欲しい」という父のメッセージを伝えた。
その時、スルタンはシャムスの履物が乱雑に置かれていたのに気がつき、
なにげなくそろえて置いた。
奥の部屋に静かに座っていたシャムスは、部屋から出ることなく
部屋の奥からこういった。
「そなたの心使いが見て取れる、それならば戻らねばなるまい。
そのわしの履物の向く方向へな」
と、言った。
驚いたスルタンはその靴の向きを見てはじめて気がつく。
その方向はまさに、今、父の住むコンヤの方角をさしていた。
改めて、シャムスの高い霊性を知り、彼は丁重に彼をコンヤに出迎える。
しかし、コンヤでは今だ彼に嫉妬するものが絶えず
弟子達の間で不穏な空気が流れていた。
程なくして彼はまたあるとき姿を消してしまう。
その後、誰も彼の姿を見たことがなく、
いろいろな噂が飛び交うようになる。
そのうちのひとつに
[井戸に首のない死体が浮かんでいた。]
それはシャムスに嫉妬した弟子達が、彼を暗殺し井戸に沈めた。
という話しや、
[誰かが首だけを取り、持ち帰りどこかに祀った]
という噂や、
その井戸にまつわる不思議話がたくさん聞かれたとか。
ハジ・ベクターシ教団のテッケを尋ねたとき
そのガイドの方がこう説明した。
「このあたりではこんな話しもある、
’この場所でシャムスは終生まで生きていて、その死後、
体の方だけ盗まれ、もと暮らしていたコンヤに運ばれた。’
と、信じている者がいるらしい。ここに眠っている小さなTombは
シャムスのものだと信じられているようだ。」
数多くの諸説がありその真相は不明。
こちらの教団では、シャムスはここで暮らし終生を生きながらえた
と信じる人々の参拝者が訪れる。
小さなシャムスのTombには、
参拝者が手向ける花びらでいつも美しく飾られている。
シャムスの死後になって
ようやく彼のすばらしさが認められたのか、
今では豪華ではないが、美しく整備された、公園のような
シャムスの墓所には、たくさんの信者が礼拝をささげる。
こんな風に語られる、シャムスとルーミーの話は
弟子達のいらない嫉妬によって暗殺されたと、主に信じられているけど
私は、キリストを裏切ったユダと共通しているようにも感じた。
もし、本当にルーミーの弟子達によって暗殺されたのなら
今は、その弟子達によって、シャムスのTombは守られつづけ
日に何度も、その場所で礼拝をする。
＝人々は何を思ってそこで礼拝をしつづけるんだろ？＝
とてもふがいなく感じた私は、
ある日、宿敵のイスラエルの友人にこう聞いてみた。
「シャムスを殺したのは、ほかならぬ私達弟子なのに、
毎日礼拝をしているあの人たちは、
それを分かっていて礼拝しているの？
いったい彼らはどう感じているんだろう？
私達はまるでユダのようではないだろうか？」
すると、奴はこう言った。
「シャムスの、あの犠牲によって表された何かは、
彼の死によって更に広まったのだから、そうなるべくして起こったんだろ。
死によってでしか顕されない神秘もある、そんなに深く悩んでもしかたない。
さ、シャムスのところへでも行って瞑想して来い。
シャムスが君に答えてくれるだろうさ。」
と、またまた、えらそーに、
この１０歳も年下のジュエッシュBOYは言うのでした。
「はい、では行ってきます。」(m´･ω･`)m
そして言われるままに、
白い礼拝用のスカーフを片手にひらひらさせながら、
♪~~"(*^∇^*)ﾉ∞"~~スカーフふりまくり♪
シャムスのTombに出かける、静かな日々を送るのでした。
© Rakuten Group, Inc.
